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次代を創る「スマートビル・スマートシティ」:その8「5. ロボット活用が進むスマートビル」

5.             ロボット活用が進むスマートビル


ロボット活用は、もともと産業用ロボットとして多く導入されてきたが、スマートビルなどで活用されるサービスロボットも多様化しており、さまざまな用途に活用されつつある。ロボットがコミュニケーション能力を持ち、人の活動をサポートするような動きもみられる。

特に清掃や警備などにおいて、ロボットを活用することが普通に実施されるようになった。来訪者受付などでも、リモート機能やAIなどを活用して、自動で受け付けるような仕組みも導入されている。

本稿では、スマートビルへの活用が進むサービスロボットに焦点をあてて、いまの時代のロボットについて紹介したい。


5.1.         業務用清掃ロボット(床清掃用)

5.1.1.    フィグラ株式会社 F.ROBO CLEAN(750タイプ)

2009年に建材メーカーのフィグラが開発。堅実な設計と、その後一部改良が続けられているため、故障しないといった信頼性は高い。また、古くから清掃ロボットを手掛けているため、導入実績が多い。


図 22 フィグラ株式会社 F.ROBO CLEAN(750タイプ)

本体サイズ (幅×全長×全高) :474×760×575㎜
重量:約30kg
吸引力:100W、250W、400Wを任意設定
清掃幅:380㎜
清掃能力:874㎡/h(理論最大値)
Uターン可能通路幅:0m
連続稼働時間:約2時間又は4時間(増設時)バッテリー交換不可
走行速度:高2.3km/h
集塵容量:4.0L(紙パック)
充電時間:約4時間
自動充電:×
清掃ルート作成方式:ティーチング(タブレット端末で修正可)
清掃ルート登録数:200パターン
安全機能:障害物検知用センサー、LEDライト、ドライブレコーダー(7h)、音声案内
通信機能:本体とタブレット間(Wi-Fi通信)

5.1.2.    アマノ株式会社 RcDC(RV-380iX)

2015年にシャープが開発。大手町プレイスにも1台導入されているが、時々不安定な動作(その場で回転等)を行うこともあり改良が必要と考えられるが、シャープでの対応がストップ。現在、新製品をアマノ自ら開発中。


図 23 アマノ株式会社 RcDC(RV-380iX)

本体サイズ (幅×全長×全高): 474×760×575㎜
重量: 約30kg
吸引力: 100W、250W、400Wを任意設定
清掃幅: 380㎜
清掃能力: 874㎡/h(理論最大値)
Uターン可能通路幅: 0m
連続稼働時間: 約2時間又は4時間(増設時)バッテリー交換不可
走行速度: 最高2.3km/h
集塵容量: 4.0L(紙パック)
充電時間: 約4時間
自動充電: ×
清掃ルート作成方式: ティーチング(タブレット端末で修正可)
清掃ルート登録数: 200パターン
安全機能: 障害物検知用センサー、LEDライト、ドライブレコーダー(7h)、音声案内
通信機能: 本体とタブレット間(Wi-Fi通信)
本体価格:(税抜) 203万円
保守費等:(税抜) 月額1万8千円(3年契約時)

5.1.3.    株式会社マキタ ROBO PRO(RC2000DZSP)

2016年にシャープとマキタが共同開発。シャープのロボット家電を業務用に応用した設計であるため、細かい制御ができない、部屋の隅まで清掃できないといった欠点がある。


図 24 株式会社マキタ ROBO PRO(RC2000DZSP)

本体サイズ (幅×全長×全高): 460×460×180㎜
重量: 約7.8kg
吸引力: 不明
清掃幅: 250㎜
清掃能力: 約600㎡/h
Uターン可能通路幅: 0m
連続稼働時間: 約4時間(バッテリー交換可)
走行速度: 最高1.0km/h
集塵容量: 2.5L(ダストボックス)
充電時間: 約1時間
自動充電: ×
清掃ルート作成方式: パターン走行又はランダム走行
清掃ルート登録数: 無し
安全機能: 障害物検知用センサー、落下防止用赤外線センサー
通信機能: 無し
本体価格:(税抜) 19万円
保守費等:(税抜) 無し ※スポット契約のみ

5.1.5.    パナソニック株式会社 RULO PRO(MC-GRS1M)

2018年に三井不動産の運用アドバイスを受け、パナソニックが開発。現場の声とパナソニックの技術が投入されているが、設定された清掃ルートの修正にメーカー作業が必要となる仕様が難点。(2020年中に、改善予定)


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