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「失敗してはいけない」を他者に押し付けるな。

こんにちは、白井です。
今回は「他者の失敗」について。


みなさんは、他人に失敗してはいけないというプレッシャーを与えていませんか?


仕事や生活をしていく上で、誰にでも失敗はつきものです。

弘法にも筆の誤りという言葉がある通り、どんなにその道に精通した人であっても、間違えることはあります。


上司や部下、同僚が失敗してしまった時、あなたはどのような態度を取るでしょうか?


他者の失敗を認めること。

他者の失敗を認められない原因の多くは、他人に期待を押し付けていることです。

他人に期待するとは少しニュアンスが異なるので、あえて押し付けているという言葉を使っています。


他人に期待すること自体は、全く悪いことではありません。
仕事で自分の立場が上がっていくにつれて、自分がリードしなければならない人の数は増えていきます。

さらにその中から、人を育てていく必要があります。

ですが、その人に大きなプレッシャーがかかるような期待の仕方をする。
それは、組織にとってマイナスになってしまう可能性が大きいです。


何か大きな仕事を任せる時に、過度にプレッシャーをかけてしまうと、本人自体が萎縮してしまいます。
そればかりか、それを見ている他のメンバーにも、大きな仕事を任せられた時に、同じように大きなプレッシャーがかかってしまいます。


つまり、1人に対して与えたプレッシャーは、周囲のメンバーにも伝播していきます。


これは、おそらくメンバーレベルでも同じことが起こり得ます。

例えば、上司が失敗をしてしまった時に、メンバーがその人の失敗を責めてしまう風潮があったとしましょう。
その時は何も思わないかもしれませんが、自分が上司になった時にどう思うでしょうか?

もし失敗したら、同じように部下に責められてしまうというプレッシャーを自分が感じてしまうのではないでしょうか。

だからこそ、そういった人に期待を押し付けるという行為は、その相手だけでなく周りの人間にも影響があるということを忘れてはなりません。


他者へ求めていることは、自分にも同じように求めている。

先ほど述べた通り、他者に期待を押し付け、失敗を許さないというスタンスは、必ず自分に返ってきます。


つまり、他者へ求めていることは、自分にも同じように求めていると言うことです。


先の例で言うと、他者の失敗を認めなければ、自分の失敗は決して認められません。

他者に厳しくしている人は、自分はそれ以上に成果を出さなければならないという考えに至り、自分により一層厳しくなるはずです。


自分がされて嫌なことは、他人にするな。
子どもの時に、よく言われた言葉かもしれませんが、それは大人になっても一緒です。

そればかりか、大人になるとプレッシャーや常識といった、目に見えない嫌なことを他者に押し付けていることも往々にしてあります。

この人はこうあるべき。
この人はこうであって欲しい。

そういったプレッシャーを他者に押し付けることは、ある種自分にも同じようにプレッシャーを与えていることと同義です。


1人でも多くの人が、見えないプレッシャーを与えないことを意識できれば、他者との関わりをずっと楽にすることができると思います。




最後までお読みいただきありがとうございました。

今回お伝えした、「他者へのプレッシャーは自分にも返ってくる」ということ頭の片隅に置いていただくだけで、他者を楽にできるし、なにより自分を楽にすることができるようになると思います。

他者へのプレッシャーを減らし、その人だけでなく自分自身も楽に生きれるようにしていきましょう。



最後に、私が感銘を受けた話を紹介させていただきます。

『その人のことを信じようと思います』っていう言葉ってけっこう使うと思うんですけど、『それがどういう意味なんだろう』って考えたときに、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』と感じて。

だからこそ人は『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言うけれど、別にそれは、『その人が裏切った』とかいうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『それもその人なんだ』と受け止められる、『揺るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って思ったんですけど。

でも、その揺るがない自分の軸を持つのは凄く難しいじゃないですか。だからこそ人は『信じる』って口に出して、不安な自分がいるからこそ、成功した自分だったりとか、理想の人物像だったりにすがりたいんじゃないかと思いました。
芦田愛菜さん -映画「星の子」完成報告にて-


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