熱海拉致
週明け月曜日だ。今週は先週とはまったく違った1週間を生きるぜ。いつもそう誓う。この2週間は大相撲、初場所に引っ張られた。それも終わった。解放された。
3月もあとわずか。やるぜ。まずは午後、映画『シン・エヴァンゲリオン』を見に行こう。決めた。3時間を超えるんだ。体力勝負だな。そうしたら突然、電話。15時00分、熱海駅で会おう?
どういうことか? 予定変更? この誘いに乗らなかったら男ではない。即答。決めた。新幹線、こだま号。なんだ。東京からわずか40分。近い。急いで家を出たので14時15分にはもう熱海到着。
俺もたいがいせっかちだ。15時10分前に合流。駅ビルの上にレストラン街。魚料理のお店。なんと金目鯛の煮付けにありつけた。デカい。出汁が最高。その出汁をご飯にかけると何杯でも食べれそう。
もはや食い気しかないのか? 5点盛りの刺身。アジのフライと開き。早くもお腹いっぱいだ。ホテルは駅から5分。チェックインすると大浴場へ。お湯が熱すぎる。
え? サウナと水風呂は閉鎖。なぜだ? せめて水風呂は。肌が真っ赤。部屋に帰っても汗が吹き出てくる。強烈。やられた。しばし休憩。日帰り温泉に行くか?
何? ほとんどやっていないんだ。例外は熱海後楽園ホテル温泉。ここは熱海で一番、大きなホテル。駅から送迎バスが出ている。行くしかない。再度、温泉に浸かる。
5階の露天風呂から海を直撃して見ることができる。これが最大の見せ場。大満足。宿泊ホテルに帰り一服。19時40分、再び外出。あれ、ほとんどのお店が閉店。
営業していない。熱海は緊急事態宣言は関係ないだろ? かなり歩いた。お寿司屋さん。ラストオーダー、セーフ。助かった。食べ終わると二次会だ。キャバクラを探すが無理。
諦める。月曜日は休みのところが多い。満月が出ていた。今日は完全に想定外。拉致された1日。いいんだよ。勢いがついた。明日も何があるかわかったものではない。
要注意。自分の時間が次々と奪われていく。仕方ないか。“四字熟語”は熱海拉致。
ターザン大陸より)
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