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世界一周はこんな感じだった。

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2005年から2007年にかけて、会社をやめて海外長期旅行に出かけたときの顛末です。
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2015年4月の記事一覧

016 ネズミと猫のミイラと庶民的な街(ダブリン)

ロンドンから空路アイルランドの首都ダブリンへ。格安エアラインを使う。ロンドンからダブリンまでの航空運賃は2000円ほどの驚きの価格。日程によってはもっと安くなる。

でも、安いのはそれなりの理由もあって、 まず空港まで遠い。ロンドン市内から空港まで1~2時間かかる。その交通費のほうが飛行機代より高いくらいだ。そして、不便なフライト時間。朝早かったり夜遅かったりする。機内サービスはなく、席も自由席

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015 歩み寄らないテントゥーファイブ(ロンドン)

アイスランドから空路ロンドンへ。

離着陸のときには、必ず眠くなる。ドラマなどで、飛び立つ飛行機を空港のデッキで見送るシーンがよくあるけど、自分の場合、そんなふう見送られているときは、たぶんすでに眠っている。

ロンドンは大都市だ。東京の雰囲気に似ている気がする。アイスランドとのギャップが大きくて戸惑う。そういえばアイスランドを立つ前日、カフェに手袋を置き忘れてしまったのだけど、出発前に取りにいっ

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014 北欧は一言でいうと過不足なし(アイスランド)

昨日一緒にライブを見に行ったイギリス人は同じ宿に泊まっている。アイスランドには働くために来ていて、お湯を引くパイプの設置のような仕事をしているそうだ。勤務時間も長く、退屈な仕事だといっていたが、日本円にして月40~50万円ほどの給料をもらっている。

前に書いた大工のフランス人もそうだし、農家で働いていたという女性にも会った。この国に働きに来ているヨーロッパ人は多い。働きに来ているといっても出稼ぎ

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013 別の惑星にやってきた(アイスランド)

デンマークの首都コペンハーゲンから飛行機でアイスランドへ向かう。Iceland Expressという低価格のエアラインなので、機内食は有料。合理的で良いと思う半面、無理やり食べさせられるという不自然な習慣がなくなるのも、ちょっと寂しい気がする。

アイスランドの首都レイキャビクに到着した。よく使われる表現だけど、別の惑星に来たような、そんな景色。木がほとんどなく、溶岩でできた黒い大地が広がっている

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012 ペダル逆まわしに注意(コペンハーゲン)

ストックホルムから飛行機で、デンマークの首都コペンハーゲンに向かう。飛行機に乗ると、いつもすぐ眠くなってしまうのはなぜだろうか。気圧が関係しているのかもしれない。1時間くらいで到着。

コペンハーゲンでは宿探しに苦労する。ガイドブックに載っている宿でも、夏場しかやっていないところが多く、荷物を背負ったまま2~3時間歩き回って、ようやく見つけた。

チェックインして案内されたドミトリーに入ると、男女

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011 そっちのカーディガンじゃなくて(ストックホルム)

夜行のフェリーでストックホルムに到着した。

フェリーで隣に寝ていた学生だというナイジェリア人が、船で財布をすられて失くしてしまったという。

「目的地まで行く交通費がない。10ユーロを貸してくれないか」

おお、なんと不運なやつよ。貸してやるとも。

と言いたいところだけど、本当だろうか。昨日寝ているとき彼の足がくさかったが、この話も嘘くさいのではないだろうか。貸すといっても返してもらう方法もわ

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