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地域福祉計画をシェアしてみる夜/machico

『地域福祉計画をシェアしてみる夜』、というイベントをやったんだよ。

きっかけは、先日居住区の第6期地域福祉計画が策定されまして。
それをシェアする会をやったら意外といろんな方が来てくれて、地域のことを、福祉目線で知らなかった話をたくさん聞けて、楽しかったんだよね。

そのイベント後に、参加者の方から
「お話していて、『そういえば福祉避難所って今どうなってるのかな?』って思い出して、自分で調べたりしました!」
みたいなメッセージをいただき…

福祉避難所、そうか、たしかにそういうのもある。。

と思ってこちらのテーマを取り上げてみた。



というわけで今回は、福祉避難所について。

参加者:🐥/👓/🎩/🌸/🌲/🌰/🍎/👔


そもそも福祉避難所って知ってる?

キーワードに興味を持って集まってくれた参加者の方々。
でも、そもそも「福祉避難所、知らないよ!初耳!」って方も。

福祉避難所
災害が発生した場合において要配慮者が相談し、又は助言その他の支援を受けることができる体制が整備されること。 災害が発生した場合において主として要配慮者を滞在させるために必要な居室が可能な限り確保されること。

っていうのが出てくるんだけど…
居住区の行政HPを検索すると、

二次避難所(福祉避難所

っていう記載で出てくるんだよね。

ここで既に脳が混乱。
えっ、二次避難所??
でも(福祉避難所)???
どういうこと????

🎩<二次避難所、福祉避難所の情報はそもそも公開されない。
🎩<とりあえず一次避難所にきてください、と言われて、一般の避難所が開いてから、そのあとなんですよ
🎩<どこに連れていかれるかまったくわからないんです

🌸<うーん、避難所開けると、真っ先に来る方がいるんだけど、でもそれだと、支援者の到着が間に合わないんだよね
🌸<だから、「二次」避難所として、色々段取り整えてから、なんだと思う
🌸<今はコロナの影響もあって、そもそも避難所に入れる人数の制限もしてる

🎩<避難指示が出てから避難することは難しい
🎩<自分たちが避難できる状況のときに開けてほしい

👔<福祉避難所、台東区はない。
👔<「当事者だけではなく、介助者は何人付き添い可能か?」という質問が支援事業者からも挙がるが…今は1名限定らしく、「それだと避難できない」という声が挙がっている


そもそもどうやって利用するんだろ

👓<ざっくり二次避難所までの開設の流れをマニュアル見たけど、いろんな順序があって開設されるまで時間かかりそうだね
👓<一次避難所に行って二次の開設を待つ→二次ができたら移動なんだけど…
👓<移動のときにいろんなコストやリスクがありそう


🐥<災害時要援護者避難支援制度登録申込書…(噛みそう)ってあるね


🌸<これ、民生委員さんと面接するやつね。
🎩<えっ
🎩<私は、10年以上前に、これを区役所に出して、区役所から「自治会や民生委員に渡していいですか?」の確認があっただけですよ
🎩<その後なんの連絡もないままです

🌸<各区の危機管理担当者とお話する機会あるけど、やっぱり区によって民生委員の動き方に差があるみたい
🌸<民生委員自体の高齢化してたりとかね
🌸<民生委員の引き受けてがいなくて、一時期【民生員「マイナスXXX人」】って記載がされていた区もあるからね!
🐥<マジか…

ここについては、十数年前に出したのなら、また運用方法もバージョンアップされてるかもしれないから、もう一度出してみたら?という話になったり。

🌸<だって、連絡ないってことは、自分の区の民生委員さんの顔知らないってことでしょ?
🎩<知らないですね
🌸<だったら知るチャンスでもあるよね!
🐥<たしかに!!


