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日本人高校生とベトナム人大学生のオンライン交流会 はじまり、はじまり~!

先生:「か」から始まるアイテムを探して、画面に映してください。
日本人高校生A:かさ!
ベトナム人大学生A:かばん!
日本人高校生B:カード!
ベトナム人大学生B:カギ!
日本人高校生C:学生カード!
ベトナム人大学生C:かがみ!
こんな感じでベトナム人大学生と日本人高校生のオンライン交流会が始まりました。

ある定時制高校の先生との会話の中で、人と会話することが苦手で内向的な生徒たちのためにコミュニケーションの場面をつくってあげたいという話を聞きました。これをきっかけに企画したのが、このオンライン交流会です。

コミュニケーションが苦手な生徒にとって『対面ではなくオンライン』『日本人ではなく外国人』という設定が第一歩を踏み出しやすのではないだろうかと考えたのです。

さて当日、生徒たちはどうだのでしょうか…
Aさんは、今年は「人と話すこと」という目標を立てて参加しました。コミュニケーションが苦手とは思えないほどわかりやすいPPTを作って上手にスピーチしてくれました。
Bさんは、体調不良で途中からの参加で、場の雰囲気もまだつかめていないのに、先生からの質問に恥ずかしがりながらも、しっかりと自己紹介をしてくれました。
Cさんは、スピーチの内容をわかりやすいように最後にもう一度まとめてしっかりと伝わる工夫をしていました。ベトナム人大学生とジャニーズの話題で盛り上がっていました。

学校のねらいとしては、『この交流を通して、海外に⽬を向けお互いの⽂化に興味・関⼼を抱くことができる機会を提供する』ことでした。アニメやマンガ、ゲームだけでなく料理やジャニーズ、ライバー(ライブ配信をする人)などの共通点をみつけたり、学校生活の違いや時差を実感したり、停電という実生活の様子を感じ取ることもできました。十分に達成できたのではないでしょうか。

二つ目のねらいである、『お互いの趣味・嗜好を発信し合い、互いに気兼ねなく⾃⼰表現をすることができる』についても上記の通り、生徒たちが良く準備をして意欲的に表現し、初対面の外国人と交流ができました。

ベトナム人大学生も「次はゲームのテーマで話したいです!」とか「(次回は来月なのですが)来週も楽しみにしています!」とノリノリでした。一人は停電(ベトナムではよくあります)でエアコンが止まり、汗を流しながらもおしゃべりが止まりませんでした。

ベトナム人の特徴の一つですが、恥ずかしがって遠慮するのではなく、淡々とチャレンジする姿勢があります。例えば、日本人が英語を勉強しても担当の先生とは会話ができても、他の外国人に自ら会話していく方は少ないのではないでしょうか。ベトナム人はチャンスがあれば、初対面の日本人とも臆することなくコミュニケーションをとりにいきます。上手く伝えられないときも、先生や友だちに頼るのではなく自力で突破を試みます。むしろそのようなハードルを楽しんでいるようにも感じられます。

日本語の会話力を高めたいベトナム人大学生にとっても、コミュニケーション能力を伸ばしたい日本人高校生にとってもwin-winとなる場が作れたようです。ただいま、第1回の交流会を振り返り、改善を加え、次回も新たなしかけをつくろうと打ち合わせ中です。また報告させていただきます。


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