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暫くなにもかけなかった

以前ここで書いた記事↓

から何も触れていなかったが、6月末に母が亡くなった。
母親は私の唯一の家族だったこともあり、殆どを自分一人でやる覚悟をしていたが、母の姉妹が全てサポートしてくれたので、精神的にも金銭的な面でもとても助かって、とても有り難かった。
私は数年前に婚約者を亡くしていて、その時にその人の入院時から亡くなったあとの様々なことをほぼ自分一人でやったのだが、それで1度一通りのことを経験していたから今回はかなり楽だったのかもしれない。
色んなことのおかげで、周りから心配されるほどの大きなダメージは受けずに今に至っている。

とはいえ、入院前あたりから最近まで精神的にも体力的にもけっこう落ちていて、意識的に切り替えたり緩めたりしていたけど何も手につかない日々が続いていた。
物心ついた時から母子家庭のひとりっ子な上に過干渉な母親だったので、母が衰えて明らかに死に向かっているということに対して思うことはたくさんあった。
「思わざるを得ない場面が勝手にどんどんやってくる」て感じの方が近いかな。

まぁ、私だけでなく誰でも身内が亡くなる時は「ただ悲しんでいればいい」訳でなく、やること、決めること、考えることが山ほどある。
それが更に「ご臨終です」と言われた直後からは速度を上げて次々と襲ってくる。
「今決めてください!」てなってくる。
そういうもんだ。

そもそも人はどのタイミングで亡くなるか分からないから、その時にあんまり寝てなくても、疲れてても、食べてなくても、酒飲んでる時だろうが病気のときだろうが関係なく連絡が入る。
そこから病院に駆けつける必要があるし、当日が夜ならそのまま朝まで眠れないし、そこから2日くらいほとんど眠れないことも多いと思う。
亡くなりました、となってすぐに連絡と手続きと葬儀の打ち合わせと準備だ。

今は最低限のお葬式でというのも増えてるとはいえ、ご住職さんのお経無しでただご遺体を綺麗にして身内で集まって拝んで焼き場へ連れて行って貰って…だけの最低ラインで私の場合は40万くらいかかると言われた。
そこからプラスあと幾ら出せるかの話になってくる。
普通にみんなが想像してるデカいお葬式は、おそらく数百万かかってる。

もし亡くなった人が一人暮らしなら、家の中を空にするのにもお金がかかる。
それを業者に頼むとしたら多分、20万前後かな。

自分が死んだら葬式でアレしてコレして…てみんな簡単に言ってるけど、それが出来るだけの金を出してくれる人が周りにいるかとか、それだけの金を残せるかというのもあるよね。

VTR流すとか音楽流すのは、会場側じゃなく出席者にタブレットとかでやってもらうことは出来ると思う。
会場を汚さない、迷惑にならない演出なら色々して貰えるかもね。

お葬式が終わっても、四十九日の法要がある。
そこでお経を読んでもらうにもお金がかかる。
場所の確保にお供えにお返しにお食事に…色々ある。

物を集める癖がある人って結構いると思うけど、とりあえず「一般人に価値が分かりにくいコレクションアイテムとかは、譲れる知人を確保しとかないと全部捨てられるよ」ってのを頭に入れとかないと勿体ないことになるかもね。
それから「歳をとるにつれて人は物を捨てることが困難になるから、中年くらいになったら適度にミニマリストになった方がいいかもね」ってのはすごく思うなぁ。

あと、お子さんがいる人は、自分にもしものことがあった時のために300万くらいは残せるようにしてあげないとキツいと思う。
今後は葬式代も安いのがどんどん出るかもしれないけどね。

マジで、人は誰でも明日どころか1秒後に死ぬかもしれないのでね。
やれることは早めにやっといた方がいいよね。


それと、親との関わりで色々苦しいことがあった人へは、「今どんなに嫌いで憎くてどうにもならなくても、最後にはまた何か思うことがあるかもしれないから自分を責めなくていい」って伝えたいかな。

人それぞれだけど、ほとんどの場合は親が歳をとっていくのを見たり、親が死ぬのを見ることが多いと思う。
そうじゃない事もあるけどね。

若かった親がどんどん歳をとってるのを見ることや、自分が大人になること、親が死ぬ時、それぞれの場面で見えるものとか、心に落とせる結論みたいなものはあるんじゃないかな。
「あー、そういうことか」ていう何かは、多分ある。
一般的なキレイ事みたいなのではなく、自分たちなりの答えね。

結局キライで憎いままでもいいんだろうし、仕方なかったでも、可哀想な人だなでも、良かったでも、スッキリしたでもなんでも、良くも悪くもとにかく結論にはいつか行き着くから、今は逃げるなり避けるなりしてもいいと思う。

私は、歳とってからの母親は許したけど過去の母親はまだ許してない。それが今後どう変わるのか、変わらないのかも今は分からない。
どうにもならないことは、どうもしなくても、どうにかなるもんだと思う。

以上、母親の四十九日が終わって、初盆に書いた久しぶりのnoteでした。

また頻繁に記事かけるといいな。

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