【映画】『雨に唄えば』はいつも元気をくれる

今日は大好きな映画の話をひとつ。

人生で大切にしたい映画が何本かある。そのうちの1本がこの『雨に唄えば』だ。

このビジュアル本当に最高

あまりにも有名すぎるタイトルとテーマソング、子供ながらにいつか観たいなと思っていたのだが、初めて観たのは中学生の時だったように思う。
その頃から洋画にハマっていたので、いわゆる名作と呼ばれるものはすべて観たい欲求が強い時期でもあった。

【あらすじ】
無声時代だったハリウッドでついにトーキーの時代が到来。それまでスターだった大女優リナは実は悪声の持ち主で大慌て。パートナーのドンはリナの吹替として駆け出し女優のキャシーに目をつける。
彼女と交流するうちに恋心が芽生え、親友のコズモと一緒に彼女を次代のスターに担ぎ出そうとする。

本作の魅力はなんといっても主役ドンを演じたジーン・ケリーだろう。初めて観た時の衝撃は計り知れない。

斜めに被った帽子がいいんだよ

絵に描いたようなアメリカ的ハンサムな顔立ち、うっとりするような歌声と、あとはとにかくタップダンスが凄すぎる！CGとかない時代だから本人が歌って踊ってるのは当たり前。だけどそのダンス凄すぎないか？と我が目を疑った。バイオリン弾きながらコサックダンスしたり、ぐるんぐるん何回転もしながら涼しい顔をして踊り続ける彼は超人そのものだった。となりで一緒に踊ってる親友のコズモ（ドナルド・オコナ―）も凄いのだが。

そして私がこの作品が好きな理由はもう一つ。とってもハッピーなお話だからだ。何度見ても幸せな気分にさせてくれるし、出てくる登場人物すべてがコミカルな演技で観ていて本当に楽しい。

開幕からすぐ3人が雨の中で歌う名曲『Singin’ in the Rain』で始まり、ワクワクするスタート。ここからもうこの映画が楽しい映画なんだってことが分かる。

そこからすぐにハリウッドスターがレッドカーペットを歩く様子に切り替わるのだが、ここのシーンもなんだか凄く好きなのだ。
みんな演技がオーバーアクションで、これぞハリウッド！って感じでたまらなく楽しい。
悪声の大女優リナも最初は嫌いだったけど、何回も見るうちに可愛く見えてくる。本当にすごい声で最初はびっくりしたけど（笑）。

あと、大女優リナとドンが建前上は仲良くしてるけど、実は全然仲良くないのも面白い。悪声のリナのせいで何回も撮影し直してるシーンとがめっちゃ笑う。
トーキー時代ってこんな始まりだったのかな。とか想像しながら観るのも楽しい作品だ。

あと、スターを夢見るキャシー（デビー・レイノルズ）も可愛くて、ドンと徐々に距離を縮めていく様子も微笑ましい。ケーキから飛び出してピンクの衣装を着て踊る姿はとってもキュート。
『All I Do is dream of you 』、この曲は一度聴いたら頭から離れなくて、当時サントラで何回も聞いた記憶がある。一緒に口ずさみたくなるような名曲だ。（該当曲は動画の7:37あたりから）

そうそう、ミュージカル映画ということだけあって、本当に全曲名ナンバーばかり。メイン3人で歌う『Good Morning』なんて軽快なリズムでウキウキしちゃうから、今でも気づいたら歌ってる時がよくあるもんだ。

そしてみなさんお待ちかねのジーン・ケリーが雨の中で唄う『Singin’ in the Rain』

もうこれは、これは本当に素晴らしいの一言につきる。
土砂降りの雨の中を本当に楽しそうに軽やかに歌うのだ。キャシーへの高まる恋心で浮かれながら歌うドンが素敵で笑顔が眩しい。

『雨に唄えば』はブロードウェイミュージカルにもなっており、日本にも何度か来日公演をしている。
アダム・クーパー見たさに私も一度観に行ったが、ミュージカルも凄かった！ミュージカルならではの傘の演出などもあり、目で観て楽しめるのでお勧めです。

SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば

映画のラストではアッと驚くどんでん返しも待っており、鑑賞後は幸せな気持ちでいっぱいになる。

たくさん笑えて元気をくれる。そして何より気持ちがハッピーになれるザッツエンタテイメントな名作。
古いとか新しいとか関係ない、いつどの時代に観ても絶対楽しめる映画、それが『雨に唄えば』だ。