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【中国語の初心者がやるべき勉強法】をプロがまとめて紹介!

こんにちは、中国語学習コーチの伊地知(@taroijichi)です。(自己紹介についてはこちらをご覧ください。)

この記事では、中国語コーチングの経験にもとづき、中国語の勉強を始めたいけど、何を勉強したら良いかわからないという方向けに中国語の効率のいい勉強方法を説明します!最後まで読めば、どうやって中国語の勉強を始めたら良いかがわかるだけでなく、その第一歩を踏み出すことができます。

※中国語発音をカタカナ表記すると正しい音とはズレますが、わかりやすさを優先してここではカタカナでも表記しています。

1.発音の勉強法(理解&真似)

1.発音の勉強法(理解&真似)

中国語に限らず、言語は全て音ベースです。
もともと音があって、その記録のために文字が生まれているので、その重要なカギである発音をしっかりと勉強しましょう。

発音を学ぶうえで、自分の思い込みで読んでしまうと

思っていた音と全然違う!

ということがあるので、必ずネイティブが発音している正しい音源を聞いて、真似する必要があります。

ただ、やみくもに真似をしても、中国語には日本語にはない音があるので、うまく真似をすることができません。

中国語の発音がどういった要素で成り立ってるかをしっかりと理解したうえで練習をすると非常に効率が良いですし、正確な発音を身につけることができます。

こうした発音の「理解」については市販のテキストにも丁寧に書いてあるので、そうしたものを最初に読んでから始めると良いです。

多くのテキストが口の形の図(口腔図)を使って丁寧に説明してくれていますが、こうした図や絵を見てもあまりピンと来ないという方は、今は動画もたくさんあるので、動画と併用して理解をすると良いです。

▼the courage(カレッジ)も動画で解説しています▼

中国語の発音と日本語の発音は違いますが、日本語の中でも実は使っている音があるので、そうした日本語の音についても知るとより理解がしやすいです。

例えば、日本語では「n」と「ng」は区別せずにどちらも「ん」と捉えますが、中国語ではこの2つは別の音として捉えられます。

こう聞くとすごく難しそうですが、日本語でも実は「案内(あんない)」の「ん」と「案外(あんがい)」の「ん」は別物で、それが「n」と「ng」の違いです。(これは動画を見た方がわかりやすいかもしれません、、、)

つまり、日本人は「n」と「ng」をどちらも出しているけど、それを別物と捉えていないだけなので、しっかりと意識をすればすぐに発音し分けることができるようになります。

こうした、音についての理解をしたうえで真似をすると、真似のクオリティーが上がるので、理解だけじゃなく、真似だけじゃなく、理解したうえで真似をするのがポイントです。

2.発音の勉強法(ピンインを覚える)

2.発音の勉強法(ピンイン)

中国語の発音はピンイン(中国語では“拼音”)と呼ばれう発音記号を使って音を表します。このピンインのルールの暗記は避けては通れないので、しっかりと覚えましょう。

ピンインはアルファベットを使っていますが、アルファベットの読み方とは異なるので要注意です。

例えば、qieというピンインは、「チエ」というような音になります。xiaoというピンインは「シアオ」のような音になります。いわゆるローマ字読みとはかなり違いますよね。

せっかく中国語を学ぶのに、いきなり漢字ではなくアルファベットの発音記号を学ぶとなると、ちょっと嫌だなと感じる人もいるかと思いますが、今後学習を続けていくという場合、これは覚える必要があるので、腹をくくって覚えてしまいましょう。

発音についての細かいトレーニング方法は
こちらも参考にしてみてください👇

3.単語の勉強法

【漢字・音・意味の3つを合わせて覚えるのがポイント!】
これも中国語に限ったことではないのですが、どれくらい単語を覚えているかというのはとても重要です。

話すにしても聞くにしても、単語がわからないと全く歯が立たないので、まずは日常で良く使うものから覚えていきましょう。

どれくらいの量の単語を覚えれば良いかについてですが、中国語のメジャーな検定試験である中検とHSKでの基準があるので、それを確認していきましょう。

◆中検(1級が一番難しく、準4級が一番易しい)

