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ホロライブ・大神ミオさんの「急性膵炎」報告配信の解像度が高かった

こんにちは、重症急性膵炎男です。

ホロライブの人気Vtuber大神ミオさんが急性膵炎を罹患したと復帰配信でお話されており、「おっ、膵話(すいばな)か?」とたちまち前ステして拝聴させていただきました。

自分も急性膵炎については一家言あるほうかと自負していたんですが、結論から言うと大神ミオさんの配信が急性膵炎の説明としてむちゃくちゃわかりやすかったです。膵ありの皆さんにもぜひ見てほしい。膵臓があるうちに。

急性膵炎というのは膵臓(すいぞう)の出す消化酵素で膵臓自身が消化(自己消化)されてしまう病気です。消化酵素は膵臓の外にも漏れ出してその他の内臓もぶっ壊すので下手すると多臓器不全で生命がヤバイ、ということになります。大神ミオさんはこのへんをイラスト使って上手に説明してました。

#大神ミオ復帰配信 】待たせたね。なにがあったか話すね。」より

僕もかつてこの状態を「膵臓が爆発した」と表現したんですが、大神ミオさんも全く同じ表現をしていて笑いました。やっぱみんなそういう理解するんだ。

大神ミオさんは僕と違ってアルコールによる急性膵炎ではなかったようですが(2大原因はアルコールと胆石)、「最初はお腹空いてるのかと思ってご飯を食べた(その後めっちゃ吐いた)」とか「お腹が痛すぎて寝返りを打つのも覚悟がいる」とか「呼吸が浅すぎて酸素吸入器をつけられた」とかの体験がめっちゃわかりみの森でした。膵炎は胃の不調と錯覚する前兆演出があるんですよね。私も入院前日、胃になんか入れたほうがいいかなと思って無駄にアイスとか食ってました。

僕も急性膵炎のことはこのnoteで散々書きましたが、実は入院初期の話はあんまり書けてません。というのも自分の場合は「重症」と名のつく急性膵炎で、膵臓もそれはそれはビッグバンだったので、実質的に意識不明になっており入院数日後からの記憶があまりないからです。厳密に言うと記憶の大体が医療用麻薬による幻覚で占められていたので、このへんは体験談として書けることがありませんでした。

一番わけわかんなかった時期の記憶

なので大神ミオさんの配信は「急性膵炎になるとこうなる」という体験談として非常に解像度が高かったです。「高熱が出続けるのでアイスノン3つ使ってた」とかあるあるでわろた。自分も頭につけたり脇に挟んだり股の間に入れてみたり色々試したなあとか思い出しました。

膿疱についての話も普通に「あ、そうなんだ」と思った。漏れ出した膿とか溶けた内臓とかを隔離する袋を体が勝手に作ってくれるというやつ。でかくなると手術になるらしいですが、大神ミオさんは幸い経過観察ということで無事退院できたそうです。よかった。

僕は腸が腫れすぎて物理的に呼吸ができないから腹を切った(その後閉じられないので1カ月ほどあけっぱなしになった)という経緯で開腹手術をしたので、正直膿疱に関しては理解が曖昧でした。腹に何本も管を挿してずっと膿を出すということはやっていたけど、それが膿疱だったのかそんなものはもうとっくに破けてめちゃくちゃだったのかとか、言われてみればよくわかってない。

※7月4日追記 妻に聞いたら「膵臓が爆発しすぎて膿疱もできないくらい体中にビシャビシャに飛び散っていた。全国でも年に1人いるかいないかの重症で、生き残るパターンはもっとレアなのがお前だ」と言われました

急性膵炎にも色んなグラデーションがあり、軽症の場合は大神ミオさんのように数週間から1カ月程度の入院で快復することが多いですが、重症になると普通に死んじゃったり、生き残っても僕のように膵臓の3分の2が壊死したりする場合があります(残っただけまだいいほう)。飲酒・喫煙などの生活習慣による再発も多い病気ですので膵ありのみなさまは引き続きご注意ください。

以上、膵なしより愛をこめて。

諸々マガジンにまとめてあるのでご参考になれば幸いです


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