喇叭亭馬龍丑。日記「年一の恒例行事」7/5(金)
2024.7.5(金)
「年一の恒例行事」
年に一度のお愉しみ、真夏の恒例行事、「光が丘のブックオフまでチャリでツアー」を敢行する。予定通り、暑い日。コレだから良いのだ。この灼熱を求めてわざわざ天気予報とにらめっこして、今日に決めたんだ。暑くなけりゃ意味がない。スウィングしなけりゃ意味がないのと同じだ。
別に何をする訳でもない。郊外寄りの広めなブックオフに行って、この夏に読む本、そして掘り出し物レコードを探すだけだ。
どちらかというと、行くまでの道のりがワクワクして楽しい、それだけ。炎天下のなかチャリを漕ぎ、汗をかき、途中のコンビニでレッドブルと煙草を補給し…。そんな三十分のショートトリップを毎年かれこれ十年近くやっている。真夏の定点観測。景色も己の肉体も。
練馬に入ると、まだまだ平成初期の光景が残っている。(とはいえ最近は練馬大根の畑を潰して高級マンション建ちがち)
昭和のしっぽに産まれた俺は、ようやく物心ついたと思われる頃に平成を迎えた。だからか平成初期の景色が大好物だ。昭和はレトロ過ぎ、平成後期はクソッタレな青春過ぎる。令和に至っては現在進行系なので、記憶に残る甘い景色は平成初期だけだ。
して、十時ちょうどに到着。開店と同時に入店。輪になってミーティングをしている店員さん達が一斉にこちらを向いて「いらっしゃいませ、こんにちは」と言う。とても恥ずかしい。百貨店じゃないんだから。
隅々まで歩き回って、古本を数冊とレコード二枚目買って、終了。また来年。
おまけ1:
ずっと探していた、ロン・カータ―で一番好きなアルバム『ピッコロ』のLPを格安でゲット。相変わらずレコード運だけは最強説を無事更新。
しかしブックオフ、値札シールをジャケットに直接貼るっていうあのクソボケ行為、止めてくんねぇかな。剥がしにくいし、ジャケ破れそうになるし、何より単なる一商品として扱っている感じがありありと観えて資本主義マザファッカー感が凄い。(いや、店にとっては一商品なのだろうけどさ…マルクス!)
おまけ2:
古本が好きなのは、挟まっている栞も込みで好きだ。栞はその時のその時代を強く反映している。たとえば、八十年代に出版された本に挟まる栞は八十年代的なバブルの匂いがする写真だったり、ダイアモンドや金の即売会のお知らせだったり。それを眺めてあの時代に思いを馳せる、その行為も含めて好きだ。
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