教育の全理論を出していくよ ~はじめに~
二代安吾:理論を考えるメイン。いい加減
隅城暗愚:理論を探すメイン。広報担当。真面目
・『最初は雑談だから、理論知りたいなら飛ばせよな』
「今回は、教育をテーマにして書きたいと思います。思いつく限りの要素と疑問を並べ、その論点を明らかにしながら自分なりの答えを見つけたいと思います」
「どうせ、どっかのパクリなんじゃねぇの?俺らが思いつくものなんてさ」
「そういう茶々入れないで下さいよ。せっかく始めようとしてるんですから」
「ふん。この世にオリジナルなんてものはないのさ。誰かがどこかで言ってるやつを、できるだけ遠くて無関係のところから表現変えて引っ張ってこれるかが勝負なんだ」
「それ、十分な想像力なのではと毎回言ってるんですけどね」
「気に入らないんだよ。他のやつの手のアカがついてるのってさ。俺だけの概念が欲しいっていつも思ってるんだが」
「それは狂気だってのも、毎回言ってるんですが」
「なら俺も返すが、あいつらの狂気なんてものは、人を傷つけることを含めるだけか、頭の配線がいかれただけで、見てて面白い狂気じゃないんだけどな」
「論理的なものでありながら、誰も思いついてない上に、それを知った人全てが囚われる類の狂気なんて、どこにもないと言ってるんですけどね」
「ふん。だから面白いんじゃねぇか。だからくそつまんない現実の理論を真面目に組み立ててやって、そこに含まれないものを探そうとしてるんじゃないか。お前らは俺が出したものをありがたがっていればいいんだ」
「またそうやって喧嘩腰になるんだから」
「ほら、話が逸れてるぞ。いいのか初回の説明で、こんなつまんねぇやり取りしててさ。とっとと本題に入れよ」
「誰のせいだよ。まったく。ええと」
「まず教育理論をやる経緯から」
「うわ。俺そういうできた経緯とか、作者の歴史から入る哲学本や作者論とかって嫌いなんだよなー。凝縮されたものだけ書けっての。詰まってない人生の、その経緯を並べたところで、凝縮された以上のものは見つからねぇって言ってるんだけどな。そういうロマンは早く捨てろっての。時間の無駄だぞ」
「うるさい。手短に済ませるから黙って聞いてろ」
「へーい」
「――ったく。ええと、まぁそんなんでこいつが、変なのを考えようと全方位で全理論を考えているわけですが、経済のやつがひとまず終わりそう※だから、次どれにする?って政治軍事外交教育と提示してきたんですよ」
※けものフレンズ×アベノミクス(マクロ経済がよくわかる)
「そしたらこいつが、僕が選ぶのはつまらないからうちらの理論を見てくれる人に聞いてみようってぬかして来たので、その見てくれる感謝とかそういう理由じゃなくて、つまらないって理由から選択押し付ける姿勢が気に入ったので、それで経済理論を書いている方で募ったってわけ。そいつに聞いたら教育が良いって言ったから教育に決定したんだよ。ふぅ、こいつ真面目ぶってるけど、こいつもこいつで大概だよなぁと俺は思うんだけど」
「うるさいなぁ。真面目な経済理論を二次創作の中でやろうとした君にだけは言われたくないね」
「あの、どんなに優れたものを作っても、オリジナルを越えられないって中で、遊ぶのが面白いんじゃねぇか」
「それじゃあ、たとえ書いたのが広まっても理論は大切に扱われないだろと言ってるんだけどね」
「外見で否定するようなやつは大したことねぇんだよ。どんなに外観がふざけていても、フラットに議論してくるやつが相手にすべき本物で、俺はそいつらだけ相手にしたいんだよ」
「僕は世界を変えたいから、彼ら以外も相手にすべきと言ってるんだけどね」
「俺は世界を知りたいだけだから、そんなのは時間の無駄だと言ってるんだがな」
「まぁいいけど」「まぁいいんだけどな」
・『ほいで、本題の教育全理論の基準となる大方針を話すぜ』
「それで君は、教育理論で大事なのは大きく分けて三つあるって言ったよね」
「そうだっけか?まぁいいや。お前が話せよ、面倒だからな」
「またそんなこと言う。ふぅ。えーと僕達は、教育の理論を主に三つのカテゴリーで出すことにしました。倫理と手段と組織の三つになってます。
倫理では、教育をするのにどんなルールとか理想が必要かということを話します。
手段では、社会を担うのに必要な効果のある手段は何かということを話します
組織では、倫理と手段を実現する為には、どんな組織であるべきかを話します」
「おい、研究を忘れてるぞ。教育機関は研究機関でもあるだろうが」
「これからそれを話すところだったんです!――ったく、ちゃんと覚えてるじゃないか。コホン。それで毎回この話はこのカテゴリーに入りますと言ってから始めることにします。何を出すかはそれぞれの結論がまとまり次第なので、聞きたいテーマがあるなら催促でもして下さい。こいつが気まぐれに優先させる可能性がありますので」
「逆に一番最後に回したりしてな。けけけ」
「いじわるするなって言ってるのに!ええと、それでそれぞれにはそれぞれに基準となる方針があります
まず、倫理で大事なことは、教育なら多様性、研究では研究が優先するということです。そろそろ説明してよ」
「仕方ねぇな。ええと。社会ってのは、所詮様々な力を上手く発揮できるかどうかってだけなんだわ。役に立つ力が能力以外の理由で使えなくなるってのは勿体ないし、くそみてぇなやつが上にのさばってるのは邪魔なんだわ。この容認と排除の微妙なバランス、言い換えるなら差別と区別の違いってのをはっきりさせていけないと良くないわけだな」
