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広告本コピー写経 #4『最も伝わる言葉を選び抜くコピーライターの思考法』篇

広告業界の歴代の先輩方が、ご自身の本で紹介されていたコピーをまとめ、学びを得る【広告本コピー写経】
#4は中村禎さんの『最も伝わる言葉を選び抜くコピーライターの思考法』篇です。
コピーだけ見たいという方は目次の「まとめ」まで飛んでしまってください!

広告本コピー写経

つまんない広告をする企業は、ほぼ、つまんない。
CL:KDDI C:中村禎さん
多数決で決まることは、たいていフツーだ
CL:KDDI C:中村禎さん
がんばれNTT がんばるKDDI
CL:KDDI C:中村禎さん

「本命コピーとおまけコピー」で登場。
下の記事でも「つまんない広告をする企業は、ほぼ、つまんない。」「がんばれNTT がんばるKDDI」の解説をされていました。他のコピーの解説もされていましたので、合わせて読んでおきたいです。

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ちょうちん袖の夏。
CL:西武百貨店 C:中村禎さん

「コピーが書ける(=選べる)人になる」で登場。
「成長して一人前に仕事をするためには自分で選ぶことができないと、書いたことにはならない。」ということをおっしゃっていました。

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朝の美人のまま 家に帰ろう
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん

「まず人間を観察する」で登場。

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明日はあしたの使い方。スパシオ?スパシオ!
CL:トヨタ自動車 C:中村禎さん

「手で考える」で登場。
中村さんのブログでも解説がありました。

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ああ、自分がモッタイナイ。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
プロの男女は、差別されない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
働いているだけでは、プロにはなれない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
世間は女性をまだ、よく知らない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
広告につられて、転職する私ではない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
この腕が、鳴りやまない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
楽しい仕事は、ラクじゃない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん

「飽きる、という進歩」で登場。
「〜ない。」という否定形の終わり方ばかりになっていたことに気づいた中村さんが、今までに書いたコピーから自分の癖のようなものを見つけ、今までとは違うパターンでコピーを書いてみることになったそうです。

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誰も起こしてくれない、一人暮らし。悪いのは、誰だ。アッ僕か。
CL:ソニー/目覚まし時計 C:中村禎さん

「仲畑チェックを自己分析」で登場。
この章は永久保存だと思います。仲畑さんの意図を中村さんが予想して書かれている。コピーを書いたらこの章を見返すようにしたいです。

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夕方の私は何歳に見えているだろう
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん
36歳の私が夕方40.4歳になっていたなんて
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん
朝の美人のまま家に帰ろう
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん

「ツッコミの具体例」で登場。
前章の「自分のコピーに意地悪なツッコミを」からの続きです。
「チッチキチー」のこだまひびきさんたちのように自分の書いたコピーにツッコミを入れていくと、良いコピーはツッコミどころがないとのこと。世の中視点が大切です。

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暑い暑い世の中で、ビールだけが冷えている。キリン一番搾り
CL:キリン/キリン一番搾り C:中村禎さん

「コピーを外まで持って行く」で登場。このコピーも中村さんのブログで解説されていました。

<思いだしコピー>

ビールがあれば晴れた日は、猫になりたい。
CL:キリン C:中村禎さん

中村さんのキリンビールのコピーということでこのコピーを思い出しました。新B額面って電車のドアの横、座席の端の人の頭の上に掲出されたものなんですが、平日電車に乗っている人が休日の晴れた昼間にビール片手にぐだーとしている様子を容易に思い浮かべることができるのではないかと思って、ターゲットに届くとても好きなコピーです。

ビールは人生の一部をスローモーションにしてくれる。
CL:サントリー/バドワイザー C:眞木準さん

ビールの機能として思い出したのが眞木準さんのこのコピー。
ビールは色んなところで飲む分、人間にとって様々な機能があります。
商品そのものが提供してくれる本質を掴んでコピーを書くことが大切。

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母の勇気を、なんとかしたい。
CL:リクルート/とらばーゆ・ミセスの求人ページ C:中村禎さん
母の馬力も、なんとかしたい。
CL:リクルート/とらばーゆ・ミセスの求人ページ C:中村禎さん

「コピーをターゲットに貼り付ける」で登場。
「広告コピーのターゲットやその人のいる風景にコピーを貼り付けてみて、そのコピーがイケるか」という方法で中村さんは確かめているそうです。

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つまんない広告をする企業は、ほぼ、つまんない。
CL:KDDI C:中村禎さん

