見出し画像

いじめをなくすにはルールをなくす

東京世田谷区桜丘中学で、校則や定期テストを廃止した校長として有名な、西郷孝彦さんがそのように言ってます。
いじめというのは、普段ルールや規則に従っている人たちが、誰かがそこからちょっと外れた時「あいつだけずるい」と集中攻撃することで生まれるとのことです。
よく学校教育で、「仲間を大切に」「絆」ということをスローガンとしているけど、むしろそれが「同調圧力」になって、いじめを増長させているとのこと。
みんなと違うことをすると、仲間の和が乱れるわけだから。

本当にその通りだと思いますね。
私が昨年一年間関わった、学童保育の現場でも、これに似たようなことが起こっていました。
まず子どもたちの承諾無しに、大人がルールを決めます。
走ってはいけない、学習時間は私語はいけない、DVD観る時は体育座りをする・・・
そしてそれが守れない子を叱って、ルール通りに行動できる子にするのが、支援員の役目です。
これで、支援員も子どもも両方疲れるわけです。
実際に、このことにより「問題児」が生まれ、親が呼ばれ、支援員もストレスで体調崩して休んだりする。
私は、「子どもたちにルールを決めさせたら?」と提案したのですが、子どもを信頼しないことが常識になっている支援員の人たちには、受け入れがたい提案だったようです。

そして実際に校則を廃止した桜丘中学では、いじめがなくなったそうです。
まだ1年生に入ってきたころは、小学校時代に叩き込まれた、「みんな同じでなければいけない」という思い込みのおかげで、いじめがあるそうですが、だんだんと「みんな違っていいんだ」「むしろ違うことが当たり前なんだ」ということに気づき、2学期の半ばころにはいじめがなくなるそうです。

いじめをなくすのはルールをなくすこと。
とてもシンプルですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?