途絶相次ぐ東北の鉄道網に潜り込む。(最長片道切符の旅8日目)
こんにちは。最長片道切符の旅8日目は、いよいよ東北へ本格的に足を踏み入れる時です。青森から出発し、本来のルートを外れて、秋田へ抜け、山形に少し足を踏み入れて、再び秋田の横手へ戻ってくるという道を辿ります。
8月3日の大雨災害により不通となった区間を迂回もしくはショートカットして進むことになるので、少し頭のこんがらがる1日でしたが、素敵な出会いもありましたよ。
寄り道から復帰
新青森からのスタートとなりますが、これは昨日、川部から五能線に乗らずに寄り道している部分となりますので、まずは本来のルート上に戻ることとしましょう。
弘前に到着。どうやら特例でこの区間は今は乗車券払わなくいいことになりました。本当はこの日、青森から秋田までリゾートしらかみを乗り通して、ゆったり五能線を満喫する予定だったのですが、残念です。五能線、橋流されてしまいましたから。
大館駅から東能代までの奥羽本線は、先日の土砂災害で不通となり、代行バスが運行されております。今回は五能線の迂回ということで、仕方なく奥羽本線を使うことになりまして、しかも代行バスでの運行ということで、もりバスが走っていなければ、八方塞がりでした。
東能代から旅の再開
秋田で乗り換えて、さらに羽越本線を南下します。この先、本当であれば、羽越本線で余目を抜けて坂町、坂町から米坂線で米沢、米沢から奥羽本線で新庄、横手と、秋田から山形をぐるりと回って秋田に戻ってくる予定でしたが、米坂線の橋が流されてしまったので、ショートカットせざるを得ませんでした。
そこで利用したのが余目から新庄までの陸羽西線の代行バス。相変わらず今日は代行バスに救われています。陸羽西線は国道のトンネルが鉄道トンネルの下で交差するという難易度の高い工事のために現在、代行バスでの運行となっています。
秋田駅のみどりの窓口のお兄さん、乗車券や代行バスについて複雑な質問に対応してくださり、ありがとうございました。
羽後本荘止まりなので、酒田行きを待つことになるのですが、この時、下車印を押してもらった駅員さんに「すごい長い旅ですねえ。」と呆れられました。結構、この夏この旅してる人多いと思うんですよね。
ということで、余目からは陸羽西線の代行バスに乗車、しようと駅前で待っていたところで、
「最長片道切符ですよね?」
と声をかけられました。実は、東能代あたりから薄々気づいていたのですが、今日は他にも最長片道きっぱーが同じ行程で旅しており、その人といろいろ話していくうちに思考回路が全く同じだということに気がつきまして、一緒に新庄まで同席することになりました。
今年の夏は、稚内から肥前山口のルートで最長片道切符の旅をすることのできる最後の長期休みとなっており、日本各地で、あの緑と白のA4用紙がホチキス留めされた紙を持っている旅人を目撃することになるとおもいます。
というか、既に僕は北海道内で何度か目撃しており、網走や長万部でも目撃しました。余目で合流した彼は8月4日スタートということで、僕より3日遅いスタートなのですが、もう余目で追いついてしまったということで、どれだけ寄り道しているかがバレてしまいました。
やはり、米坂線や五能線、磐越西線の寸断によりルート変更に悩まされており、これはこの夏最長片道切符の旅をしている人にとっては、考えさせられる事案です。僕は大人しく新庄から旅を再開することにしますが、彼は新庄から山形へ戻り、山形から旅をスタートさせるそうで、忠実にルートを再現しようという努力が伺えます。
そんなこんなで楽しく会話しているうちに新庄駅へ到着、新幹線で山形へ向かう彼を見送って、僕は横手へ向かいます。
代行バスに振り回された1日でした。
稚内から2673.8km / 肥前山口まで8286.7km