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SUNABACO8耐(ものづくりイベント)で何を作るか?というおはなし

先日開催されましたSUNABACO8耐。
私は「デスクツアーを定期的に更新できるように、デスク環境を整理してネットに公開できる程度には片付ける」というのをやりました。

デスクツアーを想定した環境整備は、2023年にうつ病による長期休職中から少しづつ手がけていました。1度大きな模様替えをする際に、どうせ模様替えと整理をするのならば!と、デスクツアーを定期的に更新することを自分の中で決定。

(元々がとんでもなくカオスだったのですが、そこからの変遷はまた別の形でまとめる予定です。)

しかし、それ以来、いつ完成するとも判らず、何度も突破される自分自身の締切…この難題に挑んだのが私のSUNABACO8耐でした。

SUNABACO8耐とは何か?まず簡単に説明


SUNABACO8耐というのは、一般的なプログラミングスクールである
SUNABACOさんが時折主催される、ものづくりイベントです。

その名の通り、参加者は8時間耐久で何かを作る、というもので、何を作るのかは自由、となっています。

大抵の場合はお昼ごはんが楽しげだったり、8時間後に作ったものをあれこれと語り合ったり、その後はお食事会になったり、という実にフリーダムなイベントです。

直接的には全く関係ないのですが、8耐と聞くと日本男児なら不思議と燃えるものですよね?


これです、これ。鈴鹿8耐。

SUNABACO8耐・初参加の記録と記憶

初参加の2023年9月30日(土)は自宅からの参加でした。
テーマは「放置されていた剰余PCパーツにて新たに1台パソコンを組む」でした。
剰余パーツを全て集約して組み立てれば、1台組める状態にあることはわかっていて、面倒で放置していたままになっていたものに息吹を吹き込むという目的がありました。


この見た目ですが、動いてマス

実情をいえば、8カ月に渡る長期休職期間が終わりを迎えるタイミング。
週明け(つまりSUNABACO8耐の2日後)から、職場への正式復帰が決まっていました。

なので、現地参加はちょっと無理があるかもな、と。
また、正式復帰以上のミッションは存在しないタイミングでもだったため、
実は何かを作るというミッションもあまりなかったという背景がありました。

初参加の8耐、よかった点は野ざらしになっていたPCパーツ類が蘇ったこと。
いまいちだった点は先に書いたような事情があったため中途半端な参加になってしまい、自身にも絡んでくれた方にも、ちょっとインパクトが薄かったなということです。

次があれば、インパクトのある何かを作りたいと思っていました。

SUNABACO8耐・2回目の開催に際して

リベンジの機会は意外と早くに訪れました。
1月27日(土)に第2回SUNABACO8耐が開催されました。

しかし数カ月前から既に、妻の通信制短大のスクーリングが決定。
ワンオペ家事・育児が確定していた私は現地参加を早々と断念しておりました。

そのうえ、中学時代以来の仲間たちとの牡蛎焼き会が1/28に予定されました。これで現地参戦は不可能ということに…。


やっぱりいいよね、牡蠣焼き

しかし、参加することだけならは勝手に参加した気分になればいいのですから。SUNABACO8耐を愉しむには、あまり根本的な問題にはなりません。
(そりゃあ現地に行って皆でワイワイしたほうがイイにきまってますが!泣)

年明け早々くらいから「今回は何を作ろうか…」とずっと考えていました。
何も思いつかない日々が続きましたが、ふと「未来の可能性を作る」をテーマにしたらどうかと、うっすら思いついて。
単純に何かモノではない、作品でもない。
漠然としているけど、今後の展開を伺う際に絶対に避けられない何かを作りたいなと。

それっていったい何だろう?
「未来の可能性」ってどこからうまれるものだろうか?
そのために「作れるもの」って何?
というような禅問答を脳内で繰り返しておりました。

当日はワンオペ家事・育児をこなしながら、
約8時間前後の時間を一応取り、「未来の可能性」に繋がるものを作る…

作るっていっても、その漠然とした概念を具現化したものってなんだろう?
多分それは単なるイチ・ガジェットなどで済む話ではないことは確かです。

こういう思考をずっと続けていた中で、自分にとっての拠点作り、すなわち、自宅のデスクを整備する、一定ラインでコンセプトをもって整備したデスク環境を作り上げることが、今回のSUNABACO8耐で作る何かなんだと思った次第です。

私にとっては長年、挫折の連続だった「デスクツアー」という魔物

デスクツアーは今まで何度も(自分の中だけの)締切を(ゆるく)設定して、なかなかその期間までに間に合わないということを繰り返してきました。

なにしろ、1度もデスクを公開するコンテンツなどを作ったこともありません。また、マジでガチなガジェットブロガー達がこぞって披露しているようなシャレオツでかつ、ジョリービーグッドなハードウェア環境など望むべくもありません。(※これについては大事なことなので後述します)

例えば、ご紹介したこちらの記事なんて、すごくないですか?

