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今こそお金を腐らせるべき

今日は、先日知人に教えてもらった豆乳ドーナツというものを買いに行きました。
福祉作業所で作っているものを、火曜日だけ近所のアンテナショップで販売しているものです。
自分の分と一緒に、近所の友人の分も合わせて買って、その友人に届けました。
するとその友人は、私にくずもちをくれました。
ドーナツとくずもちの物々交換が成立したわけです。

大昔、人類はこのように物々交換で生活を成り立たせていました。
それが、効率を良くするためにお金というものが発明され、現在に至るわけです。
お金によって、人類の生活はとっても便利なものになりました。
一方で、お金のためなら、地球の資源や、人の時間、引いては人の命までもがないがしろにされてしまっても良い、ということも起きてしまっています。

そうなってしまった原因は何か?
それは、「現在のお金の仕組みには大きな欠陥がある」からです。
その欠陥とは、お金以外のものが時間の経過と共に価値を失っていくのに対して、お金だけが時間の経過と共に価値を失わないということです。
肉も魚も野菜も服も電化製品も家も・・・時間の経過とともに、腐ったり、ボロボロになったり、動かなくなったりと価値が減っていくのに対して、お金だけが「不老不死」なのです。
お金が神様のようになってしまっているのです。

そこでこれを解消すべくドイツのキームガウという場所で考えられたのが、「腐るお金」です。
お金も、他のお金で交換できる自然物と同じく、時間と共に価値が減っていく仕組みにしたのです。
実際にこの街では、お金に発行年月日を記入し、半年で3%減る仕組みを本当に取り入れたそうです。
そうしたところ、お金の回る速度が従来の3倍になりました。
このお金は他の地域では使えないため、地産地消を促進し、経済圏がその地域に集中した結果、もともとは仕事にならなかったような、その街の「ちょっとマッサージが上手い人」や、「ちょっと手芸が出来る人」などの特技が仕事として成り立つようになったそうです。
それによって失業率が劇的に改善し、税収も増えて、福祉も充実していったとのことです。

今コロナで倒産する企業や、職を失って生活が困窮する人が増えていますが、日本のお金の総額は減ったわけではなく、食べ物の総数も減っているわけではなく、お金の回し方さえ変えれば、少なくても日本人が皆生きていくことは出来るんじゃないかとずっと考えていました。

今こそお金を腐らせるべきじゃないか!と思いましたよ。

この話は先日ご紹介した、地球環境活動家の谷口たかひささんが教えてくれました。
https://hontounikachinoarumonowa.com/2020/03/14/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E3%80%8E%E6%99%82%E9%96%93%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E4%BE%A1%E5%80%A4%E3%81%8C%E6%B8%9B%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8F%E3%81%8A%E9%87%91%E3%80%8F%E3%81%AE/

さて話は最初に戻って、初めて食べた豆乳ドーナツはビックリするほど美味しかったです。
こんなに美味しいものが1個100円で食べられるなんて、ほんと幸せです。

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