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メタ認知能力の育成について2

前回の続きを書いていきたいと思います。

メタ認知の育成について、前回3つのポイントを示しました。

1.自己を振り返り(内省する)時間を確保する
2.他者からの評価に負けない
3.夢や目標(基準)を持つ

今回は2冊目、学び方の学び方という本から、メタ認知の育成について考えていきたいと思います。

メタ認知を活用できる4ステップモデル

本著では、メタ認知を育成する4つのステップが紹介されている。

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ステップ1 課題を理解する

自分には何が求められているのか、どのように評価されるのか、どれだけの時間があるのかなどを理解する必要があると書かれている。

例えば、大きなテストがあるとき。どのような問題が出るのか、過去の傾向はどうなっているのか、何ができたらA評価をもらえるのか、テストまで時間はどれだけ残っているのか。

これらの項目を理解することで、テストというゴールに向かって自分がすべきことがわかり、行動に移すことができる。テストの結果が返ってきたら、その評価を基準に自分の行動を評価することができるだろう。

ステップ2 ゴールを設定し計画を立てる

求められているものが理解できたら、自分がそこに向かってどこまで頑張るのか(自分のゴール)を設定する。

他者から設定されているゴールではなく、他者からのゴールに対して自分がどこを目指すのか、自分自身のゴールを設定する。

例えば、先ほどのテストについて、「A評価を狙う」という自分のゴールを設定したとする。ゴールを達成するためには、当然、そのゴールに向かって行動する必要がある。

行動する前に立てておくのが「計画」だ。いつ、どこで、どのように達成するのか。その計画を立て、実際に行動していく。

ゴールの質も大きなゴールから小さなゴールを細かく設定し、スモールステップで進めていく。達成するたびに振り返りを行い、なぜできたのか、次はどうしていきたいかなどを省みることもできるだろう。

ステップ3 学習する

計画に向かって行動する。常に振り返りながら、自分に合ったやり方を模索していく。

ステップ4 監視し、修正する

各ステップで書いていた「振り返り」がこれに当たる。定期的に立ち止まり、自分の学習の進み具合を評価する。自分に合ったゴールなのか、方法なのか、内容なのかを振り返りながら、修正していく。


以上4つのステップを行うことで、メタ認知が育まれ、自己を管理できる学習者に近づくと言われている。

前回の記事と共通する点は、「自分の目標をもつ」ということと「振り返る時間をとる」ということだろう。

なんでも闇雲に振り返ればいいのではなく、基準(目標やゴール、夢など)に向かって何ができたのか、どのような方法で行ったのかなどを振り返る必要があるだろう。


今回の参考著書「学び方の学び方」も是非ご一読ください!

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