見出し画像

幼児期や学童期の悩み【不器用さ編】

 こんにちは,umenoです.
 細かい作業が上手なお子さんや,スポーツなどの運動が上手にできるお子さんなど,いろいろですよね.ただ,一方で細かい作業が苦手なお子さん,スポーツなどが苦手なお子さんも多くいらっしゃると思います.そういった場合,どう教えたらいいか,どう声掛けたらいいか迷いますよね.そこで今回は運動的な意味での「不器用」ということについて今回は解説をしていきます.親御さん,教育や療育関係者の皆さまにとって少しでも参考になれば幸いです.


1)    そもそも不器用とは何か


 現場の感覚としては,意味はかなり広くつかわれている印象があります.今回は手先の不器用さと体全体の不器用さの二点で考えていきたいと思います.両方とも混ざっているパターンもありますし,この切り口が全てではありません.①手先の不器用さは,おりがみや粘土,お絵かき,制作活動が苦手な場合にみられます.②体全体の不器用さは,運動,ダンス,お遊戯などの苦手さとしてみられます.お子さんは素直なので,まわりの大人から見て苦手そうかなと思うことはすでに拒否していることも多いです.

2)    まず「分析」をすること


 他の記事にも書いていますが,まず何より「分析」が大切です.そこで今回の2つのパターンでの分析ポイントを解説します.

①    手先の不器用さがみられた時:力は足りているか,感覚の偏りがあるか,指先がバラバラに動かせるか(特に親指側の3本が操作する指として,薬指と小指が固定する指として機能しているか),指先のマネをする運動ができるか,目でものをスムーズに追うことができているか,姿勢が安定しているか,集中しているか,行うことを理解できているか,情緒は安定しているか,興味があるかなど,細かく分けてみてください.大体このどこかに苦手さがあることが多いです.

②    体全体の不器用さについて:姿勢を保持する力は足りているか,手足の力は足りているか,感覚の偏りがあるか,手足をバラバラに動かすことができるか,左右の認識はあるか,マネができるか,目をつむって自分の体がどうなっているか認識できるか,集中しているか,情緒が安定しているか,興味があるかなどです.こちらも細かく分けてみてください.

3)    それぞれの対応方法について


 今回の記事では全ては書けませんが,分析してみて苦手なポイントが見えてきたら,そこを練習すると良いです.もちろん複数該当することが殆どです.この中でもやはり「姿勢保持」が基礎になるので,もし姿勢保持が含まれる場合はそこから手を付ける方がよいです.練習しなくとも,姿勢保持しやすいように椅子の高さを調整するといったこともできると思います.対応としては「練習する」か「環境を調整するか」で考えてみてください.

4) まとめ


 今回は不器用さについて簡単にまとめてみました.お子さんによってそれぞれ分析結果が違うと思います.大事なのはトレーニングというより,遊びの中で育むといったイメージでいると,教育者も子どもも良いと思います.何より子どもが楽しみながら,できることを増やしていくことが一番ですね.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?