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アンカリング効果を使ってみる

今日は心理学や行動経済学の中で語られることのある「アンカリング効果」の話をしてみます。

アンカリング効果と言うのは、相手に対して印象的な情報を与えることで、その後に相手が意思決定に影響を及ぼす効果を言います。

こんな小難しい話を書くよりも、例えばの話を書くとわかりやすいので書いてみます。

スーパーで、このような広告をよく見かけると思います。

「大根1本150円が本日限りの98円!」

このように広告の品が出ていると、買い物する人は
「今日は大根、買ってみようかな?」
と言う心理が働きます。
こう言った形で、相手に対して心理的に影響を与えることがアンカリング効果なのです。

このアンカリング効果は、本来は何かを売ったりするマーケティングの場面で使うことが多いのですが、この効果を日常で上手に使うことができる事例を今回は紹介します。

例えば、期限内に何かをお願いする場面があると思います。

本当の締切が月末の30日までだとすると、締切を28日までにして、少し早めに設定するのです。
相手には本来の締切日を伝えずに、自分が設定した少し早めの締切日までに作業をしてもらい、万が一遅れた場合には30日まで絶対に仕上げてね。
そのように促すのです。

また、待ち合わせの場面でも使えます。
「電車が遅延して15分遅れます」と言っておいて、実は「5分遅れで済みそうです」と言われると、本当に15分遅れた場合よりも、多少は相手の態度が寛大になってくるのです。

だからと言って、時間を守ったり、遅刻しないように早めの行動をするのは大切ですよ。

さらに子育ての場面でも、この考え方の出番があります。
「子供がテレビを見たがってるが、親としてはお風呂に入って欲しい」
こんな場面があると思います。

そんな時に、親が上手に声をかけてみるのです。
「もし、今すぐお風呂に入ってくれたら20時までテレビ観ていいよ」

そうすると、子供もやる気スイッチが入ったりします。

上手な言葉の掛け方を見つけて、相手の気分を害さないようにお願いする技術を身に着けると、「お願い上手な人」になることが出来ます。
そうすることで、自分で一人抱え込まないようにすることができます。
そして、自分の負担を減らすことが出来るのです。

このように、アンカリング効果を使うことで、相手を自分の思った形に動いてもらうように仕向けることが出来ます。
それを実践するために、相手が自分のお願いを聞いてくれないと思う場合には、少しだけ声の掛け方を工夫してみましょう。

良い関係を作って行く一歩にもなりますからね。

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