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学芸員さんから学ぶ、やさしい世界

不思議なご縁で、広島市現代美術館の学芸員さん達と、お食事したり、何度となくお話をさせていただいたりしていく中で感じた事を少し。

学芸員、キュレーター、賢そう
はじめてお会いしたのは2021年、以前記したアートってなんだろうで出会いについて紹介させていただいた学芸員さん達。今までの人生で全く交わる事のない世界を進んでこられた方々です。
アートをいかにして私のような人へ伝えることが出来るのか、日々努めていらっしゃるのだと思います。

今は広島市現代美術館の大規模改修が行われていて、ちょうど美術館の外へ出向き、今後の美術館の在り方を考えいらっしゃる様子。色んなお話をさせていただいています。

学芸員さん:「あの…ヒスロムから聞きましたが、本当に大丈夫ですか?」
私:「大歓迎ですよ。面白いじゃないですか。」

そんなお話から始まりました。
私の考え、ヒスロムのこれまで、美術館のこれから。
話題は様々です。

やさしい世界

色々なお話が広がる中、変なお店をやってる私の考え方や、これから表現したいこと、今考えていること、ヒスロムが今までムチャやってきたこと。
どんな話も学芸員さんたちは、まず受け入れてくれる。そういう考え方もアリなんじゃないかと。その考えや行動に至る経緯に興味を持ってくれる。
とても知的で視野の広い、そんな方々とのお話はとても居心地が良く、優しい世界です。

いつも自分をどう表現するか、時には誇大するような考えが浮かんでしまう、いつも自分のことばかりな私が、とても小さく、幼く見えます。

そして、アーティストに対して暖かくもはっきりと導いてくださる学芸員さんにとても大きな温かいものを感じる事ができました。

この人達ともっとお話がしてみたい。

もっとお話ができる自分になりたい。
不思議な感覚です。
今まで、叩かれれば強くなり、苦しめば深まるのが「人」なのだろう。と思っていた私は、いつしか厳しい事が愛情のように、人へ物事を伝えているような人になっていました。情熱などという言い訳も借りて。
しかし、同世代でもある学芸員の皆さんに出会い、自分を見せてくれる鏡のような足元まで見える姿見のようなものを感じ、時にはふざけて笑い合うような会話の端々に、不思議な安心感を見つけ、自分の薄さや小ささを認める事が少しずつできるようになっている気がします。

学芸員さんて

本を読む、人と会う。褒める、導く、わかり合う、伝える。なのに重心があって、目指すものへの強さがある。それをお仕事としている方々、学芸員さん。ビジネスとしてではなく出会うことができて本当に良かったと、心からそう思える出会いでした。学芸員さんにも色々といらっしゃるかとは思いますが、これからもよろしくお願いします。というお話でした。 おしまい。

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