「クライアントの経営者として選んでみる」で再登場。
最終決定権のない人へのプレゼンの時は、「消費者に向けて、でもありますが、社長に向けてボディーコピーを書く」とのこと。
クライアントにどう採用してもらえるかの工夫を施すのも、コピーライターの仕事とも言えます。

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顔は、ハダカ。
CL:コーセー C:仲畑貴志さん

「「だって、そうじゃん」と言えるかどうか」で登場。
仲畑さんの「だって、そうじゃん」。仲畑さんが書かれた多くのコピーからそう言っているのが聞こえます。

<思い出しコピー>

昨日は、何時間 生きていましたか。
CL:PARCO C:仲畑貴志さん

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国境の向こうにも、同じ花が咲いていた。
CL:PARCO/PARCOカルチャーパーク C:仲畑貴志さん

「「なぜ?」を考える」で登場。
写経をするにしても、自分で考えどうしてそのコピーに思いが至ったのかを想像しなければダメだ、とおっしゃっています。
僕もコピーの写経はする際にただの書き写しにならないように気をつけているのですが、改めて背筋が伸びました。

この章では中村さんが考える、仲畑さんの視点が書かれていてとても勉強になります。人間の視点を捨てる視点になるのかなぁ。なるほどです。

<思い出しコピー>

人間のルールだけで生きていると、見えないよ。
CL:関東交通広告協議会 C:小川しのぶさん

人間の視点を捨てる視点で思い出したコピーです。
広告自体は猫が雑草の中を覗き込んでいるビジュアルなんですが、そういった小さな発見は、猫の方がしているかもしれません。

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愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている。
CL:JR九州 C:仲畑貴志さん
きょ年の服じゃ恋もできない。
CL:バーバリーブルーレーベル C:眞木準さん

「どうしてあのコピーができたのだろう①」「どうしてあのコピーができたのだろう②」で登場。
どちらも中村さんが仲畑さん、眞木さんがこう考えたんじゃないかと予想しながら解説されています。

まとめ

つまんない広告をする企業は、ほぼ、つまんない。
CL:KDDI C:中村禎さん
多数決で決まることは、たいていフツーだ
CL:KDDI C:中村禎さん
がんばれNTT がんばるKDDI
CL:KDDI C:中村禎さん
ちょうちん袖の夏。
CL:西武百貨店 C:中村禎さん
朝の美人のまま 家に帰ろう
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん
明日はあしたの使い方。スパシオ?スパシオ!
CL:トヨタ自動車 C:中村禎さん
ああ、自分がモッタイナイ。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
プロの男女は、差別されない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
働いているだけでは、プロにはなれない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
世間は女性をまだ、よく知らない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
広告につられて、転職する私ではない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
この腕が、鳴りやまない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
楽しい仕事は、ラクじゃない。
CL:リクルート/とらばーゆ C:中村禎さん
誰も起こしてくれない、一人暮らし。悪いのは、誰だ。アッ僕か。
CL:ソニー/目覚まし時計 C:中村禎さん
36歳の私が夕方40.4歳になっていたなんて
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん
朝の美人のまま家に帰ろう
CL:資生堂エリクシール/デーケアレボリューション C:中村禎さん
暑い暑い世の中で、ビールだけが冷えている。キリン一番搾り
CL:キリン/キリン一番搾り C:中村禎さん
母の勇気を、なんとかしたい。
CL:リクルート/とらばーゆ・ミセスの求人ページ C:中村禎さん
母の馬力も、なんとかしたい。
CL:リクルート/とらばーゆ・ミセスの求人ページ C:中村禎さん
顔は、ハダカ。
CL:コーセー C:仲畑貴志さん
国境の向こうにも、同じ花が咲いていた。
CL:PARCO/PARCOカルチャーパーク C:仲畑貴志さん
愛とか、勇気とか、見えないものも乗せている。
CL:JR九州 C:仲畑貴志さん
きょ年の服じゃ恋もできない。
CL:バーバリーブルーレーベル C:眞木準さん

<飾磨の思い出しコピー>

ビールがあれば晴れた日は、猫になりたい。
CL:キリン C:中村禎さん
ビールは人生の一部をスローモーションにしてくれる。
CL:サントリー/バドワイザー C:眞木準さん
昨日は、何時間 生きていましたか。
CL:PARCO C:仲畑貴志さん
人間のルールだけで生きていると、見えないよ。
CL:関東交通広告協議会 C:小川しのぶさん

改めて本書を読んで、背筋が伸びました。手本にして頑張りたい。

ということで次回の#5は橋口幸生さんの『言葉ダイエット』篇です。
【広告本コピー写経】は毎週日曜日に更新しています。

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