- 運営しているクリエイター
記事一覧
「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その4 3.2.2 Society5.0 時代は、ビル内の状態を IoT センサーで把握し、AI で分析する時代
3.2.2 Society5.0 時代は、ビル内の状態を IoT センサーで把握し、AI で分析する時代 ビルの⽇常点検においても、BIM は⼤きな役割を担う可能性がある。 ⽇常点検において、各種機器の運転状況などを把握し、5G(⾼速⼤容量時代)を活⽤して、各種センサーにより、数分おきのビッグデータを取得することができる。 ① 空気の質の測定 ② 床壁天井(空間)の状態(温度、振動、⾳) ③ 運⽤状態の把握 ④ 損傷、故障の状態 ⑤ インフラの状態 ⑥ エネルギーの状態
「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その6 4.4 ロボット活⽤(清掃ロボット、警備ロボット、搬送ロボット)
4.4 ロボット活⽤(清掃ロボット、警備ロボット、搬送ロボット) オフィスビルにおけるロボット活⽤は、働き⼿不⾜もあり、ロボット導⼊が喫緊の課題となっている。特に、清掃や警備など、従来⼈⼿に頼っていた分野をロボットにおきかえることで、⽣産性を⼤きく改善できることが可能となる。 また、オフィスビルにおけるロボットの⾃律的なエレベーター搬送についても、エレベーター・メーカーとの技術的課題解決が可能となってきており、⾚外線センサーの活⽤や Wi-Fi での通信⽅式の採⽤などによ
「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その7 5. AI、IT を活⽤したスマートビル、スマートシティに必要なデジタルデータ
5. AI、IT を活⽤したスマートビル、スマートシティに必要なデジタルデータ5.1 スマートビルディング スマートビルディング(以下、「スマートビル」という。)とは、IT、AIを用いたビル管理により、施設の運用効率を高め、ワーカーの生産性を向上させ、環境にやさしいスマートな(賢い)ビルを言う。 一般的にはIoTの活用により、建物中に張り巡らされたセンサー等が、従業員一人一人の場所、室内の温度や湿度、照度等を計測し、そのデータをもとにオフィスの環境を自動制御することによ
「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その8 6. 環境対策(カーボンゼロシティ、ゼロ・エミッション・ビル(ZEB)、サステナビリティ、TCFD)で求められるデジタルデータ
6. 環境対策(カーボンゼロシティ、ゼロ・エミッション・ビル(ZEB)、サステナビリティ、TCFD)で求められるデジタルデータ環境対策において、⼤きなCO2排出量となるビルや住宅。これらの排出量算定においても、多くの建物デジタルデータが⽤いられている。 本章では、カーボンゼロシティ、ZEB、TCFDなどについて、その施策の概要といかに建物のデジタルデータがリンクされているのかについて、述べておきたい。 6.1 カーボンゼロシティ 地球温暖化対策が進むなかで、環境対策
「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その9 II. 建築生産の「施工BIM」 からビル管理で活用可能な「FMBIM」 へ
II. 建築生産の「施工BIM」 からビル管理で活用可能な「FMBIM」 へ1. 「施工BIM」 と「FMBIM」 の違い1.1 施工BIMとFMBIM BIMは建物の情報を作り出し整理し分類するツール(道具)だ。建物を生み出すには設計者が設計を行い、施工者が工事を実施して完結する。この建築生産に使うBIMを「施工BIM」と呼ぶ。情報は設計・施工時に生まれ建物が竣工完成に近づくにつれ、詳細化し、膨大なデータへと変化する。 それと同時に設計者、施工者はBIMを使いながら部
「建設・不動産のデジタル化 〜FMBIMの活⽤〜」:その12 Ⅲ. SMART BIM for FM(FMBIM活用事例:病院を例示して)
Ⅲ. SMART BIM for FM(FMBIM活用事例:病院を例示して)1. FMはSDGsのフレームワークFM活動はさまざまな形で定義されるが、不動産管理、施設管理、空間管理、環境管理、データ管理などに大別できる。不動産管理は主に企業のコストと資産活動に関連し、施設管理は施設の維持と保全活動に関連し、スペース管理は施設のスペース機能の効率的な使用に関連する活動であり、データ管理は膨大な量の施設データに対しそれを評価および判断する活動などに分類できる。これらの業務から生