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[在宅学習]進化する在宅学習と試行錯誤

3月から長男の小学校、4月からは次男のプリスクールのオンライン学習が始まり、オンラインでの活動を日常的に行う生活が本格的に始まり、すでに3週間以上が経過しました。

あくまでも、「教育を受ける側」からみている感想ベースですが、オンライン教育を受けていての感想ならびに要改善点を書いていこうと思います。

オンライン学習の現状

長男と次男のオンライン学習はの概要はこんな感じです。

長男:9歳(小学校)
・ 毎朝8時30分に朝礼(担任の先生からメッセージが届きます)
・ 午前:通常授業(算数・英語(Reading / Writing )
・ 午後:理科または社会科 
     + 体育、美術、音楽、国語のいずれか2教科
・ 放課後:宿題(算数・読書(毎日読書のLOGを提出)

ツール:
・  Seesaw(米サンフランシスコ本社のEdTechベンチャーが提供する、
       学校向けソリューション)
・ Google Meet(GoogleがG Suiteで提供しているテレビ会議システム)
・ Safe Youtube(学校向けのセキュリティを強化したYoutube)
・ その他教育コンテンツ(電子書籍やプログラミング学習ツール など)

次男:3歳(プリスクール)
・ 毎日:サークルタイム(朝の会)30分
・ 週3回:アクティビティ30分
・ 週1回:ランチタイム(一緒にお昼ご飯を食べる)

ツール:Zoom

正直なところ、長男の学校の方はちゃんとオンライン学習の一環としてやってくれている感じがしますが、次男のプリスクールの方は、「3歳の子供がスクリーンに座って、ずっとアクティビティなんてできるんだろうか? 大丈夫かな?」と、心配になっていました。

進化する在宅学習 ー長男編ー

PDCAを回してくれる学校
小学生の長男の分は、これまでの記事で書いたので、以下の記事に譲りますが、先日、学校側から調査の依頼が来て、ここで書いたような課題の話で、学校側が改善できそうなポイントを書きました。

特に「課題の多さ」と「親にかかる負担の大きさ」について記載をし、もう少し緩めてもいいのではないか ということを書きました。

結果、同じことを思っている保護者の方々が多かったのか、毎週1日、「通常授業を行わない日」というのができました。そこで、通常授業や課題・宿題などは出ず、ある程度自由なテーマでTechnologyから離れて何かをやってください。ということ。

たまたま、第1回はちょうど4月22日のEarth Dayだったので、Earth Dayに関連するアクティビティを自分で考えてやってみて、とのことでした。色々案のあった中で長男がやったのは「ペットボトルなどを使ってロボットを作る」というもの。ゴミとして捨てる予定だった大小様々な大きさのペットボトルと、出前でついてきたもので使っていない割り箸を使い、ロボットを作成しました。まー、こんな緩いこともやるんだともおもつつ、息子は嬉々としてネットでペットボトルロボットの作り方調べてロボット作ってたので、「まー、心身のリラックスにいいかー。」と思ったものです。

コミュニケーションの改善
また、改善されたポイントとしては、「担任」や「各科目の先生」「カウンセラー」や「校長先生」とのコミュニケーションをとる時間というのが大幅に増えたことです。皆、Google Meetの前に指定した時間に待機してもらって、生徒が質問や相談したいことがあれば、Meetで設定された会議室に入って、話をしたり質問、相談ができるようになったことです。

あと、クラスごとにMeetの会議室が設置されて、この時間であればいつでもきてもいいよ という時間が設定され、そこにいくとクラスの誰かしらがいて、そこで雑談したり、くだらないことを話したりして遊んだりということが可能になりました。

しっかりとした情報公開
そして、学校側からも校長先生からのレターなどで、質問などがあった際の回答がありました。主にこんな質問でした。


・「授業でわからないことがあったらどうすればいいか?」
・「なぜライブ授業ではなく、録画した授業を見るという形をとっているのか?」
・「子供が毎日遅くまで課題に取り組んでいるが、課題や宿題が多すぎないか?」
・「友だちにあってはダメなの?」
・「学校に置いてある私物はいつ取りに行けるの?」

   中には、在宅学習に使っているITプラットフォームについての質問もあって、

・ なぜ、うちの学校ではSeesaw使ってるの?
・ なぜ、Google Classroomを使わないのか?

    なんて質問もあったのですが、学校は全ての質問に対して丁寧に答えてくれていました。

    全員が納得させることは難しいと思いますが、こうやって学校側がしっかり活動内容と意図を説明してくれるのはありがたいです。

在宅学習を楽しみ始めた長男
そして、肝心の長男ですが、どうもこの生活が快適らしく、家で勉強し、庭で運動をし(縄跳びしたり、ローラーを置いて、ロードバイクを漕ぐ など)、Switchのオンラインプレイで同級生と遊んだり、と、これまで学校生活、部活&習い事とかで忙殺されていた日々から解放され、本人曰く「楽しい」らしいです。

