絵本の読み聞かせの仕方の工夫【相互的なやりとり編】
こんにちは,umenoです.
前回は本を自然と読む習慣がつく方法について解説しました.今回は読み聞かせについて解説します.絵本の読み聞かせは子育てでよく推奨されていますが,どのように読み聞かせればいいか悩むことが多いですよね.文章を読むだけでは子どもが飽きてきてしまうこともあったり.そこで今回は,子どものことばだけでなく,やりとりする力,考える力を伸ばすためにできる工夫を,現場の経験を基にまとめてみました.幼児期のお子さんを持つ親御さんや,保育園や幼稚園の先生方にとって少しでも参考になれば幸いです.
1) 結論
話を座って静かに聴き続けるよう促す,話の途中で5W1Hの質問を入れる,最後に話の中で出てくる内容について質問をする.この3点を意識して読み聞かせをすると,情報を取って統合して理解する力,やりとりする力が育つと考えられます.
2) 実践
まず,静かに座って話を聴き続けるという行動はハードルは高いです.そのため,1対1,少人数,大人数と聴く集団の段階を少しずつ上げることも良いと思います.また,内容を簡単なものから,短くてすぐ終わるものから徐々に上げていくという工夫も必要です.
話の途中で5W1Hの質問をいれる意味としては,「目の前に無いことに関する会話でよく出てくるから」です.会話の難易度は単純に「目の前にあるもの」よりも「目の前にないもの」の方が高いです.そのため,そこで使われる言葉の意味を練習するためにも,絵本をみながら確認していくことが大事です.例えば,「くまさんが今食べているのは何かな?」「くまさんはどこへ行くのかな?」「どうしてこの子は泣いているのかな?」などです.5W1Hの中でもhowやwhyが難しいので,そこを配慮した聴き方をすると良いと思います.
そして最後に内容に関する質問をします.「くまさんはどこで,だれと,何を食べたのでしょうか?」などです.もし少し長いお話であれば途中で聴いてあげてください.できるようになったら,最後の方で聴くようにしましょう.
3) まとめ
絵本の読み聞かせから沢山のことを学ぶことができます.ぜひ普段の読み聞かせに加えて頂き,お子さんと一緒に楽しんでみてください.
本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.
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