見出し画像

【青春18で行く】鉄道唱歌1人旅(東海道編第56番〜第59番)

56番

送り迎ふる程もなく 茨木吹田うちすぎて
はや大阪に着きにけり 梅田は我を迎えたり

大阪駅に到着しました。時刻は15時半を回っています。そういえば、お昼ご飯を食べていません。大阪駅直結の大丸で蓬莱551を探し出し、念願の肉まんを頬張りました。2つで380円でこのクオリティを叩き出してくる美味しさは肉まんの中に覚醒剤でも混入させているのかと疑うほど病み付きになります。大阪に来たら必ず食べて帰ってください。

画像1

前回のラストに書いたように、午前中も京都の神社仏閣を大量にめぐりましたが、もはや夕暮れが始まる大阪の街を時計回りにぐるりと観光していきます。まず向かうは大阪城公園です。大阪環状線に乗り換えます。

57番

三府の一に位して 商業繫華の大阪市
豊太閤の築きたる 城に師団は置かれたり

大阪城公園駅で下車して、天守閣を目指します。時間があれば、天守の中に入りたかったのですが、今回は爆速で大阪観光をしていますので、残念ながらその時間はありません。次来る時の楽しみが一つ増えたと思って次を急ぎます。

画像2

「三府」というのは当時の「東京府」「京都府」「大阪府」のことであり、夏の陣後の再建と昭和の時代に行われた鉄筋コンクリートでの再建など、再建に再建が重ねられて、今にその姿を残す大阪城は天守閣の中にエレベーターが設置されており、城ならざる城感が伝わってきます。この後は、再び大阪環状線に乗車して難波・道頓堀を目指します。

58番

ここぞ昔の難波の津 ここぞ高津の宮の跡
安治川口に入る舟の 煙は日夜絶え間なし

道頓堀ではたこ焼きを食べました。少し遅めの昼食の続きです。道頓堀の後は天王寺に向かいました。天王寺では、まず、あべのハルカスに登ります。ここまで来て、鉄道唱歌とは全く関係ない観光地に足を踏み入れていきます。せっかく来たのに登らずに帰るのはもったいないものです。

画像3

「難波の津」や「高津の宮」と歌に登場するのも、丁度この天王寺周辺の地域のことを指していますが、忘れてはいけないのは五重塔で知れらる四天王寺です。次の59番でしっかり登場します。

古くから瀬戸内海への入り口として栄えた難波の地から安治川口にかけては、近代的な国際貿易港へと姿を変えていきます。日本人なら誰もが知っているテーマパーク、ユニバーサルスタジオジャパンも安治川の河口に造られた人工島に位置しています。

画像4

59番

鳥も翔けらぬ大空に 霞む五重の塔の影
仏法最初の寺と聞く 四天王寺はあれかとよ

あべのハルカスの展望台から夜の大阪を堪能した後は、四天王寺へと向かいます。天王寺駅の裏にある通天閣のそのさらに裏に位置する四天王寺は、法隆寺と並んで日本最古の仏教寺院とされ、聖徳太子により造営された寺院です。営業時間が終了し、境内に立ち入ることは叶いませんでしたが、美しい五重塔のシルエットが際立って、月夜の明かりに照らされている様子は外からでも確認できました。

画像5

この日の夜は大阪の友達の家に泊まりに行きました。大学生で一人暮らしできるというのは素晴らしいことだと改めて感じた夜でした。ちゃんと自炊していて、洗濯もしていて、まあ当たり前ですね。

明日は大阪を出て、遂に最終目的地・神戸へと向かいます。いよいよクライマックスが近づいてまいりました。



この記事が参加している募集

#この街がすき

43,708件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?