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スウェーデン留学記#26 ルンドの雑貨屋さん紹介

寒く暗い冬が刻々と近づいてくると家に引きこもりたくなってくる。夏はパーティーやらクラブやらで忙しそうだったハウスメイト達も心なしかこの頃は家で喋ったり、本を読んだり、ソファでゴロゴロしているのをよく見かける。そうすると、お菓子作りが得意なハウスメイト達がせっせとおやつを焼いてくれる。クラーラは特にケーキやパンを焼くのが上手で、この頃は庭で大量に収穫された洋梨のパウンドケーキをしょっちゅう焼いてくれていた。あまりにも美味しいので私含むハウスメイト達がレシピをおねだりすると、手書きのレシピを冷蔵庫に貼ってくれた。私はすかさず写真を撮った。 

家に引きこもりたくなってくるのは世間も同じらしい。10月下旬にもなると少し気が早い気もするが、ルンドの雑貨屋さんにクリスマスモチーフの雑貨が点々と店頭に並び始め、キャンドルや毛布など冬籠り用のインテリア雑貨コーナーも拡張された。家に引きこもりたくなってきたら、居心地良い空間を作るべく着々と冬籠りの準備を進めよ、というメッセージを感じる。

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ルンドには何軒か雑貨屋さんがあり、暇な時はぷらぷらと散歩しながらかわいい北欧雑貨を眺めるのが好きだった。足繁く通っていたのLagerhausだ。ルンド駅のすぐそばのスーパーマーケットICAの裏に一本入ったBytaregatan通りにあり、キッチン用品、文房具、インテリア雑貨などなんでも売っている。キッチン用品のコーナーにはスーパーでは売っていないお菓子の型なんかも豊富に揃っていて、ハウスメイト達が焼いてくれるパウンドケーキやマドレーヌの型はここで購入したという。値段もお手頃で可愛らしい商品ばかりなので、日本に持って帰る荷物のことを考えなければ爆買いしていただろう。大好きだったのはキャンドルコーナーでデザインも香りも様々な種類のキャンドルが陳列してあった。私もいい匂いがするキャンドルを一つ買い、早速自分の部屋で灯した。ゆらゆらと揺れる小さな炎に見入っていると時を忘れる。部屋中に甘い香りが広がり癒しの空間そのものだ。パーティーグッズなんかも売っていてハウスメイトの誕生日パーティーにはここで飾り付けを買ったりした。

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ついでなのでルンドの可愛い雑貨屋さんや本屋さんをご紹介。

ルンド駅からルンド大学やルンド大聖堂に向かう途中にあるStora Gråbrödersgatan通り沿いにはGranit、Lexis papper、Lek&sakなどの可愛らしいお店がある。Granitはキッチン用品やインテリア雑貨を扱っており、リネンや木製などの天然素材にこだわった製品が並ぶ。先程のLagergausよりはほんの気持ち高級なお店だ。プレゼントやお土産などを買うのに適している。Lexis pepperは文房具屋さんで可愛らしいノートやレターセット、お洒落なペンなどが並んでいる。Lek&sakはおもちゃ屋さんで小さい子向けの玩具がたくさんあるのだが、木でできた小さな人形やドールハウス、木製のパズル、アクセサリーなど大人が見ても可愛くてついつい見入ってしまう。日本に帰国する時、弟や妹達へのお土産はここで購入した。

Stora Gråbrödersgatan通りと交差しているLilla Fiskaregatan通りにはPanduro hobbyというお店があって、ここには手芸とか工作とか手作りを趣味とする人向けに色々な材料が売っている。ビーズ、粘土、木材、毛糸など見ていると創作意欲を掻き立てられる。売られている材料を組み合わせて作ったドールハウスなども飾ってあり、見ているだけでワクワクする。この時期にはクリスマスツリーの飾りを作るためのボールだったり、人形を作れるようなキットなども売っている

Panduro hobbyからルンド大聖堂の方に歩いて行くと、Akademibokhandelnという本屋さんがあって、ここの2階にも文房具が置いてある。文具はシンプルで洗練されたデザインのものが多い。一階の書籍部には数多の本が並び、スウェーデン語が分からなくても見ていて面白い。私は写真付きの料理本のコーナーで、スウェーデンの伝統的な料理やお菓子の作り方を眺めているのが好きだった。ここを出て、Kyrkogatan通りを北に少し上るとBokhandeln Arkenという本屋さんがある。ここにはアストリッド・リンドグレンの特集コーナーなどがあり、彼女の本は勿論キャラクターグッズなどもある。

Kyrkogatan通りを南に下ると大広場に出る。ここにはFlying tiger Copenhagenというデンマークの雑貨屋さんがあり、Lagerhausと同じくらいお手頃な価格でキッチン用品、文具、おもちゃ、トラベルグッズ、ちょっとした日用品などを入手出来る。ここもハウスメイトの誕生日プレゼントの選び場の一つだった。大広場にはTeahouse Javaというお店もあり、ここでは北欧らしい可愛い食器類や、紅茶やコーヒー、お菓子などが売られている。マグカップやティーカップ、グラス、スプーンなどもお土産用にぴったりだ。

そして最後、一番スウェーデンらしいお土産が欲しい人にオススメなのが”Gretas Hemslöjd”というお店で、これは大広場からSkomakaregatan通りへ入り、突き当たりから左にちょっと入ると見える。一見お店には見えないので、友達に教えてもらうまではこのお店の存在に全く気が付かなかった。しかもドアが閉まっているので開けて入るのはちょっと勇気がいる。それでも勇気を出してドアを押すと、一面にスウェーデンの民芸品が溢れている素晴らしい空間に足を踏み入れることができる。スウェーデンの象徴的な民芸品である”Darahöst”と呼ばれる木彫りの馬などもここで見つけることができる。

雑貨屋さんだけでなく、チーズ屋さんとかマーケットホールとかカフェとか洋服屋さんとか、カルディみたいな食料品店とか、ルンドには紹介したいお店がまだまだたくさんある。折を見て少しずつ紹介していけたらなと思う。

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