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「子どもが甘えること」と「子どもを甘やかすこと」は違う

こんにちは,umenoです.

お子さんに対して,「厳しく育てないと・・・」「社会は厳しいから,あまやかすわけにはいかない・・・」
そういう声も多々あると思います.

ただ幼児期のお子さんは親御さんに甘えてきます.
「外ではやっているのに,家ではやらずに甘えてくる」こういった相談もよく受けています.

結論として,幼児期は甘えさせて”愛着を形成”させる必要があります.
しかし,甘やかす必要はありません.

こういう事を言われても,「気持ちに余裕が無い」「区別がよくわからない」そういう気持ちの方もいると思います.

「生活を回すだけで精一杯」,「ことばの区別を考える余裕もない」

日々必死に頑張っている親御さんの気持ちとしてはその通りだと思います.

ただ,今回はそういった親御さんの力になれるよう,”甘えさせるが甘やかさないことの大切さについて”短い時間で読めるよう簡単にまとめました.少しでも参考にして頂けたら幸いです.


①甘えさせることは”愛着を形成すること”


 ボウルビィによると,愛着とは子どもが特定の他者に対して持つ情愛的な絆のこととされています.
 
 発達学,心理学の中でも愛着形成が幼児期に上手くできないと,その後の発育に影響が出ると言われています.
 
 幼児期のお子さんは様々な形で甘えてきます.スキンシップを求めたり,何度も話しかけてきたり.これに応えていくことは愛着を形成する上でとても大切です.特定の人間と信頼関係,絆を持つことで,そこが安全基地となり,外に出てチャレンジする土台となるからです

②甘やかすことは自分でやれることを”やらせないこと”


 まず,本人が自分でやれることはやらせていった方がよいです.例えば,”園でトイレに行けているにも関わらず家ではオムツを着用している”,”園では自分でなんでも食べているが,自宅では偏食であり自分で食べようとしない”こういったことはよくあります.
 
 このような時は,園と対応は合わせた方がよいです.「自宅はやらなくてもいいところ」と誤学習する恐れもあります.
 
 そして,自宅でも頑張れた時は,おもいっきり褒めてあげてください.幼児期は大げさに褒めるくらいがちょうどよいです.

③愛着が形成できていると,色々なことにチャレンジできる


 「信頼が築けている人が近くにいれば,なんでもチャレンジできる」これは大人も一緒ではないでしょうか?

 失敗しても,戻れる安全基地がある,それだけで子どもは前向きになります.自分で色々チャレンジできるから,経験が増え,学習し,そして発達が促進されていきます.

現場感覚としても,全ての基盤は愛着形成であると感じることは多々あります.

まとめ


 ”甘えること,甘やかすこと”,ことばとしてはとても似ていますが,大分違いますよね.そして,その後の発育に重要な愛着形成にもつながるということがありますので,ここは大切にしていきたいですね.

本日も最後まで読んでいただき,ありがとうございました.


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