準4級:基礎単語500
4級:常用語500~1000
3級:常用語1000~2000
2級、準1級、1級:提示なし

◆HSK(6級が一番難しく、1級が一番易しい)

1級:基礎常用単語150程度
2級:基礎常用単語300程度
3級:基礎常用単語600程度
4級:常用単語1200程度
5級:常用単語2500程度
6級:常用単語5000以上

検定試験に合格するだけであれば、満点を獲るのではなく合格点を越えれば良いので、これら全てを完璧に覚える必要はありません。

最初は検定試験合格を一つの目安として、ある程度目標の検定試験に合格をしたら、そこからは自分が必要な単語を覚えていくのが良いので、業界別のロールプレイをすることで業界用語を覚えたり、好きな小説を読んでその単語を1つずつ覚えていくのがおすすめです。

まずはHSKであれば4級合格、中検であれば3級合格までは検定試験を目標にしていきましょう。

また、日本人からすると「見てわかる」は非常に簡単で「聞いてわかる」は難易度が非常に高いので、多くの時間を単語を聞くこと、発音することに充てるようにしてください。このバランスを間違えると、読み書きはできるけど全く会話ができないという状態に陥ってしまうので要注意です。

書いて覚えても良いですか?

という質問を良く受けますが、答えとしては「書いて覚えるのは良いけど、効率が悪いのでおすすめしない」です。

書くと五感に訴えるので覚えやすくなるのですが、ペンや紙がないとできなかったり、時間がかかったりと、制約が多くなってしまいます。同じ五感に訴えるのであれば、発音して、聞いて、という形の方が、後から音を覚え直す必要もないので、見てわかることを確認したら、早々に音読などのトレーニングに移りましょう。

また、日本人は漢字を見てわかるので、その「見てわかる」に甘えてしまい、発話・聞くというトレーニングをおろそかにしてしまいがちです。その結果、中国語を見たらすごく簡単だけど、聞いたら全くわからないという日本人がとても多いです。

これは見たらすぐ意味がわかります。

「わかります」というより、日本語と同じですね。

ただ、中国語を勉強したことがないと

"máo"

と聞いてもさっぱり何もわからないかと思います。(中国語で毛はmáoと読みます)

こうした「見たらわかるけど聞いたらわからない」となってしまわないように、必ず単語はたくさん聞いて発音することに時間を使いましょう。

また、他にも、コロケーションと言って、単語同士の相性が良いものがあります。例えば「ひげ」であれば「たくわえる」「そる」などの単語とセットで使うことが多いので、単語単体ではなく、その単語の動詞や目的語も同時に覚えてしまおうという意識で見ていくと、今後より使える単語としての定着に繋がります。

これは辞書を引けば例文が載っているので、そうした例文から覚えていくのが良いです。今は電子辞書よりもWeb上の辞書や、アプリの辞書などがあるので、そうしたものを活用することをオススメします。(スマホがあればいつでもどこでも調べられるからです。)

また、同義語や反義語を調べることも単語の理解を深めるのにとても有効です。例えば中国語の「简单」「容易」はどちらも「かんたん」という意味がありますが、それぞれの反義語は「复杂(複雑)」「难(難しい)」です。このことから「简单」には複雑ではない、つまり「シンプル」というニュアンスがあることがわかります。

中国語の辞書についてはこちらの記事をご覧ください。

4.文法の勉強法

4.文法の勉強法

中国語の文法について、最初は比較的簡単に感じるかと思います。というのは、英語のように過去形にedがついたり、sheが目的語になったらherに変わったりと、そうした語形変化というものがありません。ただブロックの位置を置き換えるようにすればそれでOKです。逆に言うと語順が大切なので、理解を深めていくとその語順に苦しめられることもありますが、最初のハードルは低いと言えます。

中国語の文法は英語の文法と同じなんでしょ?

