見出し画像

漫画家になる!

この年で漫画家になりたい!なんて言い出すと、
「あ〜はいはい。」って言う返事が返ってくる。

漫画家ってなんか、ジャパニーズドリームな感じがしませんか?

漫画を描いて売れれば、人生逆転みたいな妄想。
よくありますよね?

私も子供の頃の夢が漫画家で、
17歳の頃、高校を中退して
漫画家を目指して上京して来ました。

漫画の学校に通ってたんだけど、その頃、世の中はバブル。

大学卒業しても高級バイトで食っていけることから
「フリーター」という人たちがわんさかいて、
私も華やかな東京の雰囲気にのまれ、
学校も漫画もそこそこに、バイトに明け暮れていました。

当時は、朝からホテルの朝食サービスをやって、
大手町のビジネス街でチラシ配り、
そこから学校へ行って、終わったら居酒屋のバイトという
生活をしていました。

お金目的というよりも、バイトが楽しかったのです。

卒業後も、漫画も描かずにバイトばかりしていて、
結局、デザイン事務所に就職。
あっさり漫画家の夢は諦めてしまいました。

しかし、この漫画家という職業、
ネタさえあれば、また描くことができるので、
私は人生の岐路に立つたびに「やっぱり漫画家を目指そう!」と
思い立っては続かず、を繰り返し今の年齢に至ります。

10年前も漫画家になるぞ!熱が出た時、
「子供の頃、漫画家になりたかったから。」と夫に言ったら、
「俺だってサッカー選手になりたかったよ!」とキレられたことがある。

確かにそりゃそうだ。

どっかに書いておけばいいんだよね。「漫画家はもう諦めろ!」と。
人間すぐ忘れてしまうので、また同じ事を言い始める。

この、漫画家になる!という、性懲りも無い夢は
完全燃焼していないから『俺はまだ本気出してないだけ』と、
どこかの漫画のタイトルのような状態になるんですよね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?