【駄文】目覚めろ、その魂

 本日のタイトルはテレビ番組「仮面ライダーアギト」のキャッチコピーをお借りしました。関係皆様に御礼申しげます。サムネ画像では下段中央から右側になります。

 さて、自分で書くのも何ですが、私の文章の特徴として、
・当たり前のことを書いていてツマラライ。読んでいて楽しくない
・文章が簡潔すぎる。風景や人物、心理などの描写が少ない
という、弱点があります。これは、役人として、完結明瞭な文章を書こうとしてきたことによる弊害とか弱点だと感じています。
 これを克服して「もっと自由に感じるままに」ということをnote街で模索しているのですが、そうしますと「一生懸命、真面目にふざけた話を書いている」という、状態になります。

 「駄文屋」と称し、主に駄文を投稿していますが、真面目な話を書こうとすれば、それなりのものを書くことができるとも考えています。仕事として様々な文書を読み、作成してきましたので。しかし、それが職業病となり、健全な書き手への成長を阻害している感じです。

 なので、お題を出されたり、ちょっと力が入ったりすると、メッキが剥げてツマラナイ文章を書いて、自分で「チガウ ソウジャナイ、自分が求めているものと違う」、と自己嫌悪に陥ります。昨日は、朝も夜も真面目な話を投稿してしまい、寝る前には自己嫌悪の最たるものでした。

 そんな自己嫌悪に陥るくらいなら、原稿を没にすれば良いでしょう、と思う方もいると思いますが、それでも、自分の生み出した文章は嫌いにはなれないのです。どんな駄文だろうと、ツマラナイ話だろと、それなりに可愛く感じて、世に出したくなるから不思議です。弱点さえも、愛おしいと思うこともあります。
 一方で弱点を克服し、文章が成長していくのも、また楽しく、愛おしく感じます。ここ2ケ月ほど取っ組み合いをしている「夢見る木幡山」、あ、タイトルからは、仮称を取りました。題名を確定にしました。この作品は、これまでの著作には無い、また格別の味となりつつあります。

 最初は「隠津島神社の取組み」を柱にして、なるべく妄想を入れず、実録風にしようとしていたのですが、エンターテイメント感が足りずツマラナイので、妄想創作を加えることで、「現実と妄想のサンドウィッチ」と称して、ある程度までの味付けをしました。
 7月以降にお読みいただいている方はご承知かと思いますが、7月10日から数回、隠津島神社に毎週のように通い、約1ケ月をかけて素材を集め、形を整えたり、味付けをしたりしながら「お料理」として仕上げてきました。その結果、8月中旬には
「このままでも、ある程度は美味しく食べられるけど、深みとコク足りない気がする」
という状態になりましたが、これ以上に味を足すと「味のバランスを崩してしまうかも」という懸念があり、味付けをどうするか迷うことになりました。そこで、狡い方法ですが、note街の皆さんに「HELPメッセージ」を発信したのです。それが以下の記事です。

 その結果、「チーム木幡山」の助けを受けて、物語が大きく成長したことを実感しています。HELP前の作品は、「お客様にお出ししても良いだろうか」という疑問を感じていましたが、今は「良い素材を、美味しい料理に仕上げました」と胸を張り、お出しできます。

 「隠津島神社の取組」を柱としつつも、妄想創作の主人公「小介」も単独で主役を張れるかのような存在感を示し、狂言回し的な「僕」も出番が増えて良い立ち回りをしました。そして、三部さんが神社と僕を円やかに繋ぎます。
 著者の立場で言いますが「吃驚です」。素材が良いのは最初から感じていましたが、これをあーして、こうして、こう纏めましたか。という感じです。当初、著者として考えていた展開を、良い意味で大きく裏切られました。

 知らない方には申し訳ありません。私の中では「仮面ライダーアギト」のイメージと重なるようになったことも、凄く嬉しいです。
 仮面ライダーアギト≒興津島神社 安部禰宜
           「神様に仕える男」
           主役です。物語の中心の柱です。
 仮面ライダーギルス≒小介
           「神様に仕えることになった男」
           一度死んで、蘇生するあたりもまた。
 仮面ライダーG3X≒僕
          「神様に仕えようとする男」
          最初のヘタレぶりがまた。
 小沢さん≒三部さん
      頭脳明晰、親しみやすく愛される
 闇と光の力とか沢木≒木幡山、宗像三女神、弁財天
           人智を越えつつ、人を慈しむ
               
 みたいなことを妄想して、楽しんでいます。まぁ、ストーリーとかキャラが完全一致ということではないのです。何も意識していなかったのに、それぞれの独立したキャラが、絡み会いながら物語が展開するという、曼荼羅のようなイメージが一致したと感じています。

 なお、「夢見る木幡山」では、「現実と妄想の組み合わせ」という、太郎のストロングポイントを生かし、過去の全ての著作からのセルフオマージュを組み入れ遊んでいるという、「福島太郎を象徴する料理」というところまで、美味しく成長しました。
 さらに書籍化にあたり、あとがきや表紙で工夫していますので、今までにないくらい「器」にも配慮している感じです。

 皆様にお届けできるのが楽しみです。
 8月中旬の原稿を読んでいただいている方にも、喜んでいただけるような仕上がりを目指しています。いや、ほんと凄い仕上がりなのですよ。

 待ちきれない方は、こちらのリンクから過去作をどうぞ。過去作を読んでおくと、セルフオマージュを楽しむこともできます。夢枕獏先生からも、一言お願いします。

『この本は絶対におもしろい。
 作者からそう宣言しておく』
(幻獣少年キマイラ1巻 朧編より引用)


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