災害時対応今昔

🎩<災害時対応について、最近は自助、が前面に出てきている気がするんですよね

🎩<だけど、早めに避難したくても、福祉避難所はすぐには開かないし…
🎩<施設の空き部屋に、というような話が挙がっているというような話も聞いたことがあるが…、じゃあそこに行って、食料はどうなるのか、行ったそのあとどうなるのかがわからない

🌸<たとえばね、デイサービスとかは日中は営業しているけど、夜間は営業終わって閉めていることが多いんだよね
🌸<だから、そこを避難所活用しようという話も出ていたりするんだよ
🌸<そしたらさ、一応お風呂もあるし、設備も備蓄も整ってるし

🐥<私の知り合い、去年の水害の時に子供と車椅子のおじいちゃん連れて早めにホテル避難してましたよ〜
🐥<当時、福祉避難所、って知らなかったから、むしろ「あ、そっか、ホテルか、そうだよねー」って思ったりしてました

🌸<自治体によっては、ホテル避難で補助を出すところもあるよー
🐥<あっ、そうなの?すごいそれ!

すごいね米沢市

🌲<この前、町内会で、「この地域は全くもって備蓄はないと思ってください。自分のことは自分で!」と町内会長が高らかに宣言していました
🌲<覚悟を決めた瞬間。(決めただけ)
🌲<これって完全自助だよね
🐥<マジかよ(2回目)


新生児(生後28日以内)や医療的ケア児はどうしたらいいの?

🌰<医ケア児がいたら、避難しようなんて思えない
🌰<ギリギリまで自宅に居続けることを選択したと思う
🐥<そうですよね、人工呼吸器使用していたりとか…
🐥<ご自宅で医療依存度の高い方の介護をされているご家族からは、「もし停電になって呼吸器が止まったらどうしよう」や「万が一の時は先生(医師)にお願いして緊急入院させてもらおうか悩んでいる」などのご相談は何度も受けたことがあります
🐥<「避難所に行く」ということに悩まれている方はほぼいなくて、皆さん「家にいられなくなったときどうしたらいいんだろう」という相談だった
🐥<だから、(要支援者が)避難所に避難する、というイメージがあまり私の中になかった

そういった声を受けてか、今年からこういう施策は開始された模様。

🌰<そういえば、アプリで情報登録できるやつあります
🌰<行政の方はこういうのがあること知ってるのかな…

災害時要支援者の命を守るまちづくり

K-DiPS(ケーディップス)は、災害時に支援が必要な人が、スマートフォンに自分の情報を入力しておき、災害時に自らの判断で開示や共有することができるアプリ(K-DiPS Solo)と、K-DiPS Soloに入力した情報を送信して当事者情報に基づいた災害対策を可能とする自治体用アプリ(K-DiPS Online)を用いたシステムです。

🐥<すごい!こういうのいいですね!!

行政!!!
行政のみなさん〜〜〜〜!!!
こういうアプリどんどん使って〜〜〜知って〜〜〜〜!!!!

🌲<新生児はどうしたらいいの?
🌲<そういう情報へのたどり着き方もわからないから、私こそ教えてほしい!

👓<こういう記事あるよ!


災害をひとくくりにしないほうがいい

🌸<災害って言っても色々なんだよ
🌸<予測が立つもの、立たないもの
🌸<だから、一括りにしない方がいいよ

自然災害には
1.地震 
2.津波 
3.風水害(台風、洪水) 
4.竜巻 
5.火山爆発、火砕流 
6.干ばつ
などがある

🌸<避難所に行ける人数は限られているんだよ(コロナの影響もある)
🌸<あと距離もある、そもそも家から避難所まで遠いとかね
🌸<だったら「行かない」という選択肢もあるよ

🌸<物の多いリビングとかじゃなく、寝室とかね、安全地帯に備蓄を作っておくことも大事
🌸<家の中に安全地帯を自分であらかじめ作っておくってこと
🌸<ちゃんとしたレジャーシート大事だよ
🌸<厚みがある、ケガしない、頑丈、大きいやつね
🐥<あ、私、🌸さんのシェアしてくれるまごころキッチンプロジェクトの投稿見て結構勉強させてもらってるよ〜
🌸<えっ、そうなの、うれしい

