見出し画像

【読書感想文】 JKの向いでビジネス書を片手に泣く

こんにちは、shotaroです。

僕は将来カフェを経営したいと思っている。

今日はそんな僕が興味を魅く本を読んだので、紹介をさせていただこう。

全店舗閉店して会社を清算することにしました。 コロナで全店舗閉店、事業清算、再出発を選んだ社長の話
著 福井 寿和


本書は本日発売だが、9月から既にAmazonで予約をしており3日前には届いていた。


まずはこちらのnoteを見ていただきたい。

Twitterでもかなり話題になっていたので、目にした方も多いのではないだろうか。

本書の著者福井さんによるnoteだ。
このnoteをきっかけに今回の本の出版が決まったそうだ。


noteが公開されたときには、緊急事態宣言真っ只中。
誰もが右も左も分からない状況で、憶測が飛び交い不安な日々を送っていた頃だ。

僕はTwitterのトレンドは1日に何回かチェックするようにしており、僕が目にするのも必然であった。


記事の最初に書いたように、僕は将来カフェをやりたい。
そんな中、このnoteはかなり興味深いものだった。

泣いた。

読む前までは、事業をどのようにして精算するのか?という事が書かれているような本だと思っていた。

全然違った。


普通に泣いた。


JKがTikTokの誰がイケてるか?という話題で盛り上がっている向いで泣いていた。



大学生がレポートを一生懸命書いている横で泣いていた。



志高い男性がどんな思いで人生の意思決定をし、経営者としてどんな葛藤を抱え、リーダーとしてどんなマネジメントをしてきたのか、赤裸々に書かれた涙なしでは読み終えることのできない、自伝本であったのだ。


目次をご覧いただこう。

目次
■第一章
創業からコロナ襲来まで【創業〜2019 年末】
■第二章
コロナ影響開始〜閉店決断【2019 年 12 月〜4 月】
■第三章
会社清算開始〜「決断」の 反響【2020 年 4 月〜5 月】
■第四章
全店舗閉店後〜これからの挑戦【2020年5月以降】
■第五章
全店舗閉店の経営者が今だからこそ伝えられること

第四章までは自伝的に過去のことから現在に至るまでの、会社の状況や本人の葛藤、数字をベースに描かれている。

コロナの影響が出始めた時の話は、とても身近に感じ、リアルに想像しながら読み進める事ができた。


僕が泣いたのは、精算することを決めて、社内チャットで報告をしたときのシーンだ。
葛藤に重なる葛藤、送信ボタンを押す怖さ。
そして、それをみた従業員の反応への不安。

著者は、想像を絶するほどの不安が押し寄せていたであろう。
簡単に感情移入したとは言えないが、一気に読み進めていた僕もとしても緊張感があるシーンだった。



従業員からのメッセージや、奥様の著者に寄り添う後押しに心が震え涙した。

読み終えて

noteを読んだ際には、すごく立派な方なんだろうなと思っていた。
早期の決断や意思決定の基準を設け、僕ならば隠しておきたい事業精算を世に伝えたからだ。

そしてとてもかっこよく見えた。
それは、コロナや行政のせいにせず、自身の責任として受け止めていたからだ。

世間では政府の対応が遅すぎること、休業に対して補償内容がパッとしないことなど様々な批判が飛び交っています。多少思うところはあっても、私自身は行政に対して恨むようなことはありません。

このような結果になったのは、全て経営者としての私の力不足です。

僕は、すぐに自分以外の何かに責任を押し付け、あたかも自分の失敗ではないように捉えようとする癖がある。
もし仮に同じ立場だとしたら、同じ事が言えただろうか?

そのようなことをnoteを読んで思っていた。


本書を読んで、印象がガラリと変わりとても身近に感じた。


志高く、自分の思う世界を想像し、その方向へ行動をしてきた著者。

その反面、目先の損得に囚われたり、マネジメント未経験ということで、トライアンドエラーを繰り返した。
これでいける!と自信に満ち溢れて出店するもののお客様になかなか受け入れてもらえなかったりと様々な経験をされてきたそうだ。
※僕が勝手に要約したので、詳しくは本書を読んでください。

志高くあるものの、時に自信の身体を崩しながら進んでこられた。



だが、正面から事業にも従業員の方々にも向き合ってきたことで、精算時の清掃にはスタッフが大勢集まり、僕も涙してしまうようなスタッフからの声があったのだと思う。


本書を読み終えて、下記のことを学んだ。

・仕事を通してどんな世界を作っていきたいのか考えること
・自分の心の声を聞くと言うこと
・数字を用いて最悪の事態を想定し、リーダーとして意思決定をすること
・誠実に責任をまっとうすること


著者のように自分本意ではなく、関わっているすべての人の気持ちに立ち切って最悪な状況を考える事ができるのだろうか?
弱い自分も曝け出して、責任を持って助けて欲しいと伝える事ができるのだろうか?

常に自身に問い続けていきたい。

おわりに

最近、自伝本を読む事が楽しく面白い。
(買う時に自伝本と認識して買っていない事がほとんど)

人生は意思決定の連続である。
どのように意思決定をしてきたのか、本はその人の人生を数千円で追体験させてくれる素晴らしいアイテムだ。


そして最後に本書は、紙の質がいい。
一ページめくった時に好い違和感があった。紙が厚い気がした。
家に帰り、他のビジネス書と比べてみた。
やはり素材がよく思える。

「"かみ"は細部に宿る」とはこういうことなのか。



タイトルに惹かれた人だけではなく、コロナ禍において仕事に影響があった人たちも手にとって欲しい。

入り口は想像しやすく、読了後には職場に適用できる学びが涙を通してあるだろう。


僕自身も退職をし、ここからが新たな始まりである。
頑張っていきたい。

good day!


この記事が参加している募集

#読書感想文

190,388件

¥100からサポートしていただけます。大切に使わせていただきます。