しかし、私も長期に渡る休職期間の後半から、多少は整理をできるようになってきました。
その後、仕事に正式復帰してからは、毎週少しづつ細々とした環境整備を繰り返していました。まとめてやると途方もないので、少しづつ手を入れていく感じです。

徐々にカオス一辺倒だった私のデスク(正確には物置になりかかっていた)は
天板が見えてきて、足元に這いまわっていた謎の電源ケーブルパスタが一掃され… 見栄えはしないもののデスクとしての輝きを取り戻しはじめていました。

デスクツアーをやる前に、まず形から入る!と決意した。

年末年始の休暇で、自宅のデスク環境整備を一気に進めました。
自分が理想とする環境に関してはこれまでも何度も何度も試行錯誤を繰り返してきました。
しかし!そんな理想的な環境など一朝一夕には実現するものではありません。

理想的な姿に近づけば近づくほど、費用も掛かってきますしね。
(例えば、私が好んで使うCBS社製のFloモニターアームは新品ならば1本で40,000円前後します。)

反面、コンセプトがハッキリしてくれば、実際にかかる費用や労力など、それほど大したことはないと見当がついてきます。

コンセプトがハッキリすると、揃えるべきものが絞られていきます。
安いからとか、かっこいいからとか、でついコストや余剰品が膨れ上がってしまうことが問題なのです。

コンセプト(私の場合はHDD等のストレージ環境の集中管理と各種ファイルの変換や編集作業)の合わないものに、手を出さなければいいだけの話だったのです。

2023年~2024年にかけての年末年始は、そのあたりの事情を勘案してかなり支出を抑えました。
「もう無駄なものを増やしてはならない」という(私にしてはそこそこに)固い決意がありました。

幅120㎝&追加DIY棚70㎝・高さ70㎝のデスク周りに、従来ならば六畳一間のスペースを独占していた私の道具を(ほぼ)全て押しこむ必要がある、という物理的な制約もあり。

たとえ物が良かろうと、どれほどレアだろうと「サイズが合わない」などの条件から漏れるものについては心を鬼にして手を出しませんでした。

金になるかどうか、を意識した陣容

今回ようやく一応公開するに至ったデスク環境で、最もこだわったポイントの1つは「金になるかどうか」です。
これは昨年6月にSUNABACO八代を訪ねた際に、
あだちさん(@adachinoaccount)、うたのんさん(@utanobanker)とのお話しの中で印象に残ったことが非常に強く反映されています。
コレクション趣味、オタク的な愉しみではなく、本当に金を稼いでくるかどうか、そのための道具になり得るかどうか、で陣容をかためました。

例えば、一旦はワイヤレスキーボードもリーズナブルなものにしています。
何故なら、このデスクでライティングはあまりやらないからです。
(やるならノートPCでやります)

他にも、高価なゲーミングモニターを導入していません。
それどころか、2枚とも妻が使わなくなったモニターのおさがりです。
何故なら、リフレッシュレートや反応速度が求められるような作業をするわけではないから。さすがにサブモニターの22インチは解像度も低くサイズも合っていないので買い替えたいですけどね。
それよりも先に公開することを急ぎました。

また、当初は憧れから導入を決めていたものの、最後に無しにしたのがトリプルディスプレイです。

デュアルディスプレイや2PC、2系統入力はコンセプトから必須でしたが、3枚は要らないかなと。
その金あれば他の部分に予算を投入したいなという判断です。

どこがどう金を稼ぐためなのかはの解説となりますと、ちょっと混み入った話になるので今回は省略します。
無駄に金をかけているわけではなく、必要ないと判断したものはコストカットしています。

ひとまず、形にする、公開してしまうことの重要性

こうして1年近い時間をかけて作り上げてきた、マイデスク。
休職期間中にはじめたDIYを活用して収納マシマシな持ち味が活かせた環境だと思います。
足元に各種ケーブルが這いまわるのを隠すのではなく、見えないように天板に近い高さに押しやる発想。そのために増設できる収納スペースを測り、DIYで空間を確保。

こうして、収納スペースを大量に確保することによって、六畳一間を独占していたかつての「お父さん帝国領」の名残を吞み込んでくれています。
横幅を拡張して、棚下収納を2段確保したりと非常に効率的なデスクになったと思っています。


DIYで横70cmの収納スペースを確保!

個人的に感じている完成度はこれで理想形の6割程度です。
完成度まだすっごく低いな!って思いますが、今できる精一杯がこれです。

でも、SUNABACO8耐でオンラインでデスク公開を目標にして
公開するところまで急接近できたからこその成果です。

やってみてわかるのですが
「デスクツアーまで漕ぎ着けることができたハードウェアヲタクって、
ヲタク全体の中でも1割いるのかしら」と思います。
それくらいハードルは高かったです。

暗黙の了解で、紹介しているガジェットが大したことないとか、俺の環境の方がスゲーとか、それなんか意味あんの?とか、マウントが飛び交う中にダイブすることになります。
その点、私の環境など全然大したことはない。

それでも先に公開しきってしまった。
押し切った!に近い感覚です。

そうしますと、同日に書いたnoteの記事よりも反響が大きかったのです…

時間をかけて書いた記事よりも、反響の大きなデスクツアー。
(78(・∀・)イイネ!!はなかなかなもんじゃろ?)

確かに100%ではないです。
実際に大したこともないのです。
それでも、デスクツアーをやっていない
その他ヲタクよりは間違いなくオンラインでの影響力がある
ガジェットブロガーになった瞬間です。

完成度は6割7割あれば十分。
何事も、まず着手して、オンラインで公開してみることをお勧めします。

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