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書評『図太くなれる禅思考』•自分の心をプロジェクトマネジメントする

禅は仏教の一宗派で
本書は禅の僧侶の方が書いた
禅の教えをビジネス寄りに噛み砕いて説明した内容となっている


図太い人になるには

問われるのは鈍感力と感謝力

世の中には余計なお世話、お節介をしてくる人がいる
残念ながらその遭遇から逃れることは
かなり難しいと思う

ターゲットにされてしまったら
もうこれはどう逃げるかに力を注がねばならぬ

しかし、吾輩の周りの人は
深く考えなくとも
うまーく上手に逃げてる人もいて
一体どうゆうことだろうと観察してみた

そもそも鈍感な人は
余計なお世話や、もっと言えば
意地悪にも気が付かないことがある
それは本当に鈍感なのかもしれないし
戦略的にそのシーンだけ鈍感にしてるのかもしれない
なんだか賢いなと思う

吾輩は言葉を全て真正面から受けてるので
疲弊具合がすごいのだけれど
そもそもスイッチをオフにして
鈍感になってしまえば辛くはない

鈍感でいると
ある意味で、コイツ話が通じない
と見捨ててもらえる

この人から色々教わりたい!と思ってる相手に見捨てられたら困るので
鈍感でいないほうがいいが

もうお願いだから見捨ててくれ
と思う相手にはスイッチを切る
鈍感になる
考えない

どんな相手にも、ありがとう

どんな相手にも感謝せよ
だと、流石にそれは
どうやっても感謝できない相手もいるし
そうする必要はないけれど

「ありがとう」にもニュアンスがある
ライトだったり、深々とした感謝だったり
ライトなありがとうくらいならば
言う抵抗がないかもしれないので
職場では言える限り言っておいたほうがいい
(特に明確に交流断絶の意思がない限り)

あなたのためを思ってと
色々言ってくる人はいる
しかし、大抵のことは本人が自分のために言っていて
そこに自覚的である人は少ない

でも自覚を促してあげる必要もないし
戦う方が面倒ならば
ありがとうと言って話半分に聞いて
アドバイスは無視したらよい
逆恨みされる方がよほど面倒である

課題(悩み)の棚上げ

傷ついたり動揺したりする悩みがあって
それが数日間頭を占領してしまうことがある
今すぐ解決できるならば
サクッと解決して頭をスッキリさせたいが
そんな悩みばかりではない

いくら思い悩んでも
明確な解決策が思い浮かぶわけでもなく
ただグルグルしてしまう時は
一旦その課題を書き出して
「後まわし課題箱」に棚上げしてしまうのである

この世はどんなに真剣に努力し
どんなに時間を注いでも
どうにもならないことがある 

努力で変えられないもの
それは他人

他人を変えることは出来ない
その人との関係値をほんの少し良好にするなど
努力で改善できることはあるが
他人そのものの思考を変化させるなどのことは不可能である

だから他者との関係の悩みが
数日間考えても解決策がないなら
いったん棚上げしてしまおう

人事を尽くして天命を待つ
全てのことは、最善である

あの時、こうすればよかったのか
そう後悔することはいつでもある
でも全てのことは、その時、その瞬間に
最善と思って選択して行動してるのだから
あとは天に任せたら良い

その悩みを一旦棚上げしてみよう
それは時が解決するかもしれない

知らんがなのマインドを持つのも
いいかもしれない

計画を立てすぎない
リスクを見積りすぎない

仕事のプロジェクトを
マネジメントしていく上で
無計画にスケジュールを引くのはよくない
考え得るリスクを見積らないなんて
ただただ炎上まっしぐらである

だけど、他人との関係なんて
計画を立てたところで
きっとその通りにはならないし
リスクを見積もったところで
業務ではないのでそのようにもならない

他人との関係は考えすぎず
少し勘所を掴んであとはそれなりに

我を捨てる

ビジネス上は私人としての自分
「我」を捨てた方がうまくいく

これはプライベートの対人関係も同じで
でもそれは信念を捨てるとも違う
他人との関係の中で
個としての自分はどこまで重要なのかと問い直してみるのだ

人は一人では生きられない
常に何かの共同体の一部であり
その共同体として、どう生きるのかだ

この世に絶対的な正義はない
あったら人は争わない

だから少し鈍感になりつつ
こうあるべきを捨てつつ
正しさを貫くことから距離を置く

我を捨てる
共同体としての幸福を目指す
もちろん個人としての幸福を含めて

他人への期待を下げる

当たり前だが、完璧な人などいない
完璧な上司も部下も同僚もいない
それぞれに素晴らしいところがあり
それなりに抜けてるところがある

人はそれぞれ違うので
補い合えばそれでいいのだ

他人に腹が立つのは期待しているから
理解してもらえないことが悲しいから

自分の思いは誰かに共感してほしいし
勇気づけてほしい

でも、みんな完璧ではない
機嫌が良い日もあって悪い日もある

完璧でない自分も
完璧でない他人も
あるがままを受け入れて許していく

堂々と生きる

残念ながら変な噂を吹聴する人というのは
どんな職場のどんなコミュニティーにおいても存在する
避けられない

ただ、噂が真実なこともあるし
全ての噂を信じるなとも
噂を流すなとも言えない

もしも、自分がその噂の対象になってしまったら
もう堂々とする他ない

相手の罠にハマってはいけない
反省すべきところがあれば反省したら良いが
噂を流すような人の目的は
くだらないプライドだ

渦中にいる時は動揺するものだが
一歩引いてみると
噂を撒く方の人は
ゆっくりと人からの信頼と立場を失うだけ

自分がどちらの立場になるにせよ
悪口は振りまかないようにし
悪口を振り撒かれても動じない

言うは易しだが、
大変でも、難しくても、やるしかない
堂々と図太く生きる人が生き残れる

参考書籍一覧

傷つきやすい人のための 図太くなれる禅思考

「知らんがな」の心のつくり方 あいまいさを身に付けるレッスン

頭のいい人が話す前に考えていること

佐久間宣行のずるい仕事術

機嫌のデザイン まわりに左右されないシンプルな考え方

SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である

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