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2023.6.9日記 私が宇多田ヒカルを好きなわけ。

朝から卒論執筆。まるで大学最終学年の鏡⁉︎
いやいや、そうじゃなくて。
教授に急かされただけでしょ。

今朝、私が事あるごとに宇多田ヒカルの曲を聞く理由が分かった。
それは、彼女の優しさ、言葉の包容力。
その他大勢の目立たない。だけど皆の気持ちの隅っこに必ずある情動に目を向け、言葉にする優しさ。一人の人として人と真摯に向き合う、考え抜く優しさ。
私の中で確かにうごめいている無名の感情に彼女の言葉が名をつけてくれるような。彼女の言葉を借りて私がそれらに名を与えているような。
人間としてまだまだ未熟な私は、彼女の言葉を借りて情動の整理をしている。
自分が持ち得る語彙だけでは充分に心が癒せない時、彼女の言葉に胸を借りて存分に泣く。
いつか自分で自分を癒せるように、自分の言葉で泣ける日まで誰かの言葉を旅しよう。

P.S
読書とは、誰かの頭を借りてものを考えること。
多読は、次第に自身の思考力を衰えさせる行為。
ショウペンハウエル著『読書について』
内容はうろ覚えだが、彼の警句がふと頭をよぎった。
誰かの思考思想に飲み込まれず、自身を保つことを忘れてはいけない。

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