👓<こういう情報も色々あるね


感想

🐥<知らないことがたくさんあった、情報量が多い、多すぎる
🎩 <データの正確な把握は公助だと思う。
🎩<要援護者避難支援制度申込書は見直しして、原本は区役所においてもらいたい
🎩<コピーは配布でいいから、その実態調査をしてもらいたい。
🎩<どういう設備が必要なのか、福祉的な備蓄など計画を立ててもらいたい。
🎩<避難所ということだけ考えなくて、ホテル予約しようと思った。
🎩<浸水を考えると、車をどこか高いところに。
🎩<k-dipsのようなアプリも日本中で広まるといいな…だって、どこで災害に遭うかわからないから
🍎 <やっぱり自分は一般の人が優先だと思う
🍎<一般の避難所が整ったうえで、支援が必要な方もどうぞ、場合によっては犠牲もやむを得ないのではないか
🌰 <あらためて考えるいいきっかけになった
🌰<避難所はホテルじゃあありません、食料を持ってきてください、と言われたことを思い出した
🌰<行政の具体的な取り組みについての実態について知るのは課題だなと思った。
🌲<知った、ということがすごく良かった
🌲<みんなが聞けばいいなあと思った
🌲<だって、知れば、「あの人大変かもしれない」と想像できるようになるかもしれない
👓自分の身は自分で守るための「知識」が必要だね、まずは知ること!
👓<あと圧倒的に情報は多いけど、自分でも整理で来てないよねってことは多かったなー、いろいろと情報の統一感もないところもあるしね
👓<「福祉避難所」を知らなかったから、まずは一歩前進!
👓<防災系のデータもオープンデータ(ハザードマップ検索とか)で調査できたり、さばいたりもできるだけど、知らせたり正しい情報即座に出すのはなかなか難しいよね
🌸<行政は3年に1回異動がある、消防は2年に1回、そして、私たち市民の面倒を見るのが行政の仕事ではないんだよね
🌸<危機管理にいた人がまったく違う部署に異動したり、その逆が起こっているから、みんなが一斉にアテにするのはちょっと違うんじゃないかと思う
🌸<こういうこと聞かれて、即答できる人はそんなにいないよ
🌸<だけど、作った情報、集めた情報をそこで終わっているのはもったいないなって思ってる
🌸<配布するのではなく、「取りに来てください」にしちゃうのははなんで?って思う
🌸<もっと末端の人にも(情報が)たどり着くような方法、もっとわかりやすく「知る」ことができる状態にしてほしい


支援ってなんだろう、ということをここ最近ずっと考えていて、私の中ではそもそも
「誰もが誰かの支援者」

というのがしっくりくるなあ、と思っている

でも、だからこそ、自分がしっかりしてないと、誰かの支援なんてできない。

自分がしっかりしておくために、
災害時に必要な事前準備ってなんだ
普段からできることってなんだ
事前情報ってなんだ

なんだなんだなんだ…
が、たくさんある。山ほどある。これでもかというくらいあった。

そして、今回参加してくれた方々がみんな、それぞれ違う背景を持っていたからこそ分かち合えたこともたくさんあった。
そういう意味では、今回のテーマはひとつの災害時の心構え、を教えてもらえるテーマだったなあって。

汝の隣人を愛せよ
の前に、
汝の隣人を知れよ
だったな。


だいたいそんな感じ。

2021年9月20日追記

note公開したら各種SNSでいろんな反応みなさんからいただけたので、その後さらにもらった情報など追記。

1)『令和2年度東京都災害福祉広域支援ネットワーク取組報告』/東京都社会福祉協議会/PDF資料


2)福祉避難所について補足

福祉避難所や一般避難所に、災害派遣福祉チーム(全国老施協DWAT)も派遣される。
地域の行政、社協、民生委員、職能団体等と連携を取り、情報を収集している。
DMATとDWATの違い
M→medical
W→welfare
なので、
DWATは、
福祉専門職(社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、相談員)
等で構成される
災害が起きても、まずは、普通の避難所へ行き、その後、一般避難所で過ごすことが難しい要配慮者が福祉避難所へ移動できます。
(介助者は一名のみ付き添い可能)
それでも難しい場合は、入所施設にて、受け入れを検討とされています。
福祉避難所として行政区と契約している福祉施設がある。
倉庫には、福祉避難所用に行政区から送られてきた備蓄品と、施設ご利用者用備蓄品が分けられている。

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