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【独立会計士のリアル#10】独立会計士のオフィス事情

【最終更新日:2023年12月7日】
こんにちは!フリーランス会計士のたろうです。

今回は、意外と知っているようで知らないと思われる独立会計士のオフィス事情についてお話してみたいと思います。


バーチャルオフィス・シェアオフィスの併用からのスタート

私は独立当初は極力コストを下げるべく、こちらのバーチャルオフィスを契約していました。

こちらのバーチャルオフィスにしたのは、内覧してきれいだったこと、千代田区アドレスであること、独立当初はセミナーを開いていたこともあって会議室が借りやすいことなどが理由でした。値段的にもリーズナブルだと思います。

ただ、シェアオフィス契約ではなくバーチャルオフィス契約にしたのは、自宅からの時間を考えてのことでした。
実際にこちらで仕事をしたことは数回しかありません。

すなわち、名刺に書く事務所の住所は千代田区のバーチャルオフィスの住所であるものの、実際には自宅近くのシェアオフィスも別途契約していて、基本的にはそこで仕事をしていました。

千代田区のバーチャルオフィスと自宅近くのシェアオフィス、2つ契約していても、月にかかるお金は20,000円行くか行かないかくらいに抑えられていたと思います。
軌道に乗るまでは固定費を少しでも減らすのが基本ですよね。

独立後1年でワンルームの賃貸に移転

独立生活を1年ほどたった時点で、バーチャルオフィス・シェアオフィスの併用体制からは卒業し、ワンルームマンションを賃貸契約しました。

移ろうと思ったのには、理由がいくつかありました。

1つ目は、1年ビジネスを回してみて、もう借りても大丈夫そうかな、という自分の中での手ごたえが得られたことです。手ごたえがきちんと得られてからステージを変えられたので、背伸びせずに小さく始めて結果的によかったのかな、と思います。

2つ目はプライバシーの問題です。電話するときにシェアオフィスだとなかなか自由には話せず、静かな場所や自宅に移動していちいちコールバックしなければいけませんでした。パソコンの画面も誰かに真後ろに来られると見られちゃう可能性もゼロではないですし、そろそろ賃貸に移ろうという気持ちが大きくなりました。

3つ目は、税理士業務をすることになったためです。バーチャルオフィスやシェアオフィスでも公認会計士事務所登録は問題なくOKなのですが、税理士事務所登録では閉ざされた空間が必ず必要で、バーチャルオフィスやシェアオフィスではNGなのです。

裏を返せば、独立してすぐ税理士業務をされる場合はバーチャルオフィスやシェアオフィスではなく賃貸や個室のレンタルオフィスをお借りすることをお勧めします。また、税理士事務所の所在地はホームページで誰でも検索可能となるので、自宅を事務所として登録される場合にも注意が必要です。

結局このワンルームマンションには6年近くお世話になりました。ちょっと古いのですが、家賃が周辺の類似物件より安く、最上階角部屋で眼下には公園の緑が広がり、繁華街も歩いてすぐという至れり尽くせりの物件で、非常に満足度は高かったです。

1つ注意していただきたいのは、賃貸に移ると、細かい備品からすべて自分でそろえなければいけないということです。
とはいえ、自分にとって使い勝手のいいものですべて統一できるので、これもデメリットというよりはメリットのほうが大きいと思います。

独立後8年でさらにグレードアップした物件に移転

私は移転については長年あまり前向きに考えてきませんでした。

上記のワンルームマンションは気に入っていましたし、便利で安かったのでいまいち移る理由がなかったという感じでしょうか。コストをかけない経営というのも大事ですからね。

ただ、迷った末に2023年、独立後8年目に今までよりグレードの高いデザイナーズ物件に移りました。広さはこれまでの倍の広さになりました。

移った理由の第1は、執務環境を改善したかったという点です。確かにワンルームマンションは立地はよかったですが、自由にモノを置けないほど手狭になっていました。

移ってみて思うのは、執務環境が広いというのは自分が想像していた以上にベネフィットが大きかったということです。
本も全部壁収納にきれいにしまえるようになりましたし、zoomなどのオンラインの会議でも映りも断然よくなったのではないかと思います。モチベーションは間違いなくあがりました。

また、今までの物件はどなたかをお招きできないほど狭かったのですが、今度の物件ではお客様に来ていただいたり、パートさんにも来ていただくことも十分可能だと思っていて、次の展開への選択肢も増えたと思います。

複数人でオフィスを借りてシェアするという選択肢もある

賃貸を一人で借りるという選択肢以外にも、私のまわりには、一人で賃貸契約をするのではなく、複数人でオフィスを借りて、そこの家賃を折半されている方もいらっしゃいます。中には、秘書業務をしてくださる方を共同で雇用されている方もいるようです。

一人で借りるよりもいい物件を借りられて、アシスタントの方にいろいろお願いできるのはちょっといいですよね。

こういった選択肢は常に選べるものとは限りませんが、タイミングさえ合えばいい選択肢の1つだと思います。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

独立してからのオフィス選びにもいろいろな選択肢があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

オフィス選びは独立してからの楽しいことの1つです。また、ステージによって物件が変わることで、自分の歩みを客観視できる手段でもあるのかもしれません。

自分のステージや予算と相談しつつ、快適な働き場所を作り上げていくことはとても楽しいことだと思いますので、みなさんもぜひチャレンジしてみてください!

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