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【創作SS】高校三年生 #毎週ショートショートnote

 腰椎スベリ症という難病をご存知だろうか。椎間関節や椎間板が変性することなどでずれが生じ、腰痛や下肢のしびれの原因となる病気だ。
 加齢により骨や筋肉が衰えた高齢者に多い病気だが、若者も発症することがあり、俺は中学での部活が原因だった。

 『普通高校は諦めてください。通信制か大検を目指してはいかがですか』
医師は淡々と事務的に伝えてきた。患者の感情なんて気にしてたら務まらないのだろう。

 しかし、俺は青春を諦めたくなかった。高校生にしかできないことを楽しみたかった。

 日本は凄い国だと思う「叩けよさらば開かれん」。俺のような病状の学生を積極的に受け入れている高校が見つかり、無事に三年の秋を迎えられた。

 スベリ症の受け入れ体制が整うだけじゃなく、改善の知見もあり、卒業時には日常生活に支障がない程に回復させてくれる。
 通称「スベり高等学校」。

 進学率は高く「スベらない高校」でもある。
 校章のモチーフは「スベリヒユの花」だ。
(本文ここまで)

 なはらかにさんの
#毎週ショートショートnote
お題【スベり高等学校】に参加です。

「スベリヒユの花はありまーす(現実に)」
「スベり高等学校はありまーす(皆さんの心の中に)」

 難病や障害など様々な事情により、高校進学を諦めてしまいそうな子どもたちを受け入れてくれる「スベり高等学校」が現実にも広がりますように。

 11月11日(土)に開催される「文学フリマ東京37」え-11に、お客様が来てくれますように。

#何を書いても最後は宣伝

 何の脈絡もありませんが、「光流るる阿武隈川」を貼っておきます。

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