マガジンのカバー画像

コンビニ BACK COUNTER

51
とあるコンビニ。 コンビニワークの最前線「レジカウンター」。 店員はここを挟んで来店するお客様と対峙し、会計を済ませた様々な商品が通り過ぎていく。 ここで綴られるのはレジカウ…
運営しているクリエイター

#妄想エッセイ

麦茶が大嫌いだったボクが、改めて麦茶にチャレンジしてみたというお話

麦茶が大嫌いだったボクが、改めて麦茶にチャレンジしてみたというお話

子供の時から麦茶って嫌いなんだよね。なぜかと言うと、マズイから。理由が、あまりにも普通過ぎて、自分でもビックリなんですが、その麦茶を今日久し振りに飲んでみたら、美味しかったんですよ。

いつのまにか、大人の階段を一段上がってたよ。

店長です。みなさん、こんばんわ。

別に麦茶が美味しく飲めるのが必ずしも大人って訳じゃないけど、あの香ばしさを旨いと思えたら、やっぱ、大人だろ。

店長的には、この旨

もっとみる

コンビニという鉢 芽は出るのか?

水をあげないと芽は出ないよ。

何かの本で偉そうに書いてあったけど、毎日、毎日、お客様のために何ができるのか?考え実行しています。

美女子中心に。

ちっとも芽が出ません。

植物も水のやり方を間違えると、根が腐ったりするそうだ。それでも、毎日のように水をやる。それは難しいことじゃないんだ。水をあげるのを好きになれば良いのだから。

そして、やっと出てきた芽!

キノコだったらショックだな。

コンビニで鼻毛の出ているオッサンに対する接客方法

コンビニで鼻毛の出ているオッサンに対する接客方法

口で息をする人と鼻で息をする人。鼻で息をしている人の方が病気にならないと聞いた。鼻はニオイをかぐ以外にもボクたちの体にとって役に立っていたのだ。

鼻毛フィルター。

このフィルターは鼻毛がボーボーであればあるほど体に入ってくる空気をキレイなものにしてくれる。

見た目は鼻毛ボーボーで、決してキレイに見えない人だとしても、その人は、よりクリーンな空気の中で過ごしている人です。

店長です。みなさん

もっとみる
大人の〇〇〇

大人の〇〇〇

アダルト犬専用。犬のエサのパッケージに大きく書かれている。アダルト犬!?いったい何なんだ?このエサは。びっくりして立ち止るエサの前2秒。

アダルトってあっちじゃなくて、こっちのアダルトね。あっちの世界に行って帰ってくるまでに2秒もかかる自分の発想の貧しさに恥ずかしくなりました。

「大人の○○〇」というお菓子のパッケージよくあるよね。その内容を見ても別に大人でも何でもない商品だったりする。「大人

もっとみる
気まぐれピザ

気まぐれピザ

ボクが自分の部屋のように使う近所のカフェのメニューに、「気まぐれピザ」って言う名のピザがある。よく注文するんだけど、言うほど「気まぐれ」じゃない。いや、まったく気まぐれじゃないって言い切って良いだろう。だって毎回、同じ味だもんな。

同じく近所のイタリアンレストランにも「気まぐれ」がある。「シェフの気まぐれパスタ」。気まぐれのくせして、月曜から日曜まで七種類のメニューが決まってる。なんで知ってるか

もっとみる
森の精VS台所の王

森の精VS台所の王

聖闘士星矢ってアニメがウチの店員太田のおすすめ。

「店長この人たちは、こんなカッコして何がしたいんですかね?」

「戦うのが好きなんじゃね」

「氷河最高っスよね」

「紫龍だろ。紫龍カッコイイ」

「えー髪の毛長過ぎだし、盾がダイヤモンドより硬いとか言ってスグぶっ壊れるじゃないっスか」

カウンター内で大盛り上がりの2人。

それを聞いていた女子高生スタッフの原田。

「それってアイドルかなん

もっとみる
ムッツリのすすめ

ムッツリのすすめ

フーフーってして、アーンってしてもらいたいんです。

店長です。

みなさん、こんばんわ。

「お風呂にする?ご飯にする?それとも○○○?」なんて言って常に家に居て夫の帰りを待つような妻には店長はあんまり魅力を感じません。

でも、○○○は、結構好き。イヤ、とても大好きです!