そんなこんなで、長男の在宅学習には満足しています。
これで相当知見も溜まるかと思います。
残念ながら、今年度が全て在宅学習になってしまったのですが、これはこれで新しい経験なので、引き続き「楽しむ」ことができるように進めていければと思います。

試行錯誤するプリスクール ー次男編ー

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プリスクールでもリモート学習!?
一方、次男が通うプリスクール。当初、休んだ後で、一時期は人数を絞って「半日」だけ学校でやっていましたが、非常事態宣言を受けて学校でのプリスクールはできなくなりました。

ただ、そこで始まったのがZoomを使っての「オンライン」でのアクティビティ。内容としてはサークルタイム(朝の会)が30分 と、週2回のアクティビティタイム(お歌を歌ったり、作業をしたり、踊ったり)が30分づつ。あと、お昼ご飯を一緒に食べる時間が週1回。

ここまでの感想としては、正直あまり座ってられないな というのが感想。特にうちの子はまだ3歳なので、最初座っていられるのですが、家にいるとすぐに他のことをしたくなってしまい(何か食べたくなったり、テレビ見たくなったり、おもちゃで遊びたくなったり)、アクティビティに集中できなくなってしまいます。

3週間以上経って、最初の時よりは座っていられるようになってきましたが、なかなか厳しいな、というのがこれまでの感想です。正直親がつきっきりで見てあげないと、すぐに席を外してしまいますし、親の負担がかなり大きいです。

プリスクールのリモート学習は可能なの?
  正直、3−4歳の子供がプリスクールでオンラインで授業を受けるのは非常に困難だな と感じました。半ば「授業料を返さないための言い訳」に無理くり授業をやっているように感じます。

  正直なところ、プリスクールの価値は、「預かってくれること」と特に新しいことを学ばせる場合は、そのための物理的な環境を整えて、その環境を提供すること が付加価値なのだと思うのですが、それができずリモートで、となると、提供価値が格段に落ちると思います。

  当然、各プリスクールも生き残りをかけて、あの手この手で幼児向けにプログラムを作るかと思うのですが、実際に家でやるとなると今まで保母さんとか先生がやっていたポジションを全て親がカバーすることとなるので、せめて提供する価値のあるのは、「歌のコンテンツ」とか「アクティビティのコンテンツ」を録画で流すとか、くらいしかないんじゃないかな と。今後リモートでやるのであれば、今までのプリスクール教育のやり方では、正直付加価値ないのではないかと思ってしまいます。

  それと、リモートでよければ、正直日本以外の国でプリスクールでリモートプログラムやってくれれば、正直そっちが安価でプログラムが良質であれば、そっちに参加してしまいます。この1−2年は、特に私立のプリスクールなどは、大幅なプログラムの変更、または縮小や閉校を余儀なくされるような学校も出てくるかもしれません。

  昔も今もプリスクールのようなところで英語を学びたい、バイリンガルやマルチリンガルになるための素養を身に付けたい という需要が減っているわけではなく、むしろ増していると思うので、今後は、「オンラインでどうやって幼児にとって魅力的なプログラムを作るか?」「リモートでも、楽しくコミュニケーションが取れるようになるか」というところが鍵になるのかな と思います。ただ、そうなると世界との競争にさらされることになるので、コロナが終息し、「お預かり」ができるようにならないと、正直日本のプリスクールは厳しくなるかもしれないな と思います。

  とはいえ、デジタルネイティブの幼児たちは、僕ら大人とは物事の感じた方や考え方が違うので、そこはリモートでのプリスクール教育もやり方次第ではできるのかもしれないです。そういったサービスを開発できれば、それこそ画期的な教育コンテンツになるかもしれません。ひとまずは、しばらく続くであろうリモートプリスクール生活を、上記のようなことを考えながら楽しみたいと思います。

おわりに

  以上、2つの在宅教育に親として関わっていることでの感想について、つらつらと書いてみましたが、まー、学校法人でも私立のプリスクールでも、どこも試行錯誤でやっていて、探り探りやっているな と感じました。

  ただ、「学校側」ばかりが頑張るのではなくて、生徒や保護者も意見を出していって、より良い在宅学習の形を作っていくことが大事なのではないかということです。結局、今のような状況は、ほとんどの人にとっては「未知」のことなので、何が正解で、何が適切なのか なんてことはわかりません。ただただ、仮説を立てて試すしかないと思います。その中で、「お金払ってるんだから、学校は要望に答えろ」だの、学校側も「これは決まったことなので、このやり方を黙って受け入れてください」ということでは、どちらかにだけ負担や不満が溜まり、双方の利益にならないと思います。

  また、一つの学校だけで頑張るのではなく、複数の学校の先生や生徒、保護者、そして各教育委員会、文部科学省も巻き込んで、「これからの学校教育のあり方」を試行錯誤し、考えていく必要があると思います。

  この状況でも、学ぶことや体を動かし、Google Meet上で友人とくだらないことで笑いあったりしている長男、そして、Zoom越しにクラスメイトに微笑みかけて、楽しそうにし始めた次男をみていると、うまくオンラインでもやれる可能性はあるんじゃないかな と思うところもあります。

  以上、現場からでした(笑)。


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