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「えがお」忘れてませんか?

これはノンフィクションです。

ども!こんにちは。こんばんは。はじめまして!
購読者の方はありがとうございます!

はじめに伝えておきたいこと。
愚痴ではありません。

「えがお」のない職場がどのような結末を迎えるかなんて、
社会人1年目の職員でも分かりますよね?

経営をする中で一番大切なこと。
皆さんは、なにが思いつきますか?

考えながら、この物語を読んで頂けたらと思います。

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【背景】
私は本社に勤務しながら、人員が足りてないところへ応援に行ってます。
ちなみに理学療法士の免許を持っているので、リハビリ業務の手伝いです。現場は通所介護施設。

今日の現場は、40名規模で32名来所。
リハビリ3名。看護1名。介護6名。相談員1名。全て常勤です。
他にも、運転手1名がいます。
利用時間は7~8時間。90%以上。8:30~17:30が営業時間です。

6:30 WANIMA「BIG UP」の目覚まし音で起きる。
朝起きたら、シャワーを浴びて身体を無理やり起こすが日課。
朝のゴミ出しを終えて、天気が悪いので傘を持って駅へ歩く。
電車を乗り継いで、1時間半かかる施設にむかう。

今日は、土曜日なので比較的に人も少なく、電車はゆったり座れる感じ。
施設近くの最寄り駅に着いた俺はいつものローソンへ足を向ける。
いつものアイスカフェオレをシロップ1つ入れてもらって
飲みながら20分くらい歩いて施設に向かってる。
これがオレの幸せ。

施設について、「おはようございまーす!」
いつものように、職員全員に挨拶して、事務所に入る。
そこには、中年女性副所長の鈴木がいる。
「おはようございまーす。」と言うと、
「おはようございます。」と一言。
安定のパソコンいじりながらの目を合わせないノースマイルトーク。


事務所で着替えているが、その日は鈴木が居たので別室で着替える。

着替えが終わり、タイムカードを押す。


フロアに出たら、すでに利用者は到着しており、全利用者への挨拶へ周る。「おはようございます!今日もよろしくお願いしますね!」
と挨拶を済ませて、当日の利用者名簿とリハビリを行う人数を把握してスケジュールを立てる。


9:00になり、入浴の折り合いを見ながらリハビリ業務がスタート!

集団訓練をしたり、
個別リハビリをしたり、
利用者一人一人のプランは、事前にスタッフに聞いてる。

ここの施設に手伝いにくるのも、通算で30日を迎える日数になってきた。

慣れてきて利用者の顔と名前も一致、
状態や訓練の再考をしながら、
あーでもねぇ、こうでもねぇって呟きながら、
大体20分から30分位はリハビリが行えるようにしている。

私のモットーでみな平等に訓練を受ける権利があり、
する意味があると思っているからだ。

だからこそ、5分で終わる人はいない。
ただし、緊急的に30分以上行う人もいる。

どこの施設でも有り得ると思うが、時間がかかってしまう利用者。

そんなこんなでドタバタと昼食に差し掛かる。
相談員のちび助は、月末締めを行なっている。
鈴木は、なにをしているか勿論分からない。
まぁでも所長代行業務やってんだろーなって、思いながら業務を続ける。

所長業務をずっとやってきたからこそ、
書類業務や事務作業が多いことは私自身も理解しているつもり。

食事前になり割と忙しくなる時間、
先に出てきたのはチビ助。
フロアにはトイレに行く人や
食卓に座ろうする利用者が集まっている。
しかし、鈴木は出てこない。

配膳が終わる頃、鈴木が出てくる。
おせえなぁ。と思いながらも
まぁ、応援の自分が口出すことでもないので、もちろんスルー。

もやもやしながら、近くのはな◯うどんに昼食へ。
というか、そこしかない。。。

今日は牛肉温玉うどん!
美味いもん食ったら
大体なんでも忘れる事ができる。非常に楽な体してる。

昼も終わって施設に戻って午後業務開始!
スタートしてからは介護業務の手伝い。
少ししてから、リハビリスタート!
午後のスケジュールもほぼ遅れなく早く進めながら夕方を迎える。

午後からはカラオケ大会で職員が盛り上げながら頑張っている。
鈴木は、ずっとカウンターで座って業務。
少し眠たいのか、ウトウト。

帰宅の挨拶が終わってから送迎が始まったころに、


すっと立ち上がりカラオケ大会に緊急参戦!
そこで大砲を放つ。
「パソコン業務ばっかりやってたら眠くなっちゃうから、私も歌っちゃおうかな!」



・・・・・・・・・。うん?


