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ダンスの後の紹興酒はいかがですか~

昨日は伊豆から戻った後に、企業の従業員調査ツール作りを、いつもの4人のメンバーで行いました。

その中で、グループの代表でもある境野今日子さんの昨日の行動の話が印象に残ったので、皆さんに紹介したいと思います。

境野今日子さんとは、小酒部さやかさんというマタハラ防止を中心に活動している方の紹介で出会いました。
その後ハラスメント相談室パタマタを一緒に立ち上げて、職場の相談を受けながら、経営者の自己満足のいい会社にならないために、従業員の声を吸い上げる仕組みを作ろうということで、調査ツール作りを今やっているところです。

境野さんは昨年7月に第一子を出産して、現在子育て中です。
夫のYさんは、会社の猛烈な妨害に逢いながらも、出産と同時に育休を取得して、夫婦対等或いは、境野さんが産後で動けない分、主として家事育児を行ってきました。

そのような環境の中で、印象に残った境野さんの昨日の行動というのは、午後からダンス教室に行って、帰りに中華街で食事をしながら紹興酒を1杯飲んで帰ってきたという話です。
なんてことの無い行動のようですが、生後7か月の子どもを持つ母親が、一人でダンスしてお酒を飲んで帰ってくるということは、日本の家庭ではかなり稀なことだと思います。

そして、子どもはどこに行ったかと言うと、夫のYさんがYさんの実家に連れて行ったということです。
これも日本の家庭ではかなり珍しいのではないでしょうか?
まず小さな子どもは、母親がいないと泣いてぐずる子が多く、父親が一人で連れ出すこと自体があまり無いのでは?
父親と二人でお留守番するだけでも、ハードルが高いという家庭が多いですよね。

もう一つは、妻抜きで自分の実家に行くのも、日本の家庭では珍しいと思います。
実際に妻にとって、夫の実家に行くのは正直なところ気疲れしますよね。
これを毎年何度か行うのは、ホントにストレスになると思います。
今回境野さんはこれもクリアしてしまいました。

色々な意見があると思いますが、私は今回の境野さんのように、母親が子どもから離れてリフレッシュする時を過ごすということは、長期的な家庭円満のためにもどんどんやった方がいいことだと思います。
外国では、子どもをシッターに預けて外出することが日常的だということですしね。

もう一つ大事な観点は、父親の育児参加の機会を奪ってはいけないということです。
自分の時もそうでしたが、今でも多くの日本の家庭では、子育ては母親がするもので、一家の「大黒柱」である父親は、仕事の合間に育児のお手伝いをする程度でいいと、母親も思っているということです。
子どもが生まれてから、1歳を迎えるまでの大事な時期に、せっかく父親が育児休業を取って休める制度を国が作ってくれたのですから、遠慮なく使った方がいいと思います。

先日、境野さんと一緒に育休相談室を企画したところ、一組の出産を控えたご夫婦が参加してくれました。
そこで境野さんの夫のYさんが急遽参加して、出産直後から育児に関わることで、母親からの指導無しで子どもの世話ができるようになったこと、おかげで子どもとの信頼愛情が深まっていったことなどを、晴れやかな表情で話していました。
この話を聞いて、仕事のせいにして父親が育児休業を取らないことが、なんと勿体ないことかと思いました。

こんな動画もあります。
https://youtu.be/-0-t2n75sFo
男性育休100%を宣言した会社の社長さんたちです。
ぞれぞれ、自らの子どもが生まれた時に、育児に参加しなかったことを後悔しています。

今政府は、男性の産休制度の創設と育休の義務化を検討しています。
おそらく遠くないうちに、男性が長期の育休を取ることが当たり前の時代が来ると思います。
どうせその時代がやってくるのですから、さっさと導入しないと、あっという間に時代遅れになってしまいます。
今から出産を迎える家庭では、ぜひ父親にも育児に参加させてあげてください。

「昔は仕事を理由に、育休取らなかった男性社員がいたんだってよ~」という会話がされる時代がそこまで来ています。

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