No.040　ミステリクイズ

問題文

体育祭の午後、私は生徒Aに呼ばれた。部室が荒らされているのを見つめたらしい。

A「先生、現場はここです」

Aが戸口の前で立ち止まる。部屋の中を覗くと、窓は全開に開かれ梯子|はしご《》が窓枠に立てかけられている。
何者かが侵入したのか？　物はそこら中に散乱していた。

A「ぼくが部室に忘れ物を取りに来たら、滅茶苦茶になってました」

私は全開に開かれた窓に近づく。
外開きの窓は一部割れており、窓際の床には破片が散乱していた。
犯人は外から窓を壊したのか？

私「君が来た時、扉の鍵は開いていた？」
A「いいえ、閉まってました」
私「窓や扉の鍵はいつもちゃんと閉めてる？」
A「はい、帰宅するときはいつも誰かが確認してから帰ります。昨日も部長が確認してました」
私「なるほどね」

さて、この事件のおおよその真相は何でしょうか？

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ヒント

この部室の窓はどんな窓ですか？
外から窓枠に立てかけられた梯子をイメージしてみてください。

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解説

今回の部室荒らしは狂言の可能性が高いです。
部室の窓は外開きで事件発見時、左右全開に開かれていました。
そして梯子は窓枠に立てかかっていました。
考えてみてください、もし犯人が外から梯子を使って窓を割り錠を壊したとしてどうやって外開きの窓を開けるのでしょうか？（窓を開けるのは不可能です）
このことから梯子は窓が開けられた後に立てかけられたことが分かります。
つまり犯人は部室内で窓を壊し、窓を思いっきり開けた後に外から梯子をかけた訳です。
犯人は部室に簡単に入ることができる人物。
部員の誰かの可能性が高く、今回の部室荒らしは部員による狂言の可能性が高いです。