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依存症ってなんだろって思ったから本を読んでみた②

記事にした通り、この前ダルクの本を読みました。

その続きで、もう一冊薬物依存症に関する本を読みました。

『薬物依存症』松本俊彦、筑摩書房出版、2018年

今回はストレートなタイトルからしても総論的で基本的なことが書いてありそうな感じです。

結果、第一の感想として読む順番間違えたなぁというのもありますが、笑
読んでみて1番おっ、と思ったのは、依存症の渦に巻き込まれてしまうパターンと自分がダブって見えたことです。

ドツボパターンってあるよね

本の中では繰り返し、「痛みや苦しみを抱え込んでしまい、1人で処理しようとしてしまう人」のことが述べられています。
そして、1人では抱えきれなくなった時、どんな選択を取るか、でその後が変わってくる。

これ、わかりみ!!!!!!!!
完全にぼくです。そしてドツボにはまって心療内科にかかってる人です。

そもそもぼくはストレスコーピングがめちゃくちゃ下手です、たぶん。
それでストレスが溜まり、疲れ、うまく対処できない自分を責め、ますます疲弊し…できることが減り、自分を責め…の悪循環に陥っていきます。

自分の症状を詳しく書くのにまだ抵抗があるので、無理せず控えることにしますが、悪循環に陥ってドツボにハマりやすい「パターン」ってのは(個人それぞれに)確実にあると思います。それを自覚して回避していくのが大事になっていくわけです。

とはいえしなしなに弱った人には、自力で立て直しをして回避術を身につけるのはちょっと難しいです。

そこにはどうしても、周りのサポートが必要になります。ぼくはちょっと深刻になってきてからではありますが、なんとか助けを求めることができました。

イメージを吹き飛ばせ!

本には依存症の陥り方と支援として、これと同じようなことが書かれていました。なので、少なくともぼくには遠い世界の他人事とは思えなかったです。全部をわかった気になってはいけませんが、知ろうとする態度、人の立場を想像する態度は失ってはいけないなと思いました。
当たり前なことを言いますが、一度知ってしまえば「知らないもの」ではなくなるわけです。

知ってしまえばイメージ先行の受け止め方から変わっていくはずです。
そうやって「知っている人」になることが支援の第一歩だし、少しずつ少しずつ実情を知っている人を増やしていけば、やがてつくられたイメージを壊していく力にもなっていくと思います。

問題は、いかにして「知っている人」を増やしていくか。
ここに関しては現在とこれから取り組んでいく社会課題と言えるでしょう。
マイノリティが声を上げ、それが社会に影響を与えている事例が目立ってきている流れが依存症界隈(?)にもやってこないかなぁ…なんて思います。

最後に蛇足ですが、読んでいたら出身大学の名前が出てきてちょっと嬉しかったです。
と思ったら、著者の方が大学付属病院で勤務した経歴をお持ちで…こんなところにも繋がりが!とビックリしました(ぼくは医学部じゃないけどね)。

#薬物依存症 #薬物依存 #依存症 #生きる #読書記録

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