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公務員のタマゴに伝えたい話 #15やりがい

 「地域の方々のお役にたてた」と体感できた時が、地方公務員として一番嬉しい瞬間です。もちろん、一人で仕事をしている訳ではありませんので、様々な方々との共同作業になりますが、そのチームの一員として「地域の方々のお役にたつ」事業を達成できた時は、何よりの喜びになります。
 一番、わかりやすいの事例で言えば、新たな「施設」を竣工し、開所式を迎えた時などでしょうか。

 施設については「ハコモノ行政」などと批判的な言い方をされる時も多いですが、住民の要望を受け、何も無いところから、企画、財源確保、関係機関との調整、用地の選定確保、設計・入札・竣工などの様々な課題を一つ一つ解決しながら、進行管理を行い事業を実現するということは、行政職員にとっては、やりがいのある業務ですし、その施設を切望されている方々へ、応えることができるということが嬉しいことになります。

 もっとも、このようなわかりやすい仕事に携われるのは、極一部の職員になります。
 通常の業務では「誰でもできる」「同じような結果」になる、いわゆる「ルーティンワーク」に従事しますので、なかなか「やりがい」を見つけるのは難しいところでもあります。
 それどころか、市民生活に必要不可欠な業務であるにも関らず、「感謝」されるどころか「税」や「福祉」のように「嫌われる」、「恨まれる」、「不満をぶつけられる」という形で、心が折られるような業務もあります。
※ 『「福祉」は、市民の方から「感謝」されるのでは』と考える方に補足すると『福祉サービスは受けて当たり前「遅い、少ない、対応が悪い」』と批判されることが多くあります(あくまで個人の感想です)。

 そのような中においても、「少しの工夫」で負担を軽減し、効率良くできることもありますので、「カイゼン」を行うことも苦労はありますが、成果もあり楽しい作業になります。

 なお、筆者が業務に携わる中で一番嬉しかったのは、民間事業者の方と協同するような形で事業を推進した際に、民間事業者の担当者の方から
市役所の窓口が筆者さんで良かったです。筆者さんがいなければ事業は頓挫していたと思います」
との言葉をいただいた時です(リップサービスと感じつつも嬉しい)。

 通常の業務は「誰でもできる」「同じような結果」が多い中、「個人のパーソナリティ」を発揮することで、課題解決、事業実現に貢献できたと評価していただいたことは、かけがいの無い「宝物」をいただいた気持ちになりました。

サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。