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ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

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ハリー・ポッターはいろいろな意味できわめて普通ではない男の子だった。
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2023年9月の記事一覧

第7章 洋箪笥のまね妖怪 7

「リ、リ、リディクダス!」 ネビルは上ずった声で呪文を唱えた。 パチンと鞭を鳴らすような…

たろ
1年前
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第7章 洋箪笥のまね妖怪 6

「よーし、ネビル。一つずつ行こうか。君が世界一怖いものはなんだい?」 ネビルの唇が動いた…

たろ
1年前
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第7章 洋箪笥のまね妖怪 5

「さあ、それじゃ」 ルーピン先生はみんなに部屋の奥まで来るように合図した。 そこには先生方…

たろ
1年前
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第7章 洋箪笥のまね妖怪 4

生徒たちが「闇の魔術に対する防衛術」の最初のクラスにやってきたときには、ルーピン先生はま…

たろ
1年前
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第7章 洋箪笥のまね妖怪 3

ネビルが汗だくで自分の鍋を必死で掻き回しているのを見て、クラッブとゴイルがあけすけに笑っ…

たろ
1年前
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第7章 洋箪笥のまね妖怪 2

「君たち、ご友人のハグリッドを近ごろ見かけたかい?」マルフォイが低い声で聞いた。 「君の…

たろ
1年前
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第7章 洋箪笥のまね妖怪 1

マルフォイは木曜日の昼近くまで現れず、スリザリンとグリフィンドール合同の魔法薬学の授業が半分ほど終わったころに姿を見せた。 包帯を巻いた右腕を吊り、ふん反り返って地下牢教室に入ってくるさまは、ハリーに言わせれば、まるで恐ろしい戦いに生き残った英雄気取りだ。 「ドラコ、どう?」 パンジー・パーキンソンが取ってつけたような笑顔で言った。 「ひどく痛むの?」 「ああ」 マルフォイは勇敢に耐えているようなしかめっ面をした。しかし、パンジーがむこうを向いたとたん、マルフォイがクラッブ

第6章 鉤爪と茶の葉 12

「こいつぁ新記録だ」三人が誰かわかったらしく、ハグリッドがどんよりと言った。 「一日しか…

たろ
1年前
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第6章 鉤爪と茶の葉 11

「僕、死んじゃう。見てよ!あいつ、僕を殺した!」 「死にゃせん!」ハグリッドは蒼白になっ…

たろ
1年前
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第6章 鉤爪と茶の葉 10

「よーし、そんじゃ、ハリー、こいつはおまえさんを背中に乗せてくれると思うぞ」 これは計画…

たろ
1年前
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第6章 鉤爪と茶の葉 9

「ドウ、ドウ!」 ハグリッドが大きくかけ声をかけ、鎖を振るって生き物を生徒たちの立ってい…

たろ
1年前
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第6章 鉤爪と茶の葉 8

「さあ、急げ。早く来いや!」生徒が近づくとハグリッドが声をかけた。 「今日はみんなにいい…

たろ
1年前
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第6章 鉤爪と茶の葉 7

変身の授業が終わり、三人はどやどやと昼食に向かう生徒たちに混じって大広間に移動した。 「…

たろ
1年前
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第6章 鉤爪と茶の葉 6

ハリーは胃にグラッときた。 フローリシュ・アンド・ブロッツ書店にあった「死の前兆」の表紙の犬__マグノリア・クレセント通りの暗がりにいた犬…ラベンダー・ブラウンも今度は口を両手で押さえた。みんながハリーを見た。 いや、一人だけは違った。ハーマイオニーだけは、立ち上がって、トレローニー先生の椅子の後ろに回った。 「死神犬には見えないと思うわ」ハーマイオニーは容赦なく言った。 トレローニー先生は嫌悪感を募らせてハーマイオニーをジロリと品定めした。 「こんなことを言ってごめんあそば