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中国語単語は文章で覚えた方が良いのか、単語帳で覚えた方が良いのか
中国語コーチングスクールthe courageの伊地知です。
これまで忙しい社会人を中心に本気で中国語を学びたい方が本気で学べる場を提供し、徹底してサポートしてきました。
今日は中国語を学ぶ社会人からよく相談を受ける「単語暗記は単語帳じゃなくて文章の中で覚えた方が良いのでは?」ということについて、それに対する考え方や試してみて欲しいことを紹介します。
特に今回はゼロからHSK6級レベルまで幅広く使える方法です。唯一無二の方法ということではありませんが、効率よく学ぶには必要な考え方なので、少しでもみなさんの学習のヒントになれば嬉しいです。
単語帳で覚えたってすぐに忘れてしまう
中国語の単語を単語帳で覚えたって、どうせすぐに忘れてしまう。
そう感じてる方は多いのではないでしょうか?
私もそう思います。
単語帳を使って覚えても、ちょっと時間が経つとすごい勢いで忘れていきますよね。
よく単語は単語帳で覚えるんじゃなくて、文章の中で自然と覚えていくほうが良いんだと言われたりします。
たしかにそうだよなあって感じますよね。
かと言って単語帳の例文じゃなんだかインパクトも味気もない…
でも、それでも単語帳はやっぱり有効なんです。
有効に使うために、単語帳の役割を、単語帳を使う目的を改めて考えてみましょう。
単語帳の役割は挨拶
単語帳の役割は挨拶なんです。
ちょっと人との付き合いとも似てます。
いきなり深い話はできないから、まずは挨拶からはじめて、何度も出会ううちにその人のことをより深く知ることができるし、深く知ったらあとはそうそう忘れることはありません。
なので、単語帳を使い、いったんこれから自分が付き合うであろう単語たちに挨拶していきます。
もちろん一発で覚えられるわけじゃないですが、何回も挨拶することでだいたいの把握はできます。
でも、挨拶しただけだと、その人となりまでは分からないですよね。これは文の中でどう使われるかだったり、他のどういう単語と相性が良いのかを知らないということです。
なので、いったん挨拶したら、そこからは関係を深めていく必要があります。挨拶してるから、本気の初対面よりはずっと関係が深めやすいということです。
挨拶から関係を深める(HSK良いよ)
単語帳で挨拶した単語たちと関係を深めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
それは、挨拶済の単語たちと文章の中で出会うことです。
ただ、単語帳で覚えた単語がそう都合よく文の中で出てくるなんてことはなかなか無いですよね。
なので、自分でうまく仕向けてあげます。
具体的には、HSKの単語帳で単語を覚えて、その後HSK過去問で文を読み聞きするのが有効です。
なぜかというと、HSKは各級で使われる単語を明確に定めているので、HSK各級の単語が(基本的には)その級の過去問にちゃんと出てきます。市販の過去問集は複数回の過去問が収録されているので、3~5回分を読み込むことで出会える確率を上げましょう。
そのうえで、更に生きた中国語の中で出会ったり、自分で使っていくことで完全に覚えていくことができます。
改めて、以下のようなステップを踏んで、たくさん出会える仕組みを作っていきましょう。
①【まず挨拶から】HSK単語帳でいったん覚える
②【関係を深める】HSK過去問を使って文の中でも触れる
③【さらに仲良く】その後生きた中国語の中でも出会うし自分でも使う
the courageでもカリキュラムにHSK過去問を取り入れてますが、これはHSK合格の試験対策をするということではなく、覚えた単語が文の中で出てくるという仕組みを作りやすく、学習した内容を定着させるのに最適だからです。
①の【まずは挨拶から】の段階で最初に使う単語帳について、色々なものがありますが、「Dadadada」「HSK公認単語トレーニングアプリ」などは使いやすく、音で聞いて分かる状態にも仕上げやすいのおすすめです。
また、③の【さらに仲良く】ステップでは、小説の原書を読んだり、ドラマをみたり、ネイティブと交流するだけでなく、こちらの記事で紹介しているYouGlishを使うなども有効なので試してみてください。
HSK4~5級レベルになったら徐々に原書にあたるのは本当に有効ですね。私も好きな小説家の小説をたくさん読んでましたが、長編小説なんかは最初こそ辞書を片手に、小説を読んでる時間より調べてる時間の方が長い状態だったりしますが、同じテーマで物語が進み、同じ単語が何回も出てくるので、だんだん調べる回数も減ってきて、最後はたまに調べるくらいになっていくのが体感としてもわかります。最初は星新一など、短い日本の小説が中国語に訳されているものを微信读书で読んでみるのがおすすめです。もし紙が良い場合には『ハッピーエンドの 中国ショートショート』なども良いですね。
単語の難易度は自分でコントロールできる
難易度別に分けた単語帳もあるし、「これは難易度高い単語ですね」と言ったりします。私も言うことはあるんですが、本当に単語に難易度があるかというと、そういうことではなくて、出会う頻度が高いものは難易度が低く感じられるし、逆に出会う頻度が高い単語は易しく感じます。
これは専門用語なんかを考えると分かりやすいですよね。
中国語教育をやっていたら「舌根音」とかよく出てくるワードなので馴染のある単語ですが、普段ふれてない人からするとだいぶ難易度高い単語に感じるかと思います。
つまり、触れる頻度を上げることで自分にとっての難易度を下げることができるので、単語の難易度はコントロールできると思って取り組んでみてください。
そうしたことも意識した具体的な単語アプリの使い方についてはこちらの記事をご覧ください。
この頻度の考え方は前に挙げた小説なんかも同じですね。同じ単語が何度も出てくるので、後半にはその単語の難易度は低く感じられているというものです。
単語の覚え方についてはこちらでも解説しているのでよろしければ参考にしてみてください。
最後に
今回は中国語(英語)の単語を覚えるうえで単語帳の役割(目的)を改めて考えてみようということをお伝えしました。ゼロからHSK6級レベルまで有効な方法なのでぜひトライしてみてください。(HSK5級レベルくらいからはたくさんの生きた文章に触れ、出会った単語をまとめる"自分単語帳"を作ることも有効です)
こうした単語暗記の方法や考え方含め、中国語をどうやって学べば良いかという具体的な方法をプロのコーチに相談いただくこともできます。無料のカウンセリングで無理な勧誘なども一切ありませんので、気になる方はぜひご活用ください。(カウンセリング予約はこちらから)
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