「様々から集めて、様々な計画を行って利益が出る。その様々な役割を担う人々を、それに合った様々なやり方で育てることを目指すのが教育というわけですね」
「まぁそんなとこだわな」
「研究の倫理というのは、何になりますか?」
「んーまぁ、技術で考えてたやつをちょっと変えるだけでいいと思うんだよね。それもロボット三原則の流用なんだけど」
「えーと、『人を傷つけるな。上に反しない限り命令を守れ。上二つに反しない限り自らを守れ』ってやつですか?」
「そうだな。これを研究で言い換えると、人を傷つける研究を基本的にしてはならない。上に反しない限り自由に研究はやれ。上二つに反しない限り研究やる環境を守れ」
「なるほど。できるだけ様々な研究を好きにやらせるのが、いろんな研究が発展する理由になるから自由が基本でしょう。でもやりすぎると人体実験みたいなのもOKになるから、人を傷つける研究は否定しているということですね。基本的にと書いてあるのは、例外は軍事的な研究なので、これは確かに人を傷つける研究になるのは止むを得ないかも知れません。こういった自由にのびのび研究できる環境は大事なので守るべきですが、人を傷つけたりろくに研究せずに自分達がお金を得ることだけを目的にした研究はいらないので潰せって話ですね」
「さすが、理解力高いだけあって便利だ。説明する面倒くささが省ける」
「どうも」
「最後に、もう一つつけ加えるのがあるんだけどな」
「どういうものですか?」
「これら三つに反しない限り、研究には浪漫を持て」
「例えば、世界を救うという浪漫があるなら」
「優れた狂気を得る為に正気を省くという浪漫であっても」
「原動力を持つことは、世界を変えるに繋がりうる、ということですね」
「まぁ、この理屈だと、組織を守る為に、時にはそういう浪漫を捨てろとなるのが気に入らないところではあるが」
「それは自分でそういう組織を作って下さい」「人の上に立つのがかったるいんだよ」
「次は教育の手段ですね。詰込みで応用が効かない知識型から、自分で考えることのできる知恵型に、必要な能力財力権力の扱い方を覚えて身に付けるみたいな話ですか?」
「それはそうなんだが、どのレベルのものを身に付けるべきかって話でもあるな」
「それは何ですか?」
「シンギュラリティってやつだ」
「AIの知能が発展して、人間の知能以上のものを発揮できる時が来るってやつですね」
「そうそう。だから機械でできることを人間が覚えるのは無駄だってこと。ググればわかる漢字問題とか、Excel使えばわかる関数計算をするのはクソってこと。情報処理速度が増してグラス型で身に付けた状態になるから、それを外した環境での力を身に付けても仕方ないわけだ。機械でもできない領域やレベルの力を発揮したり、或いはそのAIを上手く使いこなすことを目指すのを基準にしてこそ、社会で役立つ力になるってことだな」
「研究の手段というのは、どうなるんですかね」
「複雑な機械とか膨大なお金を使わなくても、研究ができるようにするってことだな。そうすればより多くの人が研究できるようになるから、より良い成果が生まれやすくなるし」
「なるほど」
「教育の組織についてはどうなりますかね」
「良いのを入れ、悪いのを変えたり入れなかったりするような開かれた組織を目指すべきだろうな」
「現実社会の害を守りながら、現実社会に合った経験も身に付けていく必要があるでしょうね。学校から出たけど使えないというのは勿体ないです」
「逆に学校が地獄にならないように、監視の目を多少入れるってことでもあるな」
「なるほど」
「まぁそうなるには、その組織を担う人間に余裕があるかって話なんだけどな。忙しすぎて個別に子供の面倒を見ることが大変だから、放置されてしまう」
「それは、教師の担う仕事を減らすって話になってきますね」
「まぁそういうことだな。教師がやるべき仕事だけ残して、後は他にやらせるかやる必要ないと捨てると。そうして残業少なく土日もそれなりに休めたりする他の仕事並にして、教師の家庭を守ってやるのも大事だよなぁとは思うわけ」
「研究の組織についてはどうなりますか?」
「倫理に近い話かもしれないが、研究というのは他より優先的にやることを経済軍事外交政治のやつは理解しろってことだな。経済軍事外交政治の根本となるものだから、これを蔑ろにするようじゃ、その国は近いうちに雑魚になるのが当たり前になる。技術革新スピードが今より増すだろうから一旦落ちぶれると離されて上がれなくなるから、技術投資は惜しんじゃいけねぇ」
「なるほど。だから技術者を切って、使えない役員を残したりしてるような企業は負けて当然ということになりますね」
「そういうことだな。それとそういう使えない役員や教授などを増やすことになる官庁の天下りなども否定していきたいと思ってるぜ」
「今回はここまで、ですね」
「次回から、個別にテーマごとに適当にやってくぞ。どんな基準でやってるかわからなくならないように、時々最初に見に来る必要があるかもな」
「そうですね」
「終わったな。俺は帰るぜ」
「あっ、もう帰った。終わりの挨拶がまだなのに、あのクソ野郎が」
「そういう形式にこだわってるから、お前はダメなんだぜ!」
「聞こえてやがるし、地獄耳かよ。ただの雑談ならともかく、こういう講義みたいなのはまとまり作った方が読みやすいって言ってるのにさ。話聞かないんだもんなー」
「えーと。コホン」
「では、次回から宜しくお願いしますね」
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