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国債(8)日本の常識は世界の非常識。

国債シリーズでも特に重要な記事。

「国債を政府の帳簿でどう解釈するか?」
この記事で紹介するのがグローバル標準ーたぶんー。
次記事で日本の考え方を紹介します。

もう前提が大きく違うんですね。

グローバル標準:国債のコストとは?

ステップ毎に説明しましょう。
①政府が国債を発行:
    政府      購入者A
   国債(生まれる)(見てる・お金ある)

②その国債をAさんが購入する(=お金を払う):
    政府     購入者A
お金:  +     ー
国債:  ー     +[元本+利息分を将来える権利]

・満期が来たら:
   政府      購入者A
お金: ー元本   +元本
    ー利息分  +利息分
国債: +     ー
*購入者は「+利息分をゲット」で終了。

~上記のやりとりを合算すると~

国債グローバル理解プロセス

 

結論:
 "国債発行は利息分だけ計上すればいいじゃん。"


各国の歳出・歳入

財政制度等審議会 財政制度分科会 海外調査報告書』(H26)に基づいてデータを紹介しますと

・実際にアメリカの歳出・歳入のグラフはこうなってます。

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債務関連を分かり易くするとこんな感じです。

アメリカ円グラフ

財政制度等審議会 財政制度分科会 海外調査報告書』(H26)に基づき
先進各国をどうなっているか確認すると(分かりやすい色バージョン)

カナダ円グラフ

イギリス円グラフ

円グラフフランス

イタリア、スウェーデンなども報告書に載ってます。
注:上記やドイツ(特殊で記事を書こうと思ってます)、
気になる方はまずコチラどうぞ。


でも、債務が積みあがってゆく...

「それで問題がないか?」と言われたら
実際、世界各国で累積債務は積みあがっていくのが現状です。

累積債務ゼロの達成確率
全世界IMF全歴史データで0.016%コチラの記事

じゃあ積みあがってゆく債務(国債の額)をどうするか?というと

財政収支が黒字になったらーその場合だけー

払える分はーできる範囲でー
 借金返済に回すよ。

 というのがグローバル標準の考えなので

■通常は債務分(国債の額)は放置して
■利息分のみ支払う
 のが実態です。


それに対して日本は全く違う考えをしているんです。次回へ

~関連記事
 『国債(5)グローバルスタンダード

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