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AIなどのツールで「中国語の勉強効率」を上げてみよう

中国語コーチングスクールthe courageの伊地知です。

これまで忙しい社会人を中心に本気で中国語を学びたい方が本気で学べる場を提供し、徹底してサポートしてきました。

今日はthe courage受講生にもよく伝えている、「AIなどのツールで中国語の勉強効率を上げる方法」を紹介します。

私が中国語を勉強しはじめたのは2005年とかなので、もうかれこれ20年近く前ということになります。

今でも当時と変わらず辞書をひくというのはとても大切で、困ったらまず辞書をひくことをおすすめします。

ただ、それ以外にも使えるツールがたくさんあるので、今回は辞書以外のおすすめツールを紹介していきます。

こうしたトレーニングのコツなどをお伝えしていると、「やっぱり語学学習の方法を教えてもらえるのが良いですね」と言っていただけることが多いので、少しでも皆さんの学習に取り入れられるものがあれば嬉しいです。


単語のピックアップや例文作成をChatGPTにお願いする

長文読解をする時、先にその長文から主要単語をピックアップして、単語を覚えた状態で長文に臨むととても読みやすいです。

こうしたピックアップは面倒なので、ChatGPTにその作業をお願いしてしまうと効率が爆上がりします。こういう「爆上がり」みたいな表現って胡散臭いなと思うのですが、本当に爆上がりするので試してみてください。

また、覚えにくいなと感じる単語なんかは、その例文を作ってもらうということもできます。これも一瞬でできます。

【ChatGPT】を中国語学習に活かす具体的方法:https://courage-blog.com/chatgpt/

作った単語帳(単語と例文)はQuizletに入れて持ち歩く

単語と例文をピックアップできたら、それはいつでもどこでも持って歩きたいですよね。

リングについた紙の単語帳も良いですが、どんなに単語が増えてもかさばることがないQuizletという単語帳アプリがおすすめです。

ChatGPTで抽出した単語をエクセルにまとめておいたり、日頃から自分の身の回りで気になった単語をまとめておけば、それをそのままQuizletに入れてしまうこともできます。

Quizlet:https://quizlet.com/

作った例文は「音読さん」に読み上げてもらう

さらに、単語帳は作ったんだけど、中国語の場合は「漢字を見たら意味が分かるけど、音だけ聞いたら意味不明」ということに陥りがちです。

なので、音で聞いて覚える必要があるのですが、その場合は「音読さん」という音声読み上げサービスを使ってみてください。有料だと使える量が増えるなどのメリットがありますが、無料でもかなり使えるのでまずは無料からが良いです。

まず「简体中文」を選択します。

その後、読み上げてもらいたい文をコピペで貼り付けて、「普通话(中国大陆)」を選択し、声色・再生スピード・声の高さを選んで再生します。

少し朗読的で落ち着いたトーンになるので、個人的には以下の設定がおすすめです。

・声色:晓秋
・再生スピード:0.3
・声の高さ:0

この読み上げはダウンロードもできるので、例文はダウンロードして持ち歩いて、ちょっとしたスキマ時間に耳で確認すると効果的です。

(「国語(台湾)」を選ぶとかなり発音が変わるので、そうした違いを楽しむなどもできますね。)

どうしても覚えられない単語はもうひと手間①画像検索

単語はいったん単語帳で覚えてしまって、その後文章の中で繰り返し触れながら定着させていくのが効果的です。参照:中国語単語の覚え方

ただ、このいったん覚えるというのがなかなか難しい場合がありますよね。自分と相性の悪い単語ってなぜかどれだけ繰り返しても覚えられなかったりします。

私も学生時代に衬衫(シャツ)がなぜか半年くらい覚えられずに戸惑いました…

こういう覚えにくい単語の中でも名詞や動詞などのわかりやすいものは百度(中国のGoogleのようなもの)で画像検索すると絵や写真が出てくるので、イメージとして覚えてしまうというのも効果的だったりします。

例えば「摆(きちんと並べる)」などは何だか分かるような分からないようなという動詞だったりするので、検索してみると「あ~、きちんと並べるって、こういうことかあ」というイメージが湧いて覚えやすくなったりしますね。

※副詞や助詞、接続詞などの実体の無い単語が覚えにくいという方も多いのですが、その場合は例文で覚える方が良いです。

どうしても覚えられない単語はもうひと手間②YouGlish

また、実際に単語やフレーズがどう使われているかを知るためには、その単語が使われているシーンをYouTube内からピックアップしてくれるYouGlishを使うと良いです。

サービス名から、もともとは英語用だったのかな?と思いますが、言語選択で「for chinese」を選ぶことで中国語でも使うことができます。(台湾、香港などの選択も可能)

検索窓に自分の知りたい単語を入力して「Say it!」をクリックすると、入力した単語が使われているシーンの動画をどんどん流してくれます。本当に今の学習環境は最高だなと驚くはずなので、これもぜひ試してみてください。

実際にはどう使われるの?に対してはコーパスを活用

YouGlishでも実際の活用例などを見て学ぶことができますが、もう一つ「実際にはどう使われるの?」だったり「この目的語と相性の良い動詞って何?」というのを調べるのにはコーパスを使うと良いです。

コーパスというのは新聞、雑誌、本などに書かれているデータなどを大量に集めたデータベースのことで、ここにどういう使われ方をしているかを知りたい単語を入れて検索することができます。

中国語のコーパスとしては北京語言大学のBCC语料库がおすすめです。

ただ単語を入れて検索するだけでも良いのですが、例えば「抽屉(引き出し)」という単語の動詞「開ける」って何て言うんだろうな?他にも相性の良い動詞とかってあるのかな?という場合には、検索窓に「v抽屉」と入れて検索します。このvは「動詞」という意味なので、「動詞+抽屉」で使われているものをピックアップしてくれます。

そして、更に左上にある「统计(統計)」をクリックすると、どの動詞との組み合わせが何個出てきたかが分かるので、一般的に使われているのがどの動詞なのかという判断もできます。

この場合は「拉开(引き開ける)」というのが良く使われるんだなと分かりますね。

最後に

ここまで「AIなどのツールで中国語の勉強効率を上げる方法」を紹介してきました。

具体的には、取り組みたい文章があったら、その文の単語をChatGPTでピックアップして、例文付きの単語帳を作成する。
作った単語帳はQuizletに入れて持ち歩き、音読さんに読んでもらった音声も持ち歩くことでスキマ時間を活用。
それでも覚えにくい単語は画像検索でイメージとして覚えたり、YouGlishで使い方を確認して印象に残す。相性の良い単語を知りたい場合はコーパスも活用して、そのうえで再度取り組みたい文に戻って定着させる。

といった形でかなり活用できるかと思います。

ぜひみなさんのツール活用術なんかもコメントで教えていただけたら嬉しいです。(きっとみんなの役に立つはず)

もし独学での学習が難しそうだと感じた時にはぜひコーチを頼ってみてください。どんなことでも相談できる無料のカウンセリングを承っているので、ご活用いただければと思います。(カウンセリング予約はこちらから)

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