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ぼくがボクシングを始めたワケ〜毎日不良にボコられてた話①〜

毎度お騒がせしていますたろちゃんです。
実はぼく、学生時代ボクシングに汗を流し
インターハイに出場するくらいには
そこそこ頑張っていた選手だったんですよ。

全国に出たとはいえ
運動神経が良かったわけではなく
むしろ未だにめちゃくちゃ運動音痴ですし、
握力は高校までずっと女子よりもなかったです。
そんなぼくが数あるスポーツから
何故ボクシングをするに至ったか。
今回はある思い出を書かせていただきます。

ぼくがボクシングを始めた理由は
大きく分けて2つ、

①不良になりたかったから
という理由と、
②不良にボコボコにされたから
です。

では①不良になりたかった
とはどういうことでしょうか。

不良との出会いは、中学2年生の頃、
映画館で観た『クローズZERO』でした。
当時の中学生にとって
このクローズという映画は
5科目よりも必修科目だったんじゃないか
ってくらいみんなが観ていました。
おそらく全国の青少年たちが
スクリーンに映し出される
不良たちの戦いを観た後、
『かっけぇ、、、喧嘩してぇ、、』 
ってなったと思います。
自分がさも強くなったような
錯覚というか軽い催眠状態が全国各地で
起きたと思われます。

ぼくなんかは映画やドラマに
すぐ影響されるたちですし、
中学2年生という
思春期真っ盛りな時期ということも
相まって、例外なく
「あー喧嘩してぇ」状態に陥りました。
ほんと、たいして喧嘩したこともないのに笑

ぼくら中坊は10人くらいで
観に行ってましたが、
映画が終わって劇場から出るころには皆、
俺たちの不良サクセスストーリーは
今、ここから始まるんだと言わんばかりに
肩で風を切り、ガンを飛ばし、
ガニ股で歩き始めました。
その日、同じ映画館でクローズを見ていた高校生集団ににオイ!っと言われて
みんなでガンダして逃げたこと以外、
俺たちのサクセスは完璧でした。

そうしてぼくの厨二病が始まったのですー。

昔から映画や漫画は好きだったのですが
それ以来、観る作品の趣向が
グンと変わっていきました。
映画でいえば、それまでは王道の
ファンタジーやSF、
ヒーロー映画ばかりを見ていましたが、
途端に日活任侠映画やVシネマを
漁るようになり、
それまでジャンプ一筋だった俺が
少し背伸びをして、ヤンジャンや
チャンピオンを読むようになりました。
あんだけ好きだったのに
ほんの少しの間、反抗期を迎えたか、
ジャンプ離れをするように
なっていったのです。

教室でやれONE PIECEだ、
やれNARUTOだ、などと語っている
同級生を横目に、少し小馬鹿にした顔で
あ、お前らはまだその次元なのね?
みたいな、まるで、俺は
お前らより先に童貞卒業してんだぞ
といった類のまったくキモい
尖り方をしていました。

とにかくこの時期はろくでなしBLUES
クローズ、ワースト、ドロップなど
ヤンキー漫画を朝から晩まで
ひたすら読みふけっていました。

なかでも、クローズだけは
やはり群を抜いてハマってましたね。
〝武装戦線〟という作中に登場する
暴走族がとにかく好きでして。

武装戦線のトレードマークである
背にドクロのついた革ジャンを
羽織って単車をすっ転がす姿が
ガキの俺にはもう鮮烈で、強烈で、
抜群に格好良かったんです。

そんな〝武装戦線〟に自分もなりたくて
母ちゃんに無理言って、
当時160センチもない中坊には
どう転んでもまったく似合わない
革ジャンを買ってもらいました。
もちろんバイクなんて持ってなかったので
代わりにママチャリに革ジャンを着て
走りました笑
今考えれば滑稽以外の何者でもないですが
それを着て塾に行く時、
みんなにチラチラ見られるのがたまらく
気持ちよかったんです。
今思えばかっけぇ!という
羨望の眼差しではなく
なにあれ?!wという
嘲笑の眼差しだったんでしょうが笑 

まあとにかくその頃は
不良になりたくてなりたくて
しょうがない時期でした。

不良になるんだったら
自分を不良たらしめる証明書が必要だ!
まずは形から入ろう!という結論に
至ったぼくは、近くの高校ではなく、
少し遠くにある、クローズみたいに
荒れてて評判の悪い高校に
進学しよう!と決意しました。
なかなかいないでしょ
真の不良になりたくて志望校選ぶやつ笑
まぁでも、母ちゃんに
その高校にいくんだ!と宣言したら
さすがにその時ばかりは
てめぇ家から追い出すぞ!
なんてブチ切れられて
さすがに家がなくなるのはちょっとなぁと
思ってその野望は断念しました笑
もうその時点で不良ではないですよね笑
だって不良だったら家出するし笑

まあそんなこんなで僕は
不良ぶってイキるだけイキり、
でも喧嘩なんてしたことない
よくいる田舎のイキリヤンキーでした。
というかヤンキーではなくて
ヤンキー漫画オタクヤンキーみたいな。

まあようはヤンキーぶってるだけの芋でしたね笑

まぁそんなんだから
毎日見てくれだけ調子に乗っていると、
理由②不良にボコボコにされる、
日が来るのです。

つづくー。

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