受験生の子どもが勉強しないときの現実的な対処 [高校入試]
0. まえがき
部活動も一段落し、受験を見据えて夏期講習にでも通わせてみるかと思い、塾に入れてみたものの、子どもが全く勉強する様子がない。
親としては、「受験生なんだから勉強するのが当然だろう」「お金使っているんだから、もっと一生懸命やりなさい」と不満を持ってしまうところです。
子どもに不満をぶつけて、それによって子どもが反省してくれれば問題はありませんが、問題が解決することはほとんどなく、多くは喧嘩になってしまい、家族関係が悪くなってしまいます。さらにストレスを溜めることになるでしょう。
ストレスを溜めることで、子どもだけでなく、色々な人に不満をぶつけてしまうかもしれません。これは精神衛生上良くないです。
塾としても、勉強しない状態の子どものやる気を出させるのはなかなか難しいです。こちらもあの手この手を使ってモチベーションを上げようと工夫しますが、相手は人間ですから、「こうしたら必ずやる気が出る」というのはありません。(逆に、「こうしたら必ずやる気がなくなる」はあります。子どもからやる気を奪うのは簡単です。)
僕個人としては、こういう状態を作った時点で詰みです。「あきらめたらそこで試合終了ですよ」と言われそうですが、あきらめないことによるデメリットのほうが多いと思います。
1. 塾から搾取される
塾は「まだまだ大丈夫ですよ」「あきらめるのは早いです」と必ず言います。そのためには、この講座とその講座とあの講座をとって、という感じでお金を使わされます。
やる気がもともとある子どもは、講座を増やすことでさらに成績を伸ばすことができますが、やる気がない子どもにいくらお金を使っても、なかなか思うような結果は出てきません。
もちろん、どこかでやる気を出してくれるかもしれません。可能性はゼロではありません。そういう意味で塾は嘘を言っていません。実際にやる気を出して、成績を伸ばした子どももいますから。
でも、結局やる気を出さなかったら、と考えるとどうですか?
それでも、可能性に賭けてみたいと思うのなら、それはそれでアリだと思います。
でも、子どもに勉強しない不満をぶつけないでください。勉強しない状態を作ったのはあなたです。なぜ受験生になるまで何もしなかったんですか? 確かに、人生にメリハリをつけ、やる時はやるという考え方は理想だと思いますが。
ということで、僕としては、子どもも親もある程度幸せになれる現実的な対処を提案したいです。親子関係の悪化は場合によっては一生続きますから。それは不幸なことだと思います。
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