第15章 ボーバトンとダームストラング 5
ハリーもロンも冷淡だったのに、屋敷しもべ妖精の権利を追求するハーマイオニーの決意は、露ほどもくじけはしなかった。
たしかに、二人ともS・P・E・Wバッジに二シックルずつ出したが、それはハーマイオニーを黙らせるためだけだった。
二人のシックルはどうやら無駄だったらしい。かえってハーマイオニーの鼻息を荒くしてしまった。
それからというもの、ハーマイオニーは二人にしつこく迫った。
まずは二人がバッジを着けるように言い、それからほかの生徒にもそうするように説得しなさいと言った。
ハー