待て待て待て待てーーーーーイ!
月末に差し掛かって土曜日!!!
今日は締めの作業がたんまりあるじゃろがぃいいいい!
と心で思いながらも、勿論スルー。


とりあえずスケジュール通り進めてリハビリも最後の利用者。
軽く利用者の紹介。
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パーキンソン病でヤール分類Ⅳ。しかし、70手前の女性で元看護師。リハビリ意欲が高く、現在は腰の痛みとアライメントが崩れている事による、座位・立位・歩行姿勢の傾きが気になっている様子。
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手がかかる利用者でいつも最後にしっかりとやっている。

と言っても、目を瞑って考えながらやっていると、
寝ている事があって今日も利用者さんに起こされて現世に復帰!笑


3分位、落ちてたみたい。
ごめんなさい。
生理的現象なんです。笑


ストレッチを終えて、
座位姿勢の訓練をして、
立位施設の訓練に移る間際になって、


鈴木降臨。ドーーーーーーーーーーーン

「帰る前になったら、いつも疲れて歩けなくなってるからさ、早めに切り上げて。帰る準備して、トイレに行ってね。」と。


私の頭の中で、ピキッピキッピキッって折れている音がする。


言いやがった。
利用者の前でそれ言っちゃダメでしょ。
さっさと帰れって言ってるもんじゃん。
しかも、ノースマイル。


超うけるんですけど。


とりあえず、応援立場だしリハビリの事が分からん奴に説明する義理も無いので、立位訓練をやめて歩行訓練をして終了する。

17時が過ぎて、
最後の利用者を見送る時、
ちょうど鈴木の電話が鳴る。プルプルプル、、、、ガチャ。

電話をしながら添乗員として、最後の利用者の車内に飛び乗る。

はぁ。
なんて感じの悪い。


鈴木が居なくなった施設は、
冬に積もった雪が朝日に当てられて、
少しづつ溶けていくかのように

ゆっくりゆっくりとあたたかな雰囲気が訪れる。


私も雑務を終わらして
勤務時間が終わるまでの刹那。
糸が途切れてしまい。
おもわずボソッと呟いてしまう。


「なんか働きにくいすよね。疲れるなぁ。」って、
やっちまったーっと思い周りの職員を眺める。

ジローーーーーーーーーーーーーーーーー・・・・。

渋谷のスクランブル交差点で
はぐれた友達が見つかった時のような目で私をみてくる。


「ですよねー。私なんて辞めたい。ってずっと思ってます。」
「仕方ないですよねー。治らないもんかなー」


溜まっていた愚痴が次々とこぼれ出す。
私はこの後、着替えて帰宅する。

鈴木さんですが、決して人間がクズとかそういうのではありません。
私はずっと言い聞かせていますが、不器用な人なんだと思っています。

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すこし長くなってしまいました。
もう少しだけお付き合い下さい。

みなさんは、
食事とか飲みに行った時にもう一度行きたい!
って思う店舗さんは、どんなことが思い浮かびますか??




私は店舗に入った瞬間からの「雰囲気」です。





この雰囲気を作っているのは人間関係だったり職場環境です。

スタッフ同士がニコニコしている店舗さんなんて最高ですよね!
そういうのって「醸し出されるもの」だと思うんですね。



文章のはじめに質問したことを思い出して下さい。



「経営をする中でもっとも大切なことは何ですか?」


経営とは、つまり職員なのです。
職員は宝です。
これを大切にできない職場は絶対に衰退します。


数多くのカリスマ経営者は、この答えに辿りついています。
例えば
パナソニック創始者、松下幸之助氏
数多くの再建を行った、稲盛和夫氏
いずれも、社員を重じている経営者の方々です。
著書もたくさん出ていますが、どの著書も社員のことについて述べていないといっていいほど、社員を大切にしていることが本当によくわかります。

あなたは、「えがお」で仕事ができていますか?
その「えがお」はお客様だけに向けていませんか?

向けるべきは、社員ですよ。
社員無くして、お客様は有りえません。
あなたの代わりに仕事をしてくれている社員たちを最高のパートナーに。

介護現場が「えがお」溢れる業界になることを切に願っています。

購読ありがとうございました!
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