頑張っている彼女を見ているのが好きなんだ。

妻である前に1人の女性であって欲しいね。いつまでも。アグレッシヴな女性はサ

もっとみる
恋のかけひき

恋のかけひき

よく来店する男子高校生がレジ前でウロウロしている。

ボクにはレジ以外にもお仕事があるのだよ。

だけど、キミがレジ前をウロウロしてると、ボクはいつ会計になるの?とレジを離れられないのだよ。

不思議に思って考えてみる。

もしかすると買い物以外の用事があるのかもしれない。

店長職の経験により想定される彼の用事は下記のとおり。

1.探している商品がある。

2.アルバイトをしたい。

3.エッ

もっとみる
レジ前の青春

レジ前の青春

「恋は待ってちゃダメなんだよ!何か自分からアクションを起こさなくちゃ!」

中学生の女の子が2人。

レジを打つボクの目の前で熱く語っている。

かなりの高確率で、そのアクションが失敗につながる、

店長です。

みなさん、こんばんわ。

こうも失敗が続くと何か大きな間違いを犯しているんじゃないかと思いたくなる。

いったいボクの行動の何がいけなかったのだろう?

ボクがノーマルだと思っていたもの

もっとみる
チャームポイント

チャームポイント

口元にホクロのある女子を見ると色っぽいと思ったり、

オデコの中心にホクロがある人と話す時、その人と言うよりホクロに向かって話しかけてしまったりする。

手のひらにホクロのある人は幸せをつかむことができると、飲み会で今日初めて会った人に見せつけたりする。

あれはいったい何のアピールなんだろう?

また、ホクロが2つ並んでいる人は、ホクロとホクロの間の皮膚をつまんで、「象!」と言ったりする。

もっとみる
下町の黒豹

下町の黒豹

世の中のために何かできることはないか?

店長だって考える。

店長は女子が好き。

笑っている女子はもっと好き。

美女子であれば無条件で好き。

世界中の女子を守りたいんだ。

こんな時代に映画や特撮に登場するヒーローが現実にいてくれたら・・・

え?ボク?無理無理。

ヒーローって憧れるけど、痛いのとか、怖いのとか、ボランティア精神とか、コスプレとか苦手なんです。

それにバク転とかできない

もっとみる
赤い車の女子

赤い車の女子

女性客がカワイイ場合、その女性が男連れかどうかは、そこまで重要ではない。だって友達かもしれないじゃないか。ウチの男子スタッフ(ボクも含む)に言わせると、ウチの店に来店する女性客には彼氏はいない。勝手な想像+希望です。

夜の8時。この時間になると店の前に赤い車が停まる。車から降りたのは、ロングヘアーにゆるいウェーブ。個性系おしゃれ女子。ボクたち男子スタッフのアイドル的存在。

スナック菓子とかカッ

もっとみる

コンビニのおにぎりの発注数の決め方

コンビニの中食の主力商材である「おにぎり」。発注数は多過ぎたら食品ロス。少なければ欠品。多過ぎず少な過ぎずを常に狙っていかなければならないのだ。

天気、気温、曜日、近隣の学校行事・・・など。発注数量は様々なデータを収集した上で考察し、最終的にはサイコロで決定します。理論派店長と呼んでくれても良いよ。

直感力って信じる?ボクはけっこう信じるよ。だって、いくら考えてみたって、明日おにぎり何個売れる

もっとみる
上手なダンボールの崩し方

上手なダンボールの崩し方

コンビニに納品されてきた商品を品出し。

商品を出しながら空のダンボールをバリバリと崩す。

たまに、そのダンボールで手を切る。

ダンボールの素材が、いかにも切れ味良さそうで、危ないから手を切らないようにと気をつけている時に限って手を切る。

そんなことを気にせずにバリバリと崩している時は、ほとんど切ることなど無いのに。

なんだか男女の関係と少し似ている気がした。

軍手すれば良いじゃない?

もっとみる