占いにおける個人的見解
世の中が不穏になるほど迷う人も増える
不景気になると占いが流行る、と言われます。
ここ最近はスピリチュアルに傾倒しすぎた芸能人や宗教関連の報道もあり
宗教やスピリチュアルに対するある種のうさん臭さがいつになく増しているような気がしています。しかし、いまは占いサイトとか電話での診断も行き渡り、占いがだいぶ身近なものにもなってきている昨今です。
こんなご時世でも、ついつい占いに頼ってしまいたくなる時もあったりして。ちょっと、占いってものについて個人的な見解を考察してみました。
迷信なのか否か?
占いと言うのは例えば昔から言い伝えられている教訓や伝聞を元に体系づけられているものもあるため、占いなんて信じなーい、という方が言いがちな迷信だと一方的に片付けられない面もあると思います。
タロットや四柱推命もそれに根ざした伝統や伝聞の裏付けがあるから。
宗教なんかでも自分の場合、各種宗教の中でもあまりユートピア的な甘い事を伝えていなかったり、現在における物理や脳科学的な物と符合するものも多い面から仏教(特に原始仏教)などには人生訓としても見るべき部分は多くあるものだと思っています。この場合は、一神教ではないからってのも大きいのかな。
またどんな教えでも長い年月を生き抜いてきた教えってのは一面で真実があるのではないかと。
結果を生かすも殺すも本人次第?
占いに話を戻すと人生相談やカウンセリングなどとは違い「縁起」的な面が強い事からもスピリチュア的に惹かれてしまう面も、いま尚人を寄せ付けるきっかけになっているのでしょう。型にはまらない気安さと、神秘性。
だからこそ、それを一方的に妄信してしまうのもまた毒なのでしょう。特に都合のいい結果と適度な不安を織り交ぜ、どんどんリピーターを増やし、常連化させたところで都度高い金額を要求してくる場合もあるでしょうし…そうなると、やたらと金を払わせるオンラインサロンや情報商材と同じ類。
世の中が混沌として、正解が見えにくくなってくる時ほど、短期的な「うまい話」にのってしまう人が多いもの。占いの場合は本人に努力や手間はかからない分、簡単に結果に流されてしまいがちなリスクもあります。
潮目の流れを読むが如く…
そういった諸々を踏まえると、占いというのは大きな決断や迷いがあった時に判断材料の1つとする事や、なんらかの後押しが少し欲しい時の「きっかけ」の1つとするのが一番適切だという気がしています。
また、人気のある占い師の方でも本当の意味で実力のある方は、恐らく心理学とかカウンセラー的な素地のある人が多いのではないかと思っています。実際、そういう分野を学ばれている方も多いですよね。
たくさんの人と交流し、様々な性別や職業、背景を持った方を見ていくうちに特定の傾向や性格なども見えてくるはずで、タロットや四柱推命などの判断はあくまで結果を伝えるうえでの判断材料の1つ。
相手の表情や背景、また現在の最低限の情報を得たうえで、どんな言葉で伝えれば、長い目で見て本人が良い方向に向かうか、どういう伝え方をすれば最善なのか共感を得られるかを経験からも判断し伝える事が出来ている方は、真の意味で腕のいい占い師と言っていいのではないかと。
占いもまた、酒や薬、カウンセリングと同じで適量を守っていい具合に利用する分には正しくいい縁を引き寄せる結果に繋がるのではないかな…と素人ながらに思っていたりします(笑)けっきょく月並みな意見に落ち着いてしまった。。