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悩みを抱える相手の話を「聴く」ために大事だと思う6つのこと【親御さんと教育・療育関係者編】

 こんにちは,umenoです.

 コミュニケーションが大切なことはどの年代の方も感じることだと思います.ただ,いつの時代もテーマになるように,とても難しいことですよね.私も普段から仕事上,多くの悩みを抱えた方々とお話をしていますが,「この聴き方で良いのか」「今自分が喋ったことは相手を不快にさせていないか」といったことはいつも考えています.そのような中で,今は「話をいかに上手く聴くことができるか」ということの大切さに気付きました.今回ポイントを6つにまとめてみましたので,特に療育や教育関係者の皆様にとって少しでも参考になれば幸いです.


①相手との位置関係のこと


 「いざ面談!」のような向き合った座り方,立ち方では圧迫感,緊張感が高まります.横に並ぶ,もしくは少し斜めの位置関係にすると良いかと思います.視線を適度にずらしても自然なふるまいになりやすいです.

②間を大切にする


 沈黙になると「何かを質問しなければ!」といった気持ちになるかもしれません.しかし,相手が何か悩みを抱えていて,そのためのお話をしているのであれば,沈黙の時間は大切です.気持ちや考えを整理しながら話すことが大切ですので,相談を受ける側は「待つ」ことがとても重要になります.

③声量,話すリズムを相手に合わせる

 よく知られているミラーリング効果を使います.様々な研究もなされているので,その中のオープンアクセスの一つを貼っておきます.普段意識して行うというより,相手に合わせた方がスムーズにコミュニケーションが取れるので,自分自身も自然に行うようになっていきます.相槌に関しても相手の話し方の特徴に合わせ,話の流れに沿って行うと良いと思います.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cou/46/2/46_83/_pdf

④相手との関係性を常に意識する


 相談者との距離感を見誤らないことが大切かと思います.ここはとても難しく,正直わからないことも多いです.ただ,プライベートな付き合いではない場面では,私自身はタメ口を使ったりはしないです.ダメではないとは思いますが,その方が無難な印象があります.

⑤相手がどのようなことを求めているか考え,返答の仕方を考える

 論理的な話で返してほしいのか,情緒的な話で返してほしいのか,特に何も返さなくていいのかなど,話をしながら考えていきます.すぐにはわからないですが,何回かお会いしたり,少し返答して相手の反応をみていくと,徐々にこういったことを求めているのではと理解できるようになる印象があります.

⑥以前話したことなどをしっかり覚えていること

 相談される数が増えると,誰の話であったかわからなくなることもあります.人の記憶なので当然そのようなことが起きますが,しっかりと記録を見返してからお会いして,「○○のことはどうですか?」とさりげなく切り出すと良いです.「覚えていたのか」と,相手から信頼感を得る一歩にもなりやすいからです.

まとめ


 こういった内容に限らないとは思いますが,現場感としてはこのようなことは大事にした方がよいと思います.今後も現場での実践を重ね,よりよい聴き方ができるよう努力したいと考えています.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.

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