と聞かれることも多いのですが

英語と同じなのは「主語+述語+目的語」の順で組み立てることだけ

です。例えば時間や場所については英語では文末に持ってきますが、中国語では主語の後に持ってきます。なので、あまり英語と同じと思うのではなく、同じ部分もあるし、違う部分もあるなあ、と比較しながら違いを楽しむと理解がしやすいかと思います。

5.フレーズを暗記する

文法を理解して、単語を覚えただけだと、知っているけど使えない中国語になってしまいます。そうならないために、そうした単語や文法を使ったフレーズを覚えてしまい、口をついて出てくるまで繰り返し練習します。

これはただの丸暗記ではなく、しっかりと文法を理解し、単語を覚えたうえでやることで意味のあるトレーニングになります。

文法と単語がインプットされたうえでのフレーズ暗記であれば、自分で単語を入れ替えて違うフレーズを作ることができて応用が効くからです。

単語や文法を意識した精読をした後、なんども繰り返し「正しい発音」を意識して音読することでフレーズを暗記していきましょう。最終的には感情を込めて自分のセリフとして言えるところまで持っていければ完成です。

シャドーイングをすることも有効ですが、シャドーイングはしっかりやると音・処理スピードを同時に鍛える負荷の高いトレーニングなので、最初は音源を聞いて、止めて、真似して言ってみる、と言う音読からが効果的です。

6.検定試験を受ける

6.検定試験を受ける

独学でどんどん学習を進めて行くのも良いのですが、独学の場合は目標設定が曖昧になってしまいがちです。なので、明確な目標を持つために、中国語の検定試験を受けることをオススメします。

検定試験の概要についていは別の記事でもまとめているので、こちらも参考にしてみてください。最初はHSKの2級か中検の準4級などを受験するのが良いです。

HSKについてはこちらの記事でまとめられています。

また、これをやればHSK3級・中検準4級には受かるという方法も別の記事でまとめてますので、この通り進めてみてください▼


7.ネイティブと話してみる!

中国語を勉強していても、実は一度もネイティブと話したことがない、という方が結構います。実際にネイティブと中国語で話をするというのはとても緊張しますが、通じた時にはとてもモチベーションがあがり、今後の学習にも良い効果がありますので、是非覚えた中国語はネイティブに話してみてください。発音が難しくて通じない、ということがありますが、落ち込むのではなく「何を変えたら良いのだろう?」というように前向きなエネルギーに変えていきましょう。

8.好きなことを中国語で学ぶ

8.好きなことを中国語で学ぶ

ある程度中国語の勉強が進むと、具体的にはHSKで4級合格程度になってきたら、自分の好きなものを中国語で学ぶのもとても有効です。例えば、小説が好きであれば中国語の小説を読んでみたり、恋愛ドラマが好きであれば中国語のドラマをみてフレーズを覚えてみるなどしてみてください。ここまでくるともう勉強というよりはただただ楽しいフェーズに入ってきます。

9.目標設定

語学学習において適切な目標設定は学習方法と同じくらい大切です。なんとなく学ぶのではなく、いつまでにどういう状態になっていればゴールと言えるのか、それを具体的に考えながら進めていきましょう。なるべく具体的な目標を、長期・中期・短期と分けて設定し、日々その姿に近づいているかを意識しながら過ごしましょう。

目標設定の方法についてはこちらの記事でも超詳細を書いてるので参考にしてみてください。

目標設定は動画でも説明してます👇

10.まとめ

ここまで中国語の勉強法を説明してきましたが、しっかりと身につけるためには絶対的な学習量が必要です。私は留学中には24:00〜6:00は睡眠時間として確保していましたが、それ以外の時間は全て中国語と触れているように過ごしました。本当に中国語学習から離れる時間を1秒も持たないという姿勢です。当時効率をあまり考えていなかったこともありますが、それだけやて、やっと中国語が身についたかなあ、というレベルです。

日本で頑張って勉強しようという場合には、「正しく効率的な学習方法」と、それに費やす「一定の学習時間」に加え「毎日の継続」が絶対に必要です。

私が運営している中国語コーチングスクールthe courageでは、その3つを提供することで、従来のスクールでは出せなかった圧倒的成果を出し続けています。無料のカウンセリングや学習相談も行なっているので、困ったらいつでも相談してください(無理な勧誘などは一切ありませんのでご安心ください)。直接私にご連絡いただいても、極力丁寧にお応えしますのでお気軽にDMなどでご連絡ください。

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コーチ 伊地知太郎



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