ヨーロッパ旅行記#4

さて、前回ブリュッセル旅行が終わったところでした。次はクラクフ…の前にシュトゥットガルトへ向かいます。どうしても立ち寄りたいポルシェミュージアムがあるのです。

ブリュッセル出発当日、ブリュッセル南駅へ向かい時刻表でホームを確認すると、電車がありません。6番線(予約確認資料に書いてあったプラットフォーム)の近くにDB(ドイツ国鉄)の窓口があるので聞いてみると、どうやら列車がキャンセルされたとのこと。欧州ではたまにあるみたいですね。
僕はブリュッセルからフランクフルトの電車とフランクフルトからシュトゥットガルトの電車の二つを予約していたのですが、前者がキャンセルになったと。

仕方なく代わりの電車に乗ろうと手渡された紙を見ると、ケルン行きと書いてあります。フランクフルトとケルンでは方向が全然違いますので訊いてみると「大丈夫、そこからでもシュトゥットガルトに行ける」と。言われるがままにケルン行きに乗りケルンに到着。DB窓口へ行き列車がキャンセルになってしまった旨を伝えると「ICE(新幹線的な高速鉄道)でシュトゥットガルトへ行けるよ」と。

実はこの時点で16時ちょい前くらい。ポルシェミュージアムは18:00までで、ケルンからシュトゥットガルトまでは2時間くらい。つまり間に合わないことはわかっていました。「またいつか来よう」のメンタルを整えながら列車を待ちますが、待てど暮らせど来ません。調べてみると30分以上遅延しています。

旅行にトラブルはつきものです。全て順調とはなかなか行きませんが、DBすごいな…と思いましたね。これはドイツが車大国になるわけです。こんな鉄道使ってられません。

というわけで、ただホテルで身体を休めて出発します。クラクフへはヨーロッパ域内移動初となる飛行機で。シュトゥットガルト空港からワルシャワ空港、乗り継いでワルシャワからクラクフという空路で行きました。

まず言語があまりにもわからなくてびっくりしました。フランスとかドイツもわからないっちゃわからないんですが、なんとなく英語っぽい言葉があったりとかして推察できました。が、スラブ系言語はそれすら出来ません。分からないと困るということは基本無かったですが、こうも違うのかと驚きました。

クラクフの旧市街を散策すると、淡く可愛らしい色の建物の多いこと。馬車も走っており、非常に歴史的な趣を感じる街並みでした。パリほど華やかではないですが、その美しさにはパリに似たものを感じました。

馬車に注意の標識

ポーランド出身の友人と英国留学以来、2年ぶりの再会を果たすこともできたのでクラクフをガイドしてもらおうと思ったのですが、クラクフを訪れるのは初めてとのこと。彼女曰く他のポーランドの都市にはもちろん馬車など走っておらず、古き良き景観や建築が今なお残っているのがクラクフの魅力だと語っていました。なにかの記事で見た「ポーランドの京都」という表現はまさしく言い得て妙だということでしょう。

クラクフはアウシュヴィッツにもある程度近い場所である為、博物館にも訪れました。
かつて歴史上類を見ない凄惨で残虐な出来事が起こった場所は閑静な田舎町で、驚くほど長閑。
ですが、強制収容所跡に一歩足を踏み入れると鈍重で冷ややかな空気が一体に横たわっています。
建物や構造の簡素さはある意味で非常に残酷で、それらを利用した博物館には多くの展示物が並んでいます。
感じる空気であったり雰囲気であったり、そういった文章で説明できない類の体験がある場所なので、行ってみてくださいとしか言えないです。

クラクフ、岩塩坑が近くにあるのですが今回そこのは行けなかったのでまた行く機会があれば行